豊田直樹
漱石で面白いのは、手紙、日記、俳句、小説の順番。これはまったく小生の偏見でしょうが、ここではひとりでも多くの人にかれの俳句を味わってほしい。その思いでアップしています。
あれやこれや、フォト便り、などいろんなお題を、やさしく可笑しく短く(YOM)をモットーに.
オランダのライデン、イギリスのケンブリッジ、ロンドンへの紀行文集.留学生、夏目金之助(漱石)の足跡なども掲載予定
小生は日ごろ、老妻からは「おとうさん」、朝市のおばさんからも「おとうさん、ねえ~買って~…
▼ 五月二七日 若竹 若竹や 名も知らぬ人の 墓の傍 …
▼ 五月二六日 棕櫚の花 異人住む 赤い煉瓦や 棕櫚の花 …
▼ 五月二五日 短夜 短夜の 芭蕉は伸びて 仕まひけり …
▼ 五月二四日 蛍 一つすうと 座敷を抜る 蛍かな …
▼ 五月二十三日 五月雨 五月雨や 小袖をほどく 酒のしみ …
▼ 五月二十二日 青田 大慈寺の 山門長き 青田かな …
▼ 五月二一日 清水 法印の 法螺に蟹入る 清水かな …
▼ 五月二〇日 蝸牛 蝸牛や 五月をわたる ふきの茎 …
▼ 五月一九日 五月雨 眼を病んで 灯ともさぬ夜や 五月雨 …
電子本というものを読み始めてかれこれ10年以上になる。使っている端末はアマゾン社の電子…
▼ 五月一八日 鮓の石 落ちし雷を 盥に伏せて 鮓の石 …
▼ 五月一七日 若葉 埋もれて 若葉の中や 水の音 …
▼ 五月一六日 時鳥 明け易き 夜ぢやもの御前 時鳥 …
▼ 五月一五日 桐の花 虚無僧に 犬吠えかゝる 桐の花 …
▼ 五月一四日 梧桐 帰るは嬉し 梧桐の未だ 青きうち …