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100文字の世界と200文字の世界と300文字の世界

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「#100文字の世界」への投稿作品と100文字でおさまらず200文字に広げた世界の作品たち。だけでおさまらず300文字も範囲内ということに。。
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#文章

その先で輝く

紫がかった濃い灰色の雲が一面に広がる夜空 その先で輝いているであろう星と月を想像する 雨粒…

はっくー
2年前
10

それでも

柔らかい言葉に棘を添えて誰に贈ろうか 真っ赤な粒はやがて形を保てずに流れてく 花火がつく…

はっくー
2年前
12

不均衡な四季彩

端なくバタつかせた羽 踊る鳥は笑えなくて 揺れる陽を見つめる 不均衡な四季彩に棲む 語部が…

はっくー
3年前
13

LIMIT

ダイヤの原石は磨かれなくても すでにもう輝いてる でも自ら発光しているではない ひかりがあ…

はっくー
3年前
11

音鏡と七つ星

絞り出した叫びを映す鏡 飛散した音 時を曖昧にする紅掛空色 見惚れる罠 精巧に描いた感情の贋…

はっくー
3年前
10

ハリボテの重さ

当たり障りのない言葉を並べる ほとんど重さのないハリボテ 淀みなく繋がれていったとしても …

はっくー
3年前
13

瞬間が起こす変化

おぼろげな鼓動だけが かすかに響くような陰 夕方の仮眠が残す倦怠 視界に入ってくる情報 積み上がった本の塔が 傾いていることを知る タイトルを読み上げる 小さな声は掻き消され 頭の回転はゆるやかで 言葉は輪郭を隠してる ---- 100文字の世界。詩でもエッセイでも日記でもなく実況。でも時間が流れた瞬間から詩にもエッセイにも日記にもなる。何が言いたいのか。

拗ねた月に謎を

拗ねた月は分厚い雲の布団で いつの間にかふて寝を始めた どおりで静かな夜だ 声を発さない代…

はっくー
3年前
15

天秤は笑わない

考えることが増えていくにつれ 頭の中が言葉で埋め尽くされる 真夏に土砂降りと遭遇したとき …

はっくー
3年前
18

神の真名

月夜見に創造された光が 静かな闇を照らしていく 天の陽が眠っている間だけ 世の陰をそっと開…

はっくー
3年前
13

エッセイと詩を同時に書いちまえ『心芽』

またもや少し時間があいてしまった。 仕事が忙しいのは良いことではあるけれど、自分で何かを…

はっくー
3年前
22

見えない星に向かって

星が瞬いているとしても きっと今は何も見えない 湿気を帯びた重い空気が 渇いた仮面のヒビを…

はっくー
3年前
21

200文字で書けること

眠気よりも書き気。 とかいって、本当はもう眠い。 書いているのはなぜですか? 自分に問うて…

はっくー
3年前
11

不確かな忘却

此岸の端に座ったまま 黄金色に輝く雲を見て 世界を解ったつもりになった 瓦解するの誰かの夢と 再構築される光のなか 隙間なく並ぶ花に名をつけた 悠然と在るそれだけで 尊いという想いは消せず 儚さの欠片を樹の下に埋める