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紫がかった濃い灰色の雲が一面に広がる夜空 その先で輝いているであろう星と月を想像する 雨粒…
柔らかい言葉に棘を添えて誰に贈ろうか 真っ赤な粒はやがて形を保てずに流れてく 花火がつく…
長い白夜のなかでパンを食べる 湿った密林のなかで紫煙を吐く 腕に浮き上がる薄ら青い血管 小…
端なくバタつかせた羽 踊る鳥は笑えなくて 揺れる陽を見つめる 不均衡な四季彩に棲む 語部が…
ダイヤの原石は磨かれなくても すでにもう輝いてる でも自ら発光しているではない ひかりがあ…
絞り出した叫びを映す鏡 飛散した音 時を曖昧にする紅掛空色 見惚れる罠 精巧に描いた感情の贋…
当たり障りのない言葉を並べる ほとんど重さのないハリボテ 淀みなく繋がれていったとしても 何かが足りないどころか何もない 頭で考えるよりも先に口が動き 意味を与える間もなく届いてく 時間だけ奪う用意された模範解答 ---- 100文字の世界。思考にきづいていないのか、掬い取れていないのか。考えているから出るはずの言葉に重さを感じない時にある。
おぼろげな鼓動だけが かすかに響くような陰 夕方の仮眠が残す倦怠 視界に入ってくる情報 積み…
拗ねた月は分厚い雲の布団で いつの間にかふて寝を始めた どおりで静かな夜だ 声を発さない代…
考えることが増えていくにつれ 頭の中が言葉で埋め尽くされる 真夏に土砂降りと遭遇したとき …
月夜見に創造された光が 静かな闇を照らしていく 天の陽が眠っている間だけ 世の陰をそっと開…
星が瞬いているとしても きっと今は何も見えない 湿気を帯びた重い空気が 渇いた仮面のヒビを…
眠気よりも書き気。 とかいって、本当はもう眠い。 書いているのはなぜですか? 自分に問うて…
此岸の端に座ったまま 黄金色に輝く雲を見て 世界を解ったつもりになった 瓦解するの誰かの夢と 再構築される光のなか 隙間なく並ぶ花に名をつけた 悠然と在るそれだけで 尊いという想いは消せず 儚さの欠片を樹の下に埋める