春の庭からー「ツツジ」が終わり季節がするりと通り過ぎてゆく
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
今日から5月です。ビックリ(笑)ぼーっとしていると、あっという間に花の時期が次々に終わり、山の色もすっかり夏へ向かっていますね。
今日は私の住んでいる鹿児島県では見ごろが過ぎたツツジのお話。
ツツジとは
ツツジと言うと、昔からのお庭に良く植わっているものを想像される方も多いでしょうが、基本的にはツツジ属の植物の総称です。
ツツジの中には、常緑性のものから落葉性のもの、刈り込みに耐えるものとそうでないもの。など、様々な種類(品種)があります。
お庭のツツジはなんと言う名前?
お庭でよく見かけるような常緑性のツツジは大輪系のものは「ヒラドツツジ」の品種が多く見られます。
それより少し小ぶりなものだと「久留米ツツジ」などかな。
特に常緑性のツツジは比較的温暖な気候を得意とする品種が多いので、もしかしたら地域によってお庭に植えられているツツジの品種に違いがあり、もしかしたら、ツツジといえば…と想像して、思い浮かべるツツジには住んでいる地域によって頭の中に思い浮かべるツツジに若干の違いがあるかもしれませんね。
深い深いツツジの世界
ツツジと一言で言っても、様々な種類や品種があると言うことがうっすらと伝われば幸いですが、そもそも「○○ツツジ」と名のつくものだけでも品種は2,000種を超えると言われており、常緑性のものは日本や中国で、落葉性のものは海外(ヨーロッパやアメリカ)での品種改良が盛んなようです。
バラのように、切花として年中開花したツツジが流通するわけではないので、その品種を一般的な植物好きの私がある程度網羅すると言うのは、並大抵のことではなさそうです。
例えば、モチツツジ(落葉性)の「花ぐるま」と言う品種は、ツツジの中でも特徴的な花びらの細いツツジです。こういう花付きになってくれば非常に区別はしやすくなります。
万葉集に登場する「躑躅(ツツジ)」
万葉集の中にも「ツツジ」を詠んだ句が8種あります。
ではそれはどの品種のことなのか。
ツツジの品種改良がまだ盛んに行われている時代より少し前に遡りますので、きっと野山に自生していたツツジの種類だと推測できます。
岩つつじとは様々な資料を調べてみると「モチツツジ」のことをこの句では詠んでいるのではないでしょうか。
花の色は何色だったのでしょうね。
この句の白ツツジが現代の品種ではどのツツジに当たるのか。
調べてみましたが、私の思い当たる候補としては2つ。
一つはモチツツジの中でも白花を咲かせる日本の固有種「白花黐躑躅(シロバナモチツツジ)」もしくは、もう一つ古くから自生する品種「白山躑躅(シロヤマツツジ)」です。ただ、美穂の浦は海岸側だとすると、ヤマツツジ系よりモチツツジの方が有力かしら。
ちょっとマニアックなお話になってきましたが、そんなことを考えながら、万葉集と向き合うのも楽しいですよ。
まとめーするりと通り過ぎていく春
うっかりしていたら、もう5月。
年度末以降、なぜか自分の感覚と月日の流れが合致しない日々が続いています。
お散歩をしていると「え?もうアマリリスが咲いてる!」「あ、紫陽花の蕾がもうこんなに大きくなっている!」とまあ、こんな調子です。
一つは、季節のお花が今年は去年に比べると少し早めに咲いているから。というのもあるとは思います。
とはいえ、どうしてしまったのだろう。と思うほどに余裕のない日々で、そのままGW突入。と言った感じで、信じられません。
気分はまだ4月なかばです(笑)
とはいえ、カレンダーを一枚めくって今日から5月。
みなさまどうぞ、過ぎゆく春をお楽しみください。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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