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冬の庭からー『種を撒く』ことから学ぶこと

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
気温差が激しく、晴れて気温が上がるたびに花粉が飛び交うので、なんとなく本調子ではないな。と思いながら過ごす日々です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は蒔いた種から、芽が出て育っていたよ。というお話です。

お客様から種をいただきまして

お客様から去年の夏前に「自宅のパールアカシアがたくさん種をつけたので、もらってくださいよ!」といただきました。
それは結構な量で、私だけでは手に余るのと、アカシアの種の発芽率は低いということもあって、保険のためにもと思い、いつもお世話になっている植木屋さんにも預けました。

なんとそれから1ヶ月もしないうちに、そのお客様のところのパールアカシアが台風の暴風の影響で枯れてしまったと連絡が入ったのです。
そして、私が蒔いた種も、同じ台風でやられてしまい全滅しました(悲しい。)

↓いただいた種のことは、こちらで書いています!

芽が出て膨らんで

預けた種ですが、なんと発芽したとの連絡をもらい、その後もいくつかは成長しきらなかったものもあったようですが、「しっかりと成長しているものもあるよ。」と連絡をいただいた昨年の秋の終わり。

その旨をお客様に伝えると、とても喜んでいらっしゃいました。
「そろそろ近いうちに、その苗の様子を写真に撮って送ってあげなきゃな。」と思いつつ、、年も明けた先日、やっとその苗の様子をじっくりと見ることができました。

大雪にも負けず、よく頑張っていました。

繋がった!という感動

ようやく、お客様に苗の様子を口頭ではなく画像でお見せできたわけです。

そしたら、とーっても喜んでくださいました。
枯れて終わりではなく、ちゃんとそのアカシアが残した種がまた新しい葉や根を出している!次へ繋がっている!そのことにとても感動していらっしゃったのです。

毎年花が咲くのを楽しみにして大切に育てていたアカシアの樹が、偶然にも大量の種をつけた年に、枯れて死んでしまったわけですが、その種がまた新たな命を育んでいる。
種を残すことは、生き物の本来あるべき姿。当たり前のことなのかもしれませんが、実際にそれを目の当たりにして感動されているんだな。と思うと、種を預かって植木屋さんに託して、本当に良かったとホッとしました。

種は蒔かなければ芽は出ない

知らぬ間に、種が風や鳥に運ばれて芽を出していた。なんてことは、それはもちろん自然界の中であることですが、もっと確実に発芽させようと思ったら、種蒔きをする必要があります。

種を手元に持っているだけでは、芽を見ることはできません。
だから、確実にその種を土に蒔いてお水をあげて適切な管理をする必要があるのです。

これって、人としての本質の部分だと私は思っています。
そして種蒔きという行為から多くの著名な方達も、名言を残しています。

毎日を、刈り取った収穫ではなく、まいた種で判断しなさい。
ロバート・ルイス・スティーヴンソン

収穫の法則──蒔いたものしか刈り取ることはできない。そこに近道はない。
スティーブン・R・コヴィー

いま、富める者は、必ずといってもよいほど、その前から徳を積んだものである、もし麦を蒔かなかったら、来年は麦がまったく実らない。麦の実りは冬から力を入れてきたからである。稲を仕つければ秋には実る。米の実りは、春から丹精して(心を込めて励んで)きたからである。
二宮尊徳

さあ、皆さんは「種を蒔く。芽がでる。新しい実がなる。」そのことからどんなことを思うでしょうか。

私が感じた「種を蒔く」とは

チューリップの球根でも、その他の花の種でもそうなのですが、植えなくては、蒔かなくては、花を見ることができません。
魔法のように、えいや!っと花は咲かないということはガーデナーとして痛いほど経験して知っていることです。

そして、種を蒔くときに「蒔いた種がしっかりと育ってくれるだろうか?」という不安も感じます。そう、種を蒔いたからといってそれが全て花を咲かせる。ということも保証されてはいないのです。

しかし、種を蒔かなくては、その不安にも出会いません。
そして、種を蒔かなければもちろん花を見ることも出来ないのです。

目標が何か一つあって、その目標を達成しようとする時に、最初の一歩の踏み出しの勇気が出ない時、最初の一歩の踏み出しが思い切れない時、私は種を蒔くことと重ねます。

そう、種を蒔かなければ出会えない世界があるんだぞ。
その種を、蒔かなければ何も始まらないんだぞ。と。
そして、種を蒔いたから全てが安泰ではなく、そこから不安や葛藤に出会うかもしれないけれど、それも種を蒔いたからこそ出会える感情なんだぞ。と。

まとめー当たり前のこと

今日は当たり前のことを繰り返し書いただけなのですが、こういうことっって忘れちゃったりしませんか。

社会人も長くやっていると、新しいことにチャレンジする!とか目標に向かって、夢に向かって一歩踏みだす!なんて機会も減ってくるでしょう。
そして、機会が減れば減るだけ、勇気もやる気も元気も踏ん切りも、なかなかつかない場面にも出会うかもしれません。

しかし、種蒔きに例えるとちょっと見え方が変わってきませんか(笑)
まず最初の種を蒔く。という作業の先にしか見えない世界が確実にありますもんね。という私が、よく自分の置かれた状況を、種を蒔いて花を見るまでの今どの段階なのか?と時々植物の成長に例えて客観視する時があります。

そして、「あ、そのタイミングならその感情に出会っても普通だわ。」と、妙に冷静になったりするんです。皆様もどうぞお試しあれ(笑)

さて、長くなりました。今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。







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