オールナイトニッポン55周年記念で、
先週、55時間にわたり特別番組が放送された。
過去にパーソナリティを勤めた方々が、一夜限りの大復活。

まだ、出演者が発表になる前から、私は「ゆずにやって欲しい！」と願っていた。

高校生のときに初めてラジオにハマったのだけれど、そのきっかけが、ゆずのオールナイトニッポンだったから。

今のように、「radikoのタイムフリーでいつでも聞ける」という訳じゃなくて、リアルタイムに聞くしかなかった。

家族が寝静まった深夜に、勉強をしながら聞いていた。
生放送だったから「今しゃべっているんだ」と思うと真夜中が寂しくなくなった。

どんな内容を話していたのか、実は全く覚えていないけど、自分より少し年上のお兄さんたちが、わちゃわちゃ楽しそうに話しているのを聞くのが好きだった。
毎週番組のラストは外に出て、出待ちのリスナーたちの前で、ライブしていたことはよく覚えている。

自分も行きたかったから。
東京に住んでいたから、行こうと思えば行ける距離だった。
行こうか迷った。めっちゃ迷った。
でも、親を説得して深夜出かけることのハードルが、とてつもなく高いように感じてしまって、諦めた。
こっそり出かけようかとも思ったけど、それも妄想で終わった。

ああ、行っとけば良かった！！

55周年記念の共通のトークテーマが、「あの頃の自分に言っておきたいこと」だったのだけれど、

私は、あの頃の自分に言いたい。
「頑張って親を説得して、出待ちに、行きなよ！」と。

ラジオ番組と自分との関係性って、旬がある。
ずっと同じ熱量で聞いている訳じゃなくて。
1番熱い時期があるのだ。

ゆずに1番ハマっていたときに、そんな、エモーショナルなファンサービスをしてくれていたなんて、奇跡なんだから、享受しておくべきだよ！

しかしその後、こんなに長く、メジャーで活躍するとは、思わなかったな。

今でも、ゆずにハマった当時の曲が好きだ。
自分の中では、『夏色』がピークで。
そのあと、どんどんメジャーになっていくゆずを、追いかけることはなかった。

私にとってのゆずは、ずっと、オールナイトニッポンをやっていた、あの頃のゆずのままなんだよね。

だから、今回オールナイトニッポン復活するってなって、「あの頃」を思い出させて欲しいと期待していた。

でも、Creepy Nutsとのコラボって知って、正直がっかりした。
「あの頃のオールナイトニッポンのノリをやるつもりはない」ってことだよね。


『ゆずとCreepy Nutsのオールナイトニッポン』が始まって1時間くらいは、「やっぱりね」と、がっかりした気持ちでいた。
一応、昔の話をしようとしてくれてはいるけれど。
なーんか、それじゃない感。
しかも、生放送じゃないのが伝わってきて、それも残念だった。

でも、『シュビドゥバー』がかかった瞬間、ぐわーっと、時空がゆがんだ感覚がした。
部屋でラジオを聞く高校生の自分が見えた。
前奏から泣きそうになった。

長いこと、生きてきたんだなあ。
自分も、ゆずも。

ずっと一緒にはいなかったけれど、あの頃楽しませてくれたことは変わらない事実で、
ゆずのおかげでラジオの楽しさを知ったから、
今の自分を構成する要素の中には、ゆずのかけらがある。

あの当時のノリをやる気にはならなかったのだろう、ゆずのお二人が、それでも周年イベントで復活してくれたことを、すごくありがたく思った。

最後に『夏色』を歌ってくれた。
ほんとはコラボとかじゃなくて、ゆずのお二人の歌声で聞きたかったけれど、それでも、『夏色』を歌ってくれたことはうれしかった。
聞きながら、泣いた。

「あの頃」がフラッシュバックして、
高校生から、今まで25年、いろいろなことがあったけど、よく生きてきたなあ、と。
死ぬ前の走馬灯みたいなものが脳内をかけめぐっていた。

Creepy Nutsのことが嫌いな訳じゃない。
むしろ、好き。2部のとき少し聞いていたし。
今回のコラボで出た話の中で、ゆずとCreepy Nutsに共通点があったり、今回、このタイミングで話した意味が、4人にはあったんだろうけど。

でも、でも！
オールナイトニッポンだよ？

ワガママなイチファンとしては、ゆずとCreepy Nutsは、別々でやって欲しかったなあ。
対談は、雑誌とか、FMとかでやればいいんじゃない？

ゆずのお二人の話が、もっと聞きたかったなあ。

でも、別にゆずっ子でもない、久しぶりにゆずを聞くような昔のファンのために編成組んでる訳じゃないもんね。
文句言っちゃいけないよね。出てくれてありがとう！だよね。

でも５年後、もし60周年記念でまた復活するとしたら、そのときはゆずのお二人だけでやって欲しい！！と願ってしまう。


……以上、ゆずの復活ラジオで、興奮したけど、不完全燃焼でイキきれなかった哀しみを、吐き出させていただきました。

同じ気持ちの人、どこかに、いないかなあ？

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それでは、今日も無理せずがんばろう〜