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【映画】ファーザーを見ての感想。ネタバレあり。

Amazonプライムで見れるこの作品。面白かったので感想をまとめたいと思います。
以下ネタバレを含みます。ご了承ください。

⚫︎概要
この映画は認知症テーマにした作品です。
パッケージを見た感じ父と娘の感動ストーリーを予想していたのですが、全然違いました。
認知症をテーマにしながらスリリングにサスペンス風に描かれています。
アンソニーホプキンスが主演なだっけあって、ゾッとするような怖さが加わり見応えのある映画となっています。

⚫︎個人的に感じたこの映画のポイント3つ
①認知症という病い
本作は認知症を患った80歳になる老人、アンソニーの視点で描かれています。
介護人の名前が分からなくなったり、時間が分からなくなったり、次第に娘のアンの区別もつかなくなり、自分がズレていっているという認識もできない。
本作を見ているとまるで認知症を疑似体験しているような気持ちなります。私的には切なくなるというより、途中から怖くなってきましたね。

②誰がズレているのか分からない
父の介護疲れからなのか娘のアンが父親の首をしめるシーンがあります。
他にもアンが突然泣き出すシーンがあったり、
ズレているのはアンソニーではなくアンなのか?と物語の途中から誰がズレているのか分からなくなるような感覚があります。
そのスリリングさがまたこの映画の怖さを際立てている気がしました。

③泣き出すアンソニー
アンソニーが泣き出してしまうシーンがあります。 
一つは男に顔に平手打ちをされて言葉で罵られ泣き出してしまうシーン。
このシーンは現実だかアンソニーの空想だか分かりませんが、私的には家族に迷惑をかけてしまってる被害妄想からきているのかと思いました。
もう一つは老人ホームのシーン。「葉が落ちていき新しい葉が実らない枯れた木になったようだ」と言ったセリフから「お家に帰りたいよママ」とまるで子供ように泣き出します。
どちらも老人が不安から泣き出してしまうシーンですがアンソニーホプキンスの演技の巧みさが加えわり、切ないようなそして怖くなるような気持ちになり心を打たれました。

・まとめ
認知症という病いは想像以上に残酷なものだなとこの映画を見て思いました。
家族の助けが必要だけど、寄り添うことしかできない。そんな気がしました。
認知症になった本人は心細くて不安で仕方ないのかもしれません。
そうであれば家族として寄り添うことも大切なのだなと感じました。

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