この記事は前回の記事↓の続きになります。

自分用にまとめた考察用メモもあります。シェアOKの画像は添付してますので参考にどうぞ。↓

今回の記事は、妄想成分多めの考察になります。「これもまた１つのストーリー」だと思って頂ければ幸いです。

●モヤモヤが残ってる部分

・『妖精さん』の定義がブレてる
・『妖精さん』にされた人たちは生きてるの？その姿はどうなってるの？
・どうやったら『妖精さん』に選ばれるの？
・『妖精さん』のお導きって、具体的にどんなことを言ってるの？
・展示01の写真は何だったの？
・野良怪文書や怪文書生産者の扱いが雑な点

モヤモヤをひとつずつ潰していきまーす。

◉『妖精さん』の定義のブレについて

このイベントのストーリーを追っていくうちに、『妖精さん』というものの定義がフワフワしてると感じませんでしたか？

展示13によると『妖精さん』とは「別世界にいる高次存在で、現世の人々を導いてくれる存在」。
その御姿も文書で示されています。

でも、当選通知を送られた人間も『妖精さん』になれるんですよね？
”現世の人間”が、そんな簡単に”超越した高次存在”になれるんですか？？？
それも何人も？

ここで考えられるのは……

別世界に一番偉くて強い『妖精さん』の王様みたいな存在がいる。
現世の『妖精さん』はその配下。

ということにして、ともの会は現世の『妖精さん』を作っていたのではないか？

というのも、展示13に「仏陀が現世におけるみずけらの手足として菩薩を使役したようなもの」という記述があるんですが、これがまんま当てはまりそうではないですか？

展示04、12での『妖精さん』の御姿は、別世界のほうの『妖精さん』を表してると思います。

とりあえず、この説で話を進めていきます。

◉『妖精さん』に選ばれる基準

これらが「妖精さんのお言葉を汲み取ろうとする」ことに繋がってしまい、該当するのではないか？

怪文書展に行って、ワークショップやって、考察して、電話もしちゃった人は、そりゃあ選ばれますね。

◉『妖精さん』の作り方

前回の記事で触れなかった展示07。
これは他の怪文書と毛色が違うように感じます。
でも、あの並びに展示されていたということは、『妖精さん』関連のはず。

たぶん「どうやったら妖精さんになれるか」の核心に近い情報なんじゃないかと思いました。

これを踏まえて『妖精さん』で当てはめてみると……

アリシムジャバのスレで「8さん」がおかしくなってしまったのは、「ともの会の連絡先（相談窓口の電話番号だったのかもね……）」に電話して、おそらく『妖精さん』の声を聞いてしまったから。顕現した姿も見てるようでしたし。
意識が『妖精さん』側に寄っていってるんでしょう。

怪文書を”見る”だけでは、まだ正常でしたから、ここがボーダーラインかと思われます。

話を戻します。
この理論でいけば、その人の「割かれる意識の総体」の『人間』の意識より、『妖精さん』の意識が優れば、その人は『妖精さん』という《状態》になるということ。

今までは自分を『人間』だと思っていたが、まわりが『妖精』だと言うので『妖精』だと思うようになった……みたいな。

ともの会ＨＰに「十二番さんのお別れ会」について書かれてましたよね。
あれは、参加した会員みんなで「あなたはもう妖精さんではありません」と言い聞かせて、『妖精さん』という《状態》から『人間』に戻す儀式のようなものをするのではないかしら？
『妖精さん』に成るときはストーキングしながら「あなたは妖精さんだ」と言い続けてきたんだから、その逆を行うんだと思う。

◉『妖精さん』にされた人たちのその後は？

たぶん、『妖精さん』であるうちは生きてはいると思うんですよね。
怪文書生産者の魂だけ欲しいなら、「行方不明」とか「失踪」なんてまどろっこしいことする必要ないし。
十二番さんのように、肉体が弱ってきたら『妖精さん』を解任して、死んでしまった身体だけ遺棄してるのでは？
（村山歳三氏が数年の行方不明のちに山中で遺体発見されてるのは、コレだと思う）

◉「お導き」のことばとは具体的にどんなものか？

ともの会では、頻繁に『妖精さん』の「おことば」「こえ」「お導き」と言っているけれど、具体的に何を示されたのかは語っていませんよね。

それらしい表現はＨＰから拾えましたけど、ふんわりしてる……
なんとなく感じ取れるのは”何か大きな脅威を警告してるのか？”ということ。

”警告”といえば、こちらの怪文書⇣

あと、アリシムジャバのスレで8さんは「アリシムジャバは怪文書に見せかけた注意喚起」と言ってました。

また、野良怪文書にも ”家の外にいるなにかの気配に怯えたり、身の危険を感じたり、耳元で声を聞いたり” といった内容のものがありましたね。

……これ、『妖精ともの会』のストーキング被害のことを言っているのでは？

『妖精ともの会』の人たちは、『妖精さん』を怯えさせてるのが自分たちの仕出かしたことだと気づいてない？

地獄のマッチポンプというか……
嫌な悪循環ができてませんかね？

アリシムジャバのスレで「『災いの生命』って結局人かもね」って言ってる人いたけど、コレ答えじゃない？😅

◉展示01に写っていた化物みたいなのは何か？

そして、次に見て頂きたいのがコチラ↓

公式の最後と思われるツイートです。
一見、イベント終了して電気が消えた会場を写してるだけなんですけど……
明るさなどを調整したものがコチラです↓

展示01は「私の家の中を監視しているものの似姿がどんどん鮮明になっていく感じがする」とあるのですが、普通の感覚なら女性の後ろの歪んでる男の子のほうが人外の「似姿」だと思いますよね。

でも、この公式ツイートにより、女性のほうが人外の存在で、01で言われる「似姿」だと判明します。
長い黒髪の女性……妖精さんの「似姿」であろう謎のぬいぐるみにやや似てるような……？

キービジュアルとして、何度も目にしていた彼女がまさかの重要なポジションだったとはね……！

それで、歪んだ男の子は普通の『人間』なんじゃないかと思います。
怪文書ガチャのレア、梨氏の青い紙によると『妖精さん』にされてしまった人は「人間と幽霊の区別ができなくなる」ようですから……
この画像を撮ったなり作ったなりした人の認識が、『妖精さん』と同じになっていたのでしょう。

◉怪文書と、妖精さん候補への扱いが雑なことについて

このイベントのストーリーが見えてくる前は、壁やガラスにベタベタ貼られてる汚らしい（失礼！）怪文書は「とても怪文書らしい」見せ方だと感心してました。

けれども、このイベントが『妖精ともの会』プレゼンツだと知った後となると、ちょっと違和感。

彼らにとって、怪文書は『妖精さん』のお言葉を伝える大事な文書……のはずですよね？
自分たちの発信物はキレイに額縁に飾ってる一方で、野良怪文書たちの扱いは粗雑にも程がありませんか？
ワークショップのやつなんか、くしゃくしゃに丸めてゴミ袋に突っ込んでるし……

そして、『妖精さん』候補でもある怪文書生産者たち。
彼らへの対応も酷い。
家や周辺に張り付いて精神的に追い詰めるストーキング行為の数々……
『妖精さん』の声や姿を認識させるためとはいえ、当人たちは本当に参って恐怖してましたね。

ともの会の面々は、怪文書や怪文書生産者を「重要」と謳っているけど、本当はそこまで重要ではないのでは？

他に目的があって、彼らはその手段として使い捨てにされているのでは？

●妄想成分多めの考察

それではここからは、『SCP無縁』のように、何か見出そうと思います😇

✙しんじていればそれはかないます

はい、ビックリ画像のあの子です。
後ろに「おともだち？」がいますね。
たぶんイマジナリーフレンドなのではないでしょうか？
イマジナリーフレンドって、助言をくれたり、支えてくれる存在でもあるらしいですね。

他の子供は親と一緒に乗ってるのに、1人ポツンと乗ってるこの子。
上の子と同一人物だとします。
「小さい頃の私に似てる先生」とは、この子の父親。
認知してもらえず、片親で育ち、寂しい思いをしたのではないでしょうか？
そんな心を埋めるように「おともだち？」が生まれた。

子供の頃は怪文書のような「ありのままのことば」を書いて「おともだち？」に導いてもらっていたのでしょう。
しかし、大人になると共に、大切な「おともだち？」は消えてしまった。
声も聞こえなくなってしまった。
「ありのままのことば」も書けなくなってしまった。
これは子供の頃に描いた「おともだち？」の似姿。

もう一度「おともだち？」に会いたい、”大人になった少女”が『妖精会』創設者となる。

……というストーリー（笑）
進めます。

✙「おともだち？」＝『妖精さん』となる

さて、「おともだち？」の姿も声も認識できなくなってしまった元少女はどうにかして「おともだち？」に再び会えるようになりたいと考えました。

そこで目をつけたのが怪文書。
自分がかつて「ありのままのことば」を書いたものに似ていたのでしょう。
声が聞こえなくなった自分の代わりに、他の人に声を聞いてもらい「ことば」をもらおうと思いつきます。　　

「おともだち？」を『妖精さん』と名付け、協力者を探す。

怪文書を書くような人物は、「気の触れた」「頭のおかしい」などと総じて世間から爪弾きにされており、その扱いに困っていた身内や近所から情報は集まる。また、「あなたは重要な存在」だと自尊心をくすぐり、どんどん仲間へと引き入れた。

✙『妖精さん』を作ろうと思い立つ

そしてある日、パソコン通信のBBSで見かけた理論に大きく影響されることになる。
この方法で『妖精さん』を作ろう！と。

（展示07が発見された、パソコン通信が1980年代後半から1990年代後半くらいに盛んだったようなので、ちょうど『妖精会』の創設時期（※1997年）と被るんですよね……）

この時期から、人を雇い、怪文書生産者を『妖精さん』だと言い張り、本人にもそう思い込ませようとするストーカー行為が始まる。

怪文書生産者たちは『統合失調症』の人も多かったんじゃないかな？（よくある症状として「幻覚、幻聴、被害妄想」）
幻聴で『妖精さん』の声を聞いたと言い出す。

すると、『妖精さん』の素質がない会員たちも「妖精さんのお導きだ！」と『妖精さん』の存在を認識。
ともの会の規模が大きくなり、人数が増えるに従って、さらに認識が補強される。

梨さんの好きな【不特定多数の認識により現実になる】やつだと思うんですよね……

✙見た目の修正が必要

さて、多数の人間の認識により『妖精さん』は存在が補強された。

そして遂に、その「姿を見た」と言い出す人が現れる。
元はイマジナリーフレンドで自分の頭の中にしかいなかった存在が、他の人も知覚できる存在として育ってきたんですね。

しかしここでひとつ問題が発生。
『妖精さん』の名前のせいなのか、みんなのイメージが昆虫に寄ってきていた。
求めている「おともだち？」は人間の姿である。

ここで修正を図るべく、展示01の写真が登場。

ともの会の会員ではなく、展示会をチェックしていた我々に、【人間の姿の『妖精さん』】として、あの女性の姿をやたらと印象づける。
展示会のフライヤーから公式サイト、SNS、と見る機会が多かったですよね。

解説文には、"'展示01の文章が書き込まれた当時には画像はついてなくて、後から「投稿主、あるいは第三者が文中の似姿を再現したもの」を付け足したらしい……”とあるので、『妖精さん』のイメージを変更するためにうまく利用したのかも。

✙目的は達成された

今回の展示会、”『妖精ともの会』とその被害者である『怪文書生産者』のアレコレにイベント参加者たちも巻き込まれる……！”といったような内容なんですけど。
梨氏は『妖精ともの会』のヤバさを、けっこう分かりやすく一般の人に曝け出してましたよね。
展示を順に見ていけば、大体の人が理解できるくらいに。

これって『妖精ともの会』的には今後を考えると悪手だと思いません？
一時的に『妖精さん候補』がたくさん見つかってホクホクでしょうけど……
SNSを中心に危険な団体だと広められてしまったんですよ？

でも、創設者のあの子が求めてた「おともだち？」は『人間の姿の妖精さん』として、最後に顕現しましたよね。
だから、目的は達成されたんです。

……という考察でした。
粗はだいぶあるかと思いますが、帳尻は合わせられたかな〜？と思ってます。

怪文書の組み合わせで、また違った考察もできるのかもしれませんが……
私に降ってきたのはこんな物語でした☺️

最後までお読みくださった方、お付き合い頂きありがとうございました！

叶いました🧚