自分自身を灯明だと思って進む

心を込めて働く

今日は仕事でした。心を込めて働いてきました。

私は、介護施設で、介護補助の仕事をしています。障害をオープンにした就労です。働き始めて2年以上が過ぎました。

ただ働くのではなく、「心を込める」ということを意識して、いつも働かせていただいています。利用者さんに言葉をかけて、アクティブリスニングをするように心がけています。

仕事をすると、やはり疲れます。今日は家に帰って、昼食を食べてから、1時間ほどお昼寝をしました。

私が働く介護施設は、高齢者の方のための施設です。認知機能が衰えたり、足腰が不自由になっていたり、嚥下機能が衰えておられる方もたくさんおられます。

見た目はお元気でも、愛する伴侶を亡くされたり、子供を亡くされたりと、悲しい経験をされた方もたくさんおられます。

高齢者の方と接して、「老い」ということ、「生きる」ということについて、深く考えさせられています。「よく生きること」、「後悔せずに生きること」について、考えさせられるのです。

私は現在54歳。人生の折り返し地点を過ぎました。死ぬときになって、「あれをやっておけばよかった」、「あの人に会っておけばよかった」と後悔する人生は送りたくありません。「やり切ったなあ」、「生き切ったなあ」と思って、死を迎えたいです。

残りの人生、命を燃やします。


自灯明 法灯明

今日も「ふっと心がかるくなる 禅の言葉」の本から。

「自灯明 法灯明」
自分とその信じるものを拠り所として進むという意味の禅語です。

みなさんは、闇の中で前を照らす灯りがなくなったら、どうしますか?進むのをやめる?後戻りする?

そんなときは、「自分自身を灯明だと思って進めばいい」と、この禅語は教えてくれています。

自分の存在こそ、灯明だと思って、勇気を出して前に進む。それが、「自灯明」です。

もし道を踏み外したとしたら、それは誰のせいでもなく、自分自身の責任です。誰かのせいにすることはできません。「自灯明」は、依頼心を捨てることの厳しさを教える言葉でもあるのです。

「法灯明」は、仏法を灯りとすること。自灯明で道に迷ったっときでも、自分が信じるものをよりどころとして、前に進もうという意味です。

闇の中で、途方に暮れるよりも、自分を信じて、一歩でも前に進むことが大切なのです。


闇から抜けられた私

かつて、私は、深い闇の中にいました。その闇は私を覆い、出口などないのではないかと、絶望していました。

でも、私は深い闇から抜け出すことができました。

どうやって?

それは、SOSを発信したからです。そのSOSをキャッチしてくれた人がいて、たくさん人達の助けを得ることができたからです。

そして、これが大切なのですが、私自身が闇の中から抜け出そうと、一歩、また一歩と前に向かって歩いていったからです。そうしたら、深い闇から抜け出すことができました。光の差す世界を生きることができるようになりました。

このブログを読んで下さっている方の中にも、今まさに闇の中を生きているように感じて、苦しんでいる人がいるのではないでしょうか?

そんな方達に、伝えたいのです。
「闇から抜け出すことはできる!」
「SOSを発信して!」
「勇気を出して、一歩踏み出して!

と。

必ず闇から抜け出すことはできます。私ができたのですから。光の差す世界を生きることはできます。そう人生は甘美なものです。諦めてしまったら、もったいないです。


無心だからこそ美しい

「ふっと心がかるくなる 禅の言葉」は、本当にいい本です。心に響く言葉とたくさん出逢うことができます。

「流水、無心にして落花を送る」という禅語もその一つ。「散る花とそれを運んでいく流水の関係のように、人との交わりにおいても、無心・あるがままであれ」という意味です。

花は、流れに運ばれようとして落ちてきたのではなく、川は花が落ちるのを待っていたわけでもありません。花はただ無心に散り、川はもただ無心に流れていくだけです。無心だからこそ美しいのです。

「無心」。これすごく難しいと思います。私たちは、つい自分の考えを主張したり、見返りを求めたりしがちです。私は気をつけているつもりでも、つい見返りを求めてしまいます。

そうではなくて、互いを信頼し、自然に身を任せ合える関係を築いていこうと、この禅語は教えてくれています。


無常、すべてはうつろう

だからこそ、今この瞬間を精いっぱいに生きることが多雪なのです。

咲き誇った花はやがて散り、美しい紅葉を見せた葉もやがて落ちてしまいます。すべてはうつろうのです。

すべてはうつろう。諸行無常。だから今抱えている悲しみはいつまでも続かないのです。苦しみも永遠には続きません。

悲しみや苦しみを抱え、身動きが取れなくなってしまうときってありますよね?

そんな時は、心の中で唱えてください。「すべてはうつろう」「この悲しみも苦しみも、永遠には続かない」と。

こらえきれないような悲しみや苦しみの中から、自分を救うのは、「自灯明 法灯明」と「無心」だと思います。

真っ暗な闇の中で、自分自身が灯明となる。自分自身が光を灯す。そして、見返りを求めず「無心」に生きる。一歩、また一歩と前に向かって歩いていく。そうすれば闇から抜け出すことができるはずです。

亡くなった私の母は、病室で、私にあてた手紙を書いてくれていました。
「自分を信じて生きていって」
と、書いてくれていました。

「自分を信じる」。難しいです。でも、私は、自分を信じて生きていきたいと思います。

自分を照らして。
ただ無心に。
ただひたすらに。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


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