愛着障害と心の安全基地(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol18)

愛着障害と心の安全基地

Safe Space ほっこりは、心の安全基地づくりを日本中に、いや世界中に広めていきたいと思っています。

理事や監事のみんなと意見を出し合って、頑張っています。

でも、そもそも、どうして心の安全基地が必要なのでしょう?そんなの別になくてもいいのじゃないか?と思われるかもしれません。

精神科医で作家の岡田尊司さんは、著書の「愛着障害」の中で、愛着障害を克服するためには、

①心の安全基地を持つこと。
②語り尽くすこと・書き尽くすこと
③社会的な役割を持つこと。

と、書いておられます。

愛着障害とは、不安定な子供時代を過ごして、親から十分な愛情を受けることができない育ち方をして抱えた生きづらさ言います。愛着に障害があるのです。川端康成も、ミヒャエル・エンデも、ヘミングウェイも、そのほかたくさんの人が、愛着障害を抱えていたと岡田尊司さんはおっしゃっています。

その愛着障害を克服するためには、心の安全基地を持つことが、何よりも大切なのです。

私自身も強烈な愛着障害を抱えています。そのことで、ずいぶんと生きづらさを抱えていました。統合失調症という病気の発症にも、大きく影響を与えていたとも思います。

私は、生母が育児ノイローゼで精神科に入院したことにより、転々と親せき宅や、父の知人の家に預けられて育ったという生育歴があります。

また、私が10歳の時に、父と生母の双方の不倫が原因で、両親の離婚も経験しました。平和で幸せで長閑だった子供時代が突然終わるという経験をしました。

そのことが私に、「見捨てられる恐怖」というのを植え付けました。見捨てられないために、私は、目の前の人を喜ばせる、楽しませるために道化を演じるという処世術を身につけました。

それだけだといい事かもしれません。でも私は必要以上に、時には自己犠牲をしてまで頑張ってしまうのです。


心の安全基地を得られたら、どう変わるのだろう?

では、心の安全基地を得られたら、どのような変化があるのでしょう?

このことについては、私自身の経験から書かせていただきます。

私は、一昨年の2月から、Clubhouseのシモトリマコトさんがやっておられる。ゼロ秒思考のメモ書きルームに入らせてもらって、毎日メモ書きをしています。

ゼロ秒思考のメモ書きは、元マッキンゼーでコンサルタントとして活躍された赤羽雄二さんが考案されたメソッドです。詳しいことは、赤羽さんの本を読んでみてください。とてもいい本です。

このゼロ秒思考のメモ書きルームが、私にとっては、超安全基地になっています。そこにいると、心から安心できるのです。

この安全基地を得たことによって、

①くよくよと悩まなくなった。
②気持ちの浮き沈みの揺れ幅が小さくなった。
③素直に自分の気持ちを表現できるようになった。
④素敵な仲間と出逢うことができた。
⑤コンフォートゾーンを出て、一歩踏み出す勇気を持てた。

という変化が起こりました。

一歩踏み出す勇気を持てたことで、こうやって、「心の安全基地づくり」ということにも挑戦できるようになりました。そして、私の思いを言語化することができるようになり、それに賛同してくれる仲間にも出逢って、NPO法人の設立を目指すことにもなりました。


どんな安全基地がいいのだろう?

では、どんな安全基地がいいのでしょう?

一番大切なことは、ありのままの自分を受け入れて、認めてくれるものなのではないでしょうか?

愛着障害を抱えている人は、自分に自信が持ちづらいです。自分にYES となかなか言えないのです。かつての私もそうでした。

そんな人たちを

「そのままのあなたで、じゅうぶん素敵だよ」
「ありのままのあなたで、じゅうぶん素敵だよ」

と受け入れてくれる人や場が、本当の安全基地だと、私は思います。

私の大切な友人で、大好きなシンガーソングライターの阿部ひろ江さんの歌に、「YES!」という曲があります。

誰もが私にNOって言っても、あなただけはYES!と言ってという内容の歌です。

そう、たった一人でもいいのです。ありのままの自分を丸ごと受け入れてくれる人や場があれば、私たちは救われるのではないでしょうか?心を病むこともなくなるのではないでしょうか?

そんな心の安全基地づくりを日本中に、いや世界中に広めていこうという私たちの挑戦は、まだ始まったばかり。きっと困難なこともあるでしょう。でも私たちはそれを乗り越えていけると確信しています。

だって、私たちには素敵な仲間がいるから。
そして、心の安全基地を求めている人はたくさんいるから。

これからも頑張ります。


代表にふさわしいように人格を磨く

心の安全基地づくりの準備をしながら、もう一つ私が頑張っていることがあります。

それは、「代表にふさわしいように、自分の人格を磨くということです」。

すごく素敵で多才な仲間が集まって、今NPO法人化に向けて頑張っています。その代表に私がならせていただいています。身に余る光栄です。責任を感じています。

その代表にふさわしいように自分の人格を磨いていこうと、今努力しています。

本を読んだり、Zoomに参加したりして、自分磨きをしています。今は、「武器になる哲学」という本を読んで、自分の思考力を磨いています。

また、使う言葉にも気をつけています。

みんなの思いを言語化していくこと、具現化していくこと、それは、代表にならせていただいた私のミッションです。

今、NPO法人の書類を準備することをみんなで頑張っているのですが、書類を提出した時がゴールではありません。

そこからがスタートなのです。

私たちの目指すべきゴールは、心の安全基地づくりを広めること。それによって、生きづらさを抱える人の悩みを軽くしていくことです。

なかなか大変なチャレンジです。でも、やりがいのあるチャレンジです。

素適な仲間と力を合わせて、前に向かって進んでいきます。

応援していてください!

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


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