あなたは、あなたのままでいいんだよ

「夢みる小学校」を見て

今日はドキュメンタリー映画の「夢みる小学校」を見に行ってきました。すごく良かった!

宿題がない、テストがない、先生がいない、そんな子供ファーストな学校である「きのくに子どもの村学園」。30年前から「体験学習」を実践している学校です。

スクリーンに映る子供たちの瞳はキラキラ!みんなイキイキとしています。

子どもが子どものままでいられる。ありのままの自分でいられる。まさに子どもファーストの学校です。

「こんな学校で学びたかったなあ」と、しみじみ思いました。

「きのくに子どもの村学園」以外にも、60年以上成績通知表がない「総合学習」を続ける伊那市立伊那小学校や、校則ゼロ、定期テストをやめた、世田谷区立桜ケ丘中学校など3つの学校が、映画に登場します。

どの学校も、子どもファースト。子どもたちが主役の教育をしています。

考えてみれば、学校は本来、子どもたちのもの。子どもたちが主人公であるはずなのです。

テストや、評価で、子供たちを縛っている多くの学校の現状。今の教育の現状や問題点について、深く考えさせられました。


「自分のままでいいんだよ」

映画のスクリーンに出た、「自分のままでいいんだよ」の文字。すごく心に響きました。

そうなのです。「自分のままで」、「ありのままで」いいのですよね。でも、私たちは幼い頃から、親の承認を得るために必要以上に頑張ったり、学校に入れば、人と比較されて、無理をして、「自分のままで」いられなくなってきたのではないでしょうか?悲しいですよね。

私もそんな風に、自分を装い、無理をしてきた子供の一人でした。「自分の本当の気持ちは言ってはいけないのではないか?」とさえ思っていました。そうしたら、「自分はいったい、何が本当にしたいのか?」ということもわからなくなってしまいました。

あの頃の私に、「あなたはあなたのままでいんだよ」と語りかけてくれる大人がいたら、私の人生は違ったものになっていたでしょう。

「あなたはあなたのままでいい」。それはとても大切で、重みをもった言葉なのです。


自分の中にある純粋な魂と出会う

今、「ふっと心がかるくなる 禅の言葉」という本を読んでいます。禅語とその解説がまとめられている本なのですが、どの言葉もとても心に響きます。

その中の一つの禅語、「無事是貴人」も、心に響きました。

私たちは、救いや幸せを自分の外側にばかり求めがちです。「いい人とめぐり合えば、幸せになれるのに」といった風にです。

臨済禅師は、外に求める心がなくなり、自分の内なる純粋な魂と出会う事ができれば、無事であり貴人であるとおっしゃっています。貴人とは、安心を得た人、悟りを得た人という意味です。

この禅語、すごく心に響きました。私も、自分の外側に幸せを求めてばかりいたからです。そして、人のせいや、環境のせいにばかりしていました。「病気があるから、幸せになれない」と思っていた頃もありました。

幸せは、私たちの中にあるのです。自分の心を見つめ、その純粋な魂に出会い、磨けば、私たちは幸せになれるのです。幸せに生きられるのです。


「放てば手にみてり」

もう1つ、心に響いた禅語、それが「放てば手にみてり」です。

「手放せば、手に入るんだ」という意味の禅語です。

私たちは生きていく中で、「あれも欲しいこれも欲しい」、「あれもしたいこれもしたい」という執着に苦しめられます。時には身動きできなくなるほどにです。

「求めるばかりではなく、いっそ手放してみる。手から放たれたとき自然に手に満ちてくることもあるのだ」と、この禅語は教えてくれています。

執着って、誰もが持っていますよね。手放すのって、なかなか難しいですよね。でも、おもいきって手放すことが大切なのですよね。深く考えさせられました。


認められたい私

「私が手放すべきものは何だろう?」と考えてみました。

それは、「認められたい」という思い。「承認欲求」ではないかなと思いました。

私だけでなく、「承認欲求」がある人は多いのではないでしょうか?

自己弁護するためではないのですが、「承認欲求」って、自分を成長させてくれるものでもあると思います。「認められたい」という思いで頑張れることも多いです。

でも、必要以上の「承認欲求」は、私たちを苦しめるのではないでしょうか?

認められても、認められなくても、自分のやるべきことをきっちりとやる。それが大切なのだと思います。


あなたは、あなたのままでいいんだよ

承認欲求のことについて考えていて、また「夢みる小学校」の映画のことを考えました。

この映画で語られていたメッセージは、「あなたは、あなたのままでいいんだよ」ということでした。

そうなのです。私たちは、私たちのままでいいのです。自分のままでいのです。

それは、成長しなくてもいということではありません。自分の置かれた場所で、自分にしか咲かせられない花を咲かせるために、一生懸命努力するべきです。

でも、「人に認められたい」とか、「人にこう思われたい」とか、そんな思いで無理をする必要はないのです。ありのままのあなたでいていいのです。じゅうぶん素敵なのです。

今、ここに、こうして生きていること。それがすでに奇跡です。尊いことなのです。

あなたは、あなたのままでいいんだよ。
私は、私のままでいいんだよ。
みんな、自分のままでいいんだよ。

自分のままで、自分にしか咲かせられない花を咲かせてみませんか?

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。






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