フタリソウサシナリオ「トランプと豪華客船」

本作は、「著者:平野累次/冒険企画局」が権利を有する『フタリソウサ』の二次創作作品です。

このシナリオには高度な謎解きが含まれます。
GMは後述するマーク(※)を各知ってたカードに仕込んでください。

シチュエーション
この事件はタイトルにある通り豪華客船で発生します。季節は問いません。
探偵と助手は普段頑張る自分たちご褒美として、また何らかの依頼をかねて、とにかくたまたま豪華客船で国内旅行をすることになった。その中で客船全体を使った宝探しゲームをすることになったのですが…。まあ、探偵が旅行に行くとろくなことにならないのがお約束である。

登場人物
司式与楽(シシキヨウラク)35歳・男
今回の宝探しゲームの仕掛人でゲームクリエイター。メディアで見かけない日はないがかなり頭のぶっ飛んだ人物。
十山満(トヤマミチル)26歳・女
地元新聞社の記者で、今回就航した客船の新企画の取材に訪れていた。被害者の‐とは親交があったようで記者ならではの情報を与えてくれるのでは。
三葉市之丞(ミツバイチノジョウ)64歳・男
四葉汽船代表取締役。
鳩野平田(ハトノヘイタ)25歳・男
主に客室担当のキャスト。
吉野王毅(ヨシノオウキ)60歳・男
この船の船長であり責任者、仕事に対してまじめな人物だが最近会社の運営について社長ともめたらしい。悩める中間管理職。
吉野妃花(ヨシノヒメカ)21歳・女
インターンで働く客室担当。ホテルウーマンめざして研修中。インターン先で父親が働いていたがそれは全くの偶然。

真相
事件のあらましとしては、まず司式がスタッフに変装し(娘の差し入れなどといい)適当な理由をつけて差し入れを渡して毒殺。その後自殺に偽装するために再び部屋に戻り証拠品を処分した。
同じころに三葉は別の事件を起こしていた。
今回の宝探しゲームは船長である王毅には伝えられておらず乗務員の増員も直前になって知らされていた。もともと社長と船長は対立しており今回の企画打ち合わせの段階で司式が社長に交換殺人を提案したというわけだ。


知ってた1(ダイヤ)
最初のカードには【「聖杯」「剣」「こん棒」「コイン」正しい順番に並べろ】と書かれており部屋のあちこちにトランプの記号を模したプレートを見つけることができる。
トランプの記号にはそれぞれ意味を持っておりここで言う【正しい順番】とはおそらく「①四季」のことだろう。
よって答えは♣♦♥♠ということになる。

知ってた2(スペード)
結論から言えばこれは『②自殺』ではない、さらに言えば「③密室」でもない。被害者はルームサービズを受け取った後その食品に殺されたのだ。しかしこの事を隠蔽したい誰かが部屋に散乱する食器を片付け、あらかじめ用意した「④薬」を置き、鍵をかけた。被害者の部屋の「⑤鍵」が無くなっていることからこれを持ち出した人物が犯人だろう。

知ってた3(ハート)
まず死因だが飲み物による毒殺であり被害者は「⑥何の疑いもなく」飲んだようだ。また、何人かのスタッフは犯行が可能であるが今回の犯人ではない。愉快犯ではなく『⑦被害者に恨みを持つ者』の犯行だ。
しかし、この時間誰も被害者の私室を訪れた容疑者はおらず関係者が『⑨どのように動いても』休憩中の氏の部屋に差し入れを持っていくことができない。

知ってた4(クラブ)
『⑩交換殺人』とはミステリー小説などで用いられるトリックの一種。「⑪接点の少ない人物同士」の殺したい相手を「⑫お互いのあずかり知らぬ場所」で殺すことにより動機はあるが状況証拠がない状況を作り出すことができるというものである。
しかしこの方法、いくつか穴がある上に現代科学の進歩も相まって実際にやる分にはあまり現実的な方法ではない。

事件発生フェイズ
物語は豪華客船に二人が乗り込むところから始まります。なぜこの船旅をすることになったかはGMとPLと相談して決めてください。出港したのち、船長のあいさつを聞き届けたあなたたちは部屋に戻ります。その客船ではすべての乗客を対象とした宝探しゲームのプレイベントが行われていました部屋に戻ったタイミングでゲームスタート。
このタイミングで事件捜査シートと知ってたカード1を探偵に渡してください。初動捜査の有利対象技能は〔変化・現場・根性〕操作困難レベルは1です。
その後、問題なくゲームは進み探偵は最後のなぞにたどり着きます、助手は判定を行い成功したら【余裕】を2点獲得します。
フタリソウサシーン
②自殺
このシーンを始めると吉野王毅の関係者、吉野妃花から話を聞くことができる。しかし、彼女は父親が殺されたショックで落ち着いて話すことができない。
〔社交・家事・説得〕の特技を持っていれば有利を得られますが人間カテゴリの特技を持ってない場合、不利の判定になります。

⑦被害者に恨みを持つ者
二人が調査していると十山が声をかけてきた、どうやら記者として(野次馬根性)で個人的に事件について聞いて回っているらしい。彼女は君たちに取材を申し込んでくる。交換条件的にこの船について教えてくれる。

⑨どのように動いても
事件当日の監視カメラの映像を入手したあなたたちは、当日の人の動きを観察することになる。しかし監視カメラには死角が多く被害者の部屋に出入りする人物を確認することができなかった。
〔現場・交通〕の特技を持っていれば判定に有利を得られる。

⑩交換殺人
なかなか証拠が集まらず誰が犯人かわからない状況が続く。そんなときあなたたちはある殺人事件の犯人が捕まったことを知る。犯人は犯行を認めており「知り合いの小説のトリックを使いたくなった」と供述しており…〔情報〕の特技を持っていれば有利を得られます。


♠④草下
♣⑫10
♥⑨3・4
♦四季

答え・シシキヨウラク

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