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詩を数編

書き溜めた詩の中から今日の気持ちに添うものを数編

『とりあえずは』
 
 時折 溢れる想い
 時折 満ちる哀しみ

 どちらもが
 命の鼓動のバランスを刻みながら
 確実に僕を育てている

 先へ先へと
 夢へ夢へと
 僕を誘う

 心の流れに委ねて
 何があろうと手放すことはしないと決めていた事だけ
 やんわりと抱いて
 漂ってみよう


『慰めではなく励ましだと呼んで』

 どんなにつらいことがあっても
 背中合わせに良いことが
 あなたに気づいてもらえるのを
 今か、今かと待っているよ

 だから
 いっぱい泣いて
 涙の向こうに虹を見つけてね


『祈り』

 この胸から生まれる祈りは
 風に乗り 時を流れ
 あなたの胸にも宿るかもしれない
 ずっとやさしく
 そばにいられたらいいのにね
 きっと
 微笑んで生きていけると思うから


『それがわたし』

 あなたと一緒のじんせいだもの
 いっぱい泣いて
 いっぱい笑うの

 ねぇ、
 いいでしょう?


『花になろう』

 あなたに出逢って膨らむ蕾
 あなたを見つめて開く花びら
 あなたを想って揺れる花弁

 わたしらしい
 そのままの
 それでいてあなたに似合う
 花になろう


『それでじゅうぶん』

 あなたといると
 心が和む
 愛するに足りない
 理由でしょうか?


『詩を書く私』

 詩を書く私は
 どこかしら不器用で寂しいのだと思う
 与えられない想い
 叶えられない願いを
 両腕で抱え込んで
 自分を癒す世界を探す
 言葉を紡ぐ

 詩を書くことが出来なくなる時
 そのときは
 私なりのしあわせを見つけた時だと思う

 その時、
 私は紡ぐ言葉など思いつかないほどに
 素直に正直に
 愛している、としか言えないだろうから
 愛している、としか書けないだろうから
 そして
 愛しているという
 愛され方を覚えた時だと思うから

 
 
#詩 #数編 #不器用 #安らぐ
 

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