俺は休みだった…

嫁さんは仕事だったので、起き抜け間もないタイミングで送り出した。

俺は空のメディアが必要だったので、メインのPCの側に行ったんだ。

PCの上に嫁さんの仕事のA4ファイルが置かれていた。
「こりゃいかんのやないのか？」
俺はパジャマにサンダル履きのまま走った。
今ならまだ追い付ける…

嫁さんがいつも俺を見送る歩道橋の下りでなんとか追い付いた。
「嫁ちゃん！これいらんのか？」と先を行く嫁さんに声をかける。
「あぁ…それはいらない！」

その後振り返ることもなく嫁さんは坂道を下って行った…

俺は嫁さんがいつも俺に手を振る歩道橋の上で、逆に嫁さんに手を降っていた…
ハッと我に戻れば、俺は病室が似合いそうなザ・パジャマでサンダル履き…
歩いて戻りながら、いいスタートを切れたように感じて…心が満ち足りていた。

今迄観てなかったが「ピンポン」を観た…
泣いた…

いい休日だ…