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Bar HAGEです。 カットシーン集03 私と彼女のラブシーン2

★カットされたシーン集
 1.私がBarで酒を飲むシーン
 2.地球に帰る前、直人1からハゲお守りを渡されるシーン
➡3.私と彼女のラブシーン

★本編
ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 01
ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 02
ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 03
ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 04
ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 05
ハゲ小説#3 Bar HAGEです。編 06
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私と彼女のラブシーン1はこちら

花子とは同じ高校で出会った。ジョニーっていう兄貴分もいて3人でよく放課後にカラオケやファミレスに行っては、他愛もない話しで盛り上がっていた。高校卒業後、ジョニーは単身アメリカへ。私は大学に進み、それまで丸刈りだった頭も、無造作ヘアができるほど伸ばした。女子大にいった花子とは、たまたま就職した会社近くの駅で再会したのが馴れ初めだ。

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そして、連休前のデート。葛西臨海公園に向かう車中。

照れながらも、瞳を外さずこちらを見つめて微笑む彼女に、私はもう悶々と込み上げてくる感情を抑えきれずにいた――――――。

駐車場に入り、我慢できなかった私は、少し乱暴に花子の臀部をまさぐった。すると、花子のショルダーから何かがメルセデスのシートに落ちた。

「ん?これ何?」

「あっ!」

そこには、きれいに小さくラミネートされたジョニーの写真があった。

「!?花子!おまえまだジョニーのこと・・・?」

「ごめん...」

「どうゆうことだよっ!別れたって言ってたじゃないか!!」

「三くんだって!いっぱい浮気してるでしょっ!!何人かの女の子としてるの、わたし知ってるんだからね!」

思ってもみなかった花子の裏切りと、私の浮気がバレていたことに、ビンビンだった私の股間は、亀が頭を引っ込めるかのようにしわしわに萎えていた。逆切れというか怒り心頭の花子は、声を荒げてこう続けた。

「名前言ったげよーか!えるじんりりかるsumikoのんよっちゃん.....中には人妻で子持ちの人もいるでしょ!?不倫て言うんだよっ、そーゆーの!!」

車内は完全に修羅場と化していた。今になって思えば、花子とのこの喧嘩がなければ、あの不思議な場所へは行くことはなかったかもしれない。私はこのデートが上手くいき、ラブラブになれば、実家に帰るのを中止し、連休はずっと花子と過ごそうかと思っていた。そうなっていれば、あの鈍行列車に乗ることはなかったのに――――――。

気持ちはもう実家に帰ることに決めていたが、この場をどうにか変えるため、私はこう答えた。

「花子.....たしかに浮気はした。おれ、ものすごく浴衣美人とか人妻とかHカップとか大好きだ!けど、でも・・・でもこの宇宙で一番好きで一番大切なのは、花子!おまえだけだよ!」

「!! ほ、本当に?」

「あたりまえだろ!だから遠くのアメリカに行っちまった兄貴のことなんて忘れて、おれと真剣に付き合ってくれよ!」

「・・・うん、分かった。ジョニーの事は忘れる。でも三くんお願い、髪型だけリーゼントにしてくれる?私、リーゼントが大好きなの」

「お・・おう!分かった。無造作ヘアはもうやめる。ポマードでリーゼントに固めるよ!」

「じゃあ、約束して・・ん!」

こうして、仲直りした私たちは、車内で事に及んだ。私のミニ三郎を頬張る花子。クーペという狭い車内ということもあり、恍惚の表情を浮かべながら、溢れる二人の吐息に車のウィンドウはすぐに真っ白になり、外の世界が見えなくなっていた。まるでこの宇宙に私と花子の二人だけしか存在しない。そんな錯覚を覚えるほどに・・・。「気持ちいいよ!花子ありがとう」

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ちゅんちゅん♪ ちゅん♪


「朝?・・・・・」

私は、花子とメルセデスの中で目を覚ました。その瞬間!

「!!!? ひっ!ひぃーっ!!!」


霧が晴れたウィンドウの外には、鬼のような形相でこちらを睨みつけ仁王立ちするジョニー兄貴と、ゾンビのように私たちを見つめるスケベな顔のハゲたおっさんが11人立っていた。


その恐怖は高校生の頃、あの不思議な爆発のあとで感じた、恐ろしく、そして死者が甦ってくるような忌々しきものと、うり二つの闇だった―――。


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1か月後、花子はジョニーを追ってアメリカへ。私は、不思議な世界から帰還後、髪を失ってしまった。短い期間で私は大切なものを2つも失った。

髪と愛。

神はいない。

この世界に神はいないのかもしれない。神がいるのなら、私にこんな苦しみを与えはしないだろう。いるとすれば、私の心の中。ときに天からの声はあっても、どこに進むか?決めるのはいつも自分だ。この世界を良く創るか、悪く創るか。私こそ私の世界の創造主。直人12は「あなたは選ばれた」と言った。直人11は「感覚と頭を磨け」と――――――――。


創ろう!光の世界を!


創ろう!輝く未来を!



世界がまるで~♪ 昨日とは違~う~♪ よ~や~く~♪ め~ぐり~会えた♪
大事なひと~♬ そして大事なこと~♬
(塔の上のラプンツェル主題歌 輝く未来 ”I See The Light" より)

Special thanks:タロの助 

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ハゲ小説#3 Bar HAGEです。
カットシーン集03 私と彼女のラブシーン2 完



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