オードリー・タンに触れて

こんばんは。ハギレンです。
投稿頻度はそんなに多くないですが今日は本の紹介をしようと思っています。今日紹介する本はオードリー・タンの自著です!この本はインタビュー形式で社会におけるAIのあり方をオードリー・タンが語る本です。


オードリー・タンとは

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 オードリー・タン(唐鳳とうほう)は台湾のIT大臣です。35歳の史上最年少で台湾の内閣に入閣した逸材です。IQは180であるといわれています。日本ではコロナ禍において「マスクマップ」で有名になりましたね。マスクマップとは地図上で薬局のマスクの在庫が一目で確認できるアプリです。これが台湾のコロナ封じ込め対策に一足買いました。


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(source: NIKKEI ASIA)

こんな感じのマップです。また、プログラミング言語「Raku」の開発に貢献したり、米アップルのデジタル顧問としてSiriの開発にも携わっています。その反面、彼は15歳で中学校を中退したり、トランスジェンダーを公表したりという経歴も併せ持っています。今回は彼の自著を買うに至ったこと、それから読んでいく中で面白いと思ったことについて発信していきたいと思います。


購入に至る経緯

 まず1つ目の理由としましては台湾のコロナ対策から台湾という国に対して興味を持ったことです。台湾はコロナの封じ込めに成功した国と言われています。2020年10月まで新規感染者0ということもあり、結果日本でも有名なフェスであるULTRA MUSIC FESTIVALを開催し観客15,350人を動員しました。

日本では信じられないですね(笑)。

台湾では2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行し346人の感染者と73人の犠牲者を出したと言われています。それによって台北市内の病院が2週間にわたって封鎖されるという事態が起きたわけですがその時に「ロックダウンは社会的に良い効果を生まない」ということと同時に「マスクの着用は、感染予防の効果が高い」という知見を得ることができたそうです。台湾は今回のコロナへの対応で日本とは違い2020年の1月下旬から中国大陸全土からの入国を禁止するなど素早い対応を見せたので飲食店の休業要請や学校の休校などもなかったそうです。それを可能にしたのがデジタルを上手く活用したことでした。そしてその中心にいたのがIT大臣のオードリ・タンだったのです。そして僕はオードリ・タンってどんな人なのかなと興味を持ったのがきっかけです。では実際に彼の自著本で私が印象に残ったことについて語っていきましょう。

デジタルが高齢者に使いにくいのなら使いやすいように改良すればいい

 日本では、高齢者はデジタルといったテクノロジーに対して苦手意識を持ってしまうということが多いと思います。日本ではデジタルが得意な人と苦手な人と二極化されている印象があります。(という僕も得意とは言えません笑)オードリ・タンは「デジタル技術は誰もが使うことができるのが重要。その結果社会イノベーションにつながる」と主張しています。日本ではデジタル技術やAIはハイテクと捉えられたりして高齢者がおいて行かれている印象ですが、本来は社会全体をよりよくするものだということです。あくまで人間ひとりひとりが主体でAIといったデジタル技術などはそれを補助する役割ということです。これを無視していることが実際多いような気がします。


FAST・FAIR・FUN

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 これは台湾のコロナ対策においての取り組みだと本書で述べられています。「FAST(素早く)」とは迅速な対応。つまりSARSの教訓からコロナに対して迅速に対応できたということが挙げられます。続いて「FAIR(公平に)」とはマスクの供給に代表されることです。コロナ禍において当初はマスク不足が深刻な問題であったりマスクは中国が多くの生産を占めているのでマスクの原料である不織布が高騰するなど大変でしたよね。しかし、台湾では前に述べさせていただいたようにマスクマップでコンビニや薬局のマスク在庫を可視化できたことそれから長時間働いている人は薬局に行けずマスクを購入できていないという事態も起こっていました。その対策としてコンビニとも連携しアプリを使ってマスクを事前注文できるシステムも確立したのです。最後に「FUN(楽しさ)」の部分ですがこれは台湾のコロナ対策において重要だったということです。楽しんで対策を行うということは日本にはなかった概念ではないでしょうか。台湾では「Humor over Rumor」という考えに基づいてコロナ対策をしていたそうです。科学的根拠に基づいた情報にユーモアを交えて発信していたそうです。例えば柴犬を用いてコロナ対策を説明したりと

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深刻な状況でもこうやってユーモアに伝えることで国民の頭にも入ってきやすいと僕は感じますね。台湾はこれらのことを考えると何十歩先進んでいると思います。そして旗振り役であるオードリー・タンもなかなかですな!


本を読んで

 私自身、オードリー・タンを知ったのも昨年の11月頃でした。恥ずかしながら知ったのは世界一受けたい授業でした(笑)。僕自身、留学中に出会った友達に日本でオードリー・タンがテレビで特集されていること、それから賞賛されていることを伝えたらとても驚いていました(笑)。しかし、隣国でもコロナを抑え込めているということ、中国と隣接しているのに感染者をコントロールできたということを考えるととんでもないです!何事に対しても国外に見聞を広げることは視野を広げてくれますしとても勉強になります!僕自身も見聞を常に広げ考えを多様化させていきたいです。あまり本書の良さとオードリ・タンを伝えきれない自分が情けないですがぜひこの本を読んでみてください!色々勉強になります!今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!次はコロナ前の卒業旅行で行ったトルコ旅行記を書きたいと思います!


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