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ほんとは楽しい記憶だった

昨日トランペットに触れる機会があった。小4~小6のときトランペット鼓隊に入っていて毎週土曜日に吹いていた。でも下手だった。何かコンクールのようなものの前の仕上げに近い練習のとき、外部から招いた専門性の高い先生に「ちゃんと音を出せないなら吹くな。吹いている振りをしてなさい」と言われたことがずっと頭に残っていて、私はスカスカした音しか出せない、というところで記憶が固まっていたので、昨日もすぐには触れずにいた。

私が「下手だから」とか「(吹かなくても)触れただけで満足」とか、またスカスカした音を聞かれるのが恥ずかしくてぐずぐず言っていたら、楽器を準備してくださった方に、

「吹いてみましょう。今日吹かなかったら次にトランペットに触れるのいつになるかわかりませんよ」

と言われ、今日の機会が30年以上ぶりなんだよ、そもそも!とハッとし「吹いてみます!」と。笑

いざ吹いてみると、小6の吹き真似を指示されたときで止まっていた記憶より全然ちゃんと音が出るのでびっくり。いわゆる呪いのことば的に囚われてしまっていたのだなーと。

ひさしぶりのマウスピースの感覚、何度か試すうちに思い出す音の出方、繰り返すたびに唇で感じる音の振動、忘れていなかった指使い、全部が懐かしかった。そしてたのしかった。

しばらくはトランペットまた習おうかな、という気持ちが私の頭上にとどまり続けるはずだ笑

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