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最高の夜リベンジ 往路篇

12月19日
09:30
浴室乾燥するため、しわを伸ばしながら
洗濯物をハンガーに干している。

乾燥ボイラーのスイッチはオン。
扉を開けているので脱衣室まで暖かい。

今夜は高円寺でイベントで
計画では始発に乗っていたはずである。

寝坊である。理由はない。
寝坊は寝坊である。

妻は仕事へ、子は学校へ行った後だ。

何事にも動じることなく、洗濯を干し終える。

キッチンにむかい、土鍋を火にかける。
昨晩の煮込みうどんが残っている。
「ランチは熱海とかで海鮮」とかいう贅沢は
このうどんが粉砕してくれるだろう。

うどんが再び煮込まれるまで
シンクの食器を洗い、シンクも磨く。
家事は「できる時にやる」が基本である。

肝心の本日のイベントだが、
「開始までに着いていれば問題なかろう」
と、予定の大半を変更。
移動ルートは再考と検索済みである。

これがツーリズムの運営とかなら
間違いなく訴訟ものだが
加害者も被害者も自分なので
気にしなければどうということはない。

山盛りのうどんをおかわりして
食器を洗い、出発する。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

10:30

天気良くて気持ちいい出発の時間

家の最寄り駅から近鉄四日市を乗り継ぐ。

このまま近鉄名古屋でもいいが
桑名で乗り換える。
何故なら、今回はこれを使うから。

人生初の使用
おめでとうございます(?)

「青春18きっぷ」
5枚つづりで、価格は12050円
1枚あたり2410円。
この1枚でJRの普通列車ならば概ね
1日どこまでも乗り放題という
モンスターチケットである。

名称から、「18歳までの年齢制限でしょ」
などと思っていた時期もあったが
実際はそんなことはなかった。

本日移動するのは最寄り駅から高円寺。
実に90以上もの停車駅がある。
桑名までは通勤定期を使用し近鉄を使う。
桑名駅では近鉄からJRへ乗り継ぎができる。
有人の改札で判子を押してもらう。
これで日付が変わるまで無敵である。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

道中

まずは東海本線で豊橋へ
名古屋から豊橋へ

全体ルートは…桑名から

こんな感じでした。
熱海~東京の間がキツかった

道中は基本的にブログを書いてました。
鑪ら場の話。佐古さんのライブハウスの話を
思い出したら泣けてきて書けなくなる。
車窓眺めては居眠りしながら進む。


豊橋から浜松へ
浜名湖は水面の上を長いこと走る

浜松から静岡へ。
県を跨ぐあたりから、雲が出てきた。

静岡から熱海へ。

雲間から冠雪した富士の山肌

朝にうどんを食べまくったお陰で
ぜんぜんお腹が空かない。ありがとうどん。

熱海に着く頃には
夕暮れが濃くなりつつある

藤沢から人がどっと増える。
平日の夕方だ。学生も増えるだろう。
東京入ったらどうなってしまうのか
不安が頭をよぎる。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

18:59
東京のラッシュは
名古屋の地下鉄みたいに
人で芋洗いされている感覚になる。

心地よくはないものですね。
日々体感される皆様お疲れ様です。

何はともあれ目的地の街へ降り立つ。

夜の高円寺。明るい。

開場は19:30、開演は20:00

1時間ある。さて…まずは銭湯だな。
「行ったことないとこへ行こう」が
最近の心情でもある。どこへ行こうか。

1番近い、小杉湯はとても素敵な銭湯で
私には珍しく、2度、3度利用している。
新高円寺側では、杉並湯がとても良い。

今回は少しだけ足を伸ばそう。
と言っても10分以上離れていない。
かかっても5分程度。
東京って狭くて便利ですね。

商店街を進んでいく

小杉湯方面から目的地は見えている
灯台のような煙突
足元には湯の沸く建物

なみのゆ

早速入ってみましょう。
下駄箱には、小さめの板鍵。
脱衣場もこぢんまりとしている。
サウナはない。
前評判ではお湯が熱いらしい。
あと、少し変わった造りでプールがある。
プールって??

浴室に入り、手早く髭をそり、体を洗う。
シャンプーとボディーソープは
大容量の備え付けがある。ありがたい。

浴槽は奥の壁側に1列。
中で繋がっている3槽に分かれている。
向かって右はジェット、左は浅い座湯バブル
真ん中が深めの座湯。入ってみる
おぉ、最近入った中では1番熱い。
これは気持ちがいいぞ…!
サウナはないが、この「あつ湯」は最高だ。

熱い湯を堪能しつつ
気になったのは仕切り。
お隣の女湯との壁をぶち抜くように
背の高い仕切りがある。
男湯側は扉部分が閉じられている。
無論、あちら側は見えない。

恐らくこれが「プール」なのだろう。
奇数日は女湯、偶数日は男湯で
共用スペースというなんとも珍しい設備。

今回は利用が叶わなかった。
タイミングがあえば、こちらも楽しみたい。
天井や壁面に、可愛らしい鯉のぼりの絵。
にぎやかに沢山泳いでいる。
こちらもホッコリする。

外がだいぶ寒いので、しっかり暖まり
水冷シャワーへ。これがまた
バキバキに冷たくて最高である。
身を切るほどの冷たさを堪能して
再び熱い湯へ…。良い…。

醍醐味を短時間で味わえる良質な銭湯。
小杉湯近くても人気ある理由わかるわ。

入口から、優しく馴染みやすい
オシャレな雰囲気もしっかりあって善き

19:38
ホカホカのまんまで
ライブ会場へ向かおう。


歩いても5分くらいだ。

なるほど東京は狭いのだな。




つづく




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