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さようならセプテンバー


ブルース・スプリングスティーンの『明日なき暴走』を聴いている。

中学三年生のときの英語の授業でWE ARE THE WORLDのビデオを観て、いちばんグッときたのがブルース・スプリングスティーンだった。この人のCDを買いたいと思っていたところ、当時別冊宝島から出版されていた『ブルーハーツと日本のパンク』という雑誌を持っていて、そこにブルーハーツのメンバーが影響を受けたというバンドやミュージシャンの簡単な紹介がされていたなかに、この『明日なき暴走』もあった。この“明日なき暴走”という、中学生がみんな好きそうなカッコいい邦題とこのジャケットに惹かれて、当時あった鶴間のタワーレコードで国内盤のめちゃ安いCDを購入した。
そのあと、高校生になってレコードプレーヤーを買って、高校二年生の頃に町田のディスクユニオンでとても安かった(1,000円しなかった、三桁だった記憶)のでレコードでも保護した。USの再発盤だ。

一曲目からブワッと広がる多幸感と、アルバム全編通してパワフルな演奏が駆け抜けていく。明日なき暴走とはよくつけたものだ。大人になっても「わー!」と叫びたくなるようなことがあるけども、代わりにブルース・スプリングスティーンが叫んでくれているからなんとか保っていられる。

9月が終わってしまう。さようならセプテンバー。
なかなかトリッキーなことを仕掛けてきた9月だった。夏を終わらせたな、と思わせといたあとの30度超えが続く日々。と思わせておいて夜は涼しい。かと思いきや、日中はそれほどでもないけど夜がまだ少し蒸し蒸しが戻ってきたな。など、9月なりの試行錯誤が垣間見れた。
10月がやってくる。
10月はぼくのなかでけっこう上位に入る好きな月だ。気候がほんとちょうど良い。11月も好きだ。しかし、11月は冬の仮面をかぶって黒いマントをひらひらさせながらぼくらを油断させてくるときがある。10月は10月の顔でずっとそこにある。そういうところが好きだ。
普段出歩くとき、ぼくはまだ半袖だ。しかしTシャツや半袖シャツもそろそろ飽きてきた。早く長袖シャツや、先日購入したスウェットなんかを着て外を歩きたい。ぼくの体質も関係しているのだが、まだ長袖で歩くとじわじわと汗ばんでしまう。
11月になれば、さらにその上にカーディガンなんかを羽織ってもいいかもしれない。後半からはコートも着始めるのか。冬はポケットが多くなって便利でいい。

ほんとにあと少しなんだ。あと少しでこっちのものだ。

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