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曇り空

11月になったのに26°もあるんだって、早く本格的な秋冬服に身を包みたいのにさ、駅のホームでコートのポケットに手を入れて「うー寒いねー」なんて言いながら電車を待つあの季節がそこまできてるのにまだTシャツ1枚でも平気だよ、わけがわからないよ、もうなんか頭のおかしい人ばかり目にうつって吐き気がする今日この頃だけどそれで季節もおかしくなっちゃったのかね、とぶつくさと考えていたあの頃のぼくらはいまにして思えば幸せだったのかもしれない。暑くもなく、寒くもなく、ロンTや薄手のシャツを1枚ささっと羽織って出掛けることができたあの頃の陽気はもうしばらくやってこない、かもしれない。人それぞれではあるけどちょうどいい気候は年単位で数日あればいい方なのかもしれない。もうぼくらはあの頃には戻れない。もはや涼しいというよりかは寒さを覚える気候に変わった。

昨日久しぶりに高円寺のはらいそへ飲みに行ったのだが、とあるお客さんがぼくに渡しておいてほしい、と預かっていたものを店主さんから渡された。

1978年に渋谷アピアで約1ヶ月のあいだ開催された『ぼくの献立表』というライブがあったみたいなのだが、そのライブの際におそらく物販で売られていたものだ。20えん、と書いてあった。小冊子が3部入っていた。3部セットだったのだろうか。吉増剛造、中川五郎、シバなどが文章で参加していた。

袋のなかに紙粘土で作られたような看板のようなものも入っていた。阿佐ヶ谷アルス・ノーヴァ、と書いてあったのでgoogleで検索してみた。都内最古の小劇場のひとつのようで、収容人数は60名ほど、2007年に建物の老朽化で解体され、いま現在は駐車場になっていた。
ぼくが友部正人が好きだということを知ってくれていて持ってきてくれたものだ。うれしかった。今度会ったときにこのときのことをいろいろと聞いてみたい。

先週末にチョコレート色のレザージャケットを高円寺の古着屋さんで保護した。羊革で柔らかくて軽くて、サイズもぴったりだった。年をとっていまよりもおじさんになった方が似合うんじゃないかなとかなんとか、いろいろとじぶんと相談して保護に至った。
先週末はまだこのジャケットを着る気候ではなかったのだが、昨日ばっちしなレザージャケット日和だったから、あまり天気はよくなかったけど気分はよかった。ぼくと同じことを考えている人が昨日は多かったのか、革ジャンや革のジャケットを着ている人が多く目についた。みんな、いまだ!と思ったのだろうか。

昨日久しぶりに朝まで飲んでしまい、さっきお昼過ぎに起床。もう夕方だ。しかたない。休日はどうしてこんなにもあっという間に終わってしまうのかしら。あと数時間。これから晩御飯の買い物に行く。その準備をしなければならないのだが、いまも布団のなかでうだうだしてしまっている。

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