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社労士試験の思い出

8月の終わりになると社労士試験があり、3年前に合格した事を思い出します。
参考になるかはわかりませんが、社労士試験について書いていきたいと思います。


社労士試験の問題形式

社労士試験の問題形式は大きく2つに分かれています。
ひとつは、問題文の一部が空欄になっていて、正しい選択肢の番号を入れる選択式。
もうひとつは、問題文に対して選択肢が5つあり、適切な選択肢を選ぶ択一式。
午前は選択式の問題を1科目5問で8科目合計40問、午後は択一式の問題を1科目10問で7科目合計70問に回答します。
選択式と択一式それぞれにおいて、各科目ごとに合格点を超えている必要があり、いずれか一つでも合格点に満たなければ不合格となります。

社労士試験の試験科目

試験科目について、社労士試験では
・労働基準法
・労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法
・雇用保険法
・労働保険徴収法
・労務管理その他の労働に関する一般常識
・健康保険法
・厚生年金保険法
・国民年金法
・社会保険に関する一般常識
について問われます。
選択式では
①労働基準法・労働安全衛生法
➁労働者災害補償保険法
➂雇用保険法
④労務管理その他の労働に関する一般常識
➄社会保険に関する一般常識
⑥健康保険法
➆厚生年金保険法
⑧国民年金法
の8科目計40問、
択一式では
①労働基準法・労働安全衛生法
➁労働者災害補償保険法(労働保険徴収法含む)
➂雇用保険法(労働保険徴収法含む)
④労務管理その他の労働に関する一般常識・社会保険に関する一般常識
➄健康保険法
⑥厚生年金保険法
➆国民年金法
の7科目計70問に回答していきます。

何が難しいのか

社労士試験を難関試験にしているもの、それは労務管理その他の労働に関する一般常識と、社会保険に関する一般常識の選択式問題だと思います。
他の科目は過去問を繰り返し解くことで十分対応できるようになると思いますが、この2つの科目については過去問から対応することが非常に難しいところがあります。
また、選択式は問題数が少なく、各科目で5問中3問以上正解できないと原則不合格になる点も難易度に拍車をかけていると思います。

社会保険に関する一般常識

国民健康保険法や確定拠出年金法などの独立した試験科目になっていない社会保険諸法令、労働経済白書や社会保障制度に関する統計等から出題されます。
社会保険諸法令についてはテキストでは細かい論点が省かれがちであり、労働経済白書は最新のものから出題される訳ではないので対策が難しくなっています。

労務管理その他の労働に関する一般常識

労働契約法などの独立した試験科目になっていない労働関係諸法令、労働経済に関する統計や人事労務管理等から出題されます。
範囲が広い上に問題の内容が細かいことも多く、おそらく社労士試験に合格する上で最大の壁だと思われます。
私は令和2年度の試験を受けましたが、問題が全て統計の名称を答えさせる問題で最初茫然自失となってしまったことをよく覚えています。

私がとった一般常識対策

①選択式の問題を多くこなす
選択式のみを集めた問題集が出ていますので、これらをやり込んで場数を踏みました。

特に、社会保険に関する一般常識における国民健康保険法などの問題は正解しておきたいので、重点的に学習していくと良いと思います。

②資格予備校で専用の講座を申し込む
TACやLECでは一般常識対策に特化した講座が用意されているので、法改正や統計データ、労働経済白書対策はこちらに任せきっていました。
テキスト・問題集のみを送付してもらう方式もありますので、ご自身の学習スタイルに合わせて選択すると良いと思います。

③模試の問題をやりこむ
市販の直前予想問題集や各予備校で開催する模試など、受けられるものは全て受けていました。
模試における一般常識の問題は、過去問題集では対策できない法改正や直近の統計データ、各予備校の問題研究の成果が反映されているので非常に有用だと思います。
模試の問題を全て覚える気持ちで何回もやりこむと良いと思います。

社労士試験を受ける上で

以上が私がとった一般常識対策となりますが、選択式はどうしても運が絡むところがあり、確実に合格できるとは言い切れないものがあります。
無責任な言い方になってしまいますが、社労士試験は何回も受ける前提で、無理をせずに取り組んでいくと良いと思います。

拙い内容ではありますが、皆様の合格の一助になれば幸いです。

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