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服の設計士hagyの「服の見どころ・腕の見せどころ」vol.28~試着でチェックすること~

二か月ぶりのnoteになりました
みなさまいかがおすごしでしょうか
気温30℃ってもう夏ですね…

はじめてTwitterのTLでコレを見たときはコラ画像かと思いましたよ…

 はじめてご覧の方、このnoteは型紙設計士つまりパタンナーである自分の「服に対する視点」を紹介しています
これを読んでいただき、服の選び方が少しでも変われば幸いかと存じます

 今回はパタンナーというか自分が試着の時にチェックしているところを紹介しようかなと思います(と、言いつつそんな専門的な話でもないので軽く見てくださいw)

まずはパンツ

 パンツは主に”お尻の食い込み””座った姿勢”ですね

お尻の食い込み

 パンツはなんといってもお尻の食い込みですよねw
みなさんもチェックされてるかと思います

なので詳しく触れませんが、
古着のジーパン、これは要注意で食い込むものが多いです
なぜかはわかりませんが、昔のジーパンのパターンは
「そりゃ食い込むやろ!」
ってパターンのものがあります
 新品のジーパンでも、その形を良くも悪くも変えずに作ってるジーパンは食い込むので要注意です(股上が深いものは腰ばきすれば食い込みませんけどね)

座った姿勢

 立っているときと違い、座ると足が曲がって膝が前にでますよね(当たり前ですけどw)
 そのときに膝に引っ張られて太ももやふくらはぎにテンションがかかってストレスがないかチェックします
 ストレッチ生地でない細身のパンツや、裾口が狭いテーパードパンツは要注意ですね

こんな感じでテンションがかかります


次にアウター

 アウターは”胸幅””腕上げ””アームホールの大きさ””首回り”ですね

胸幅

 胸幅とはココ↓のことです

 胸を張ったときにストレスがないかチェックします
バスト寸が大きくてもここの幅が狭いものはストレスかかります(胸幅はバスト寸の少し上の位置)
 ちなみに、これはブルゾンやコートで上まで閉める服だけです。なので、ジャケットみたいに胸が開いているものは大丈夫です
 アルチザン系のピタピタの服はここが絶望的にストレスかかるものがありますw

腕上げ

 腕が上げやすいかですね
これもみなさんチェックされているかと思います
ひとつ注意といいますか、↓のように肘を真横にして腕を上げるほうがわかりやすいです(シンプルに脇下から袖の運動量がわかります)

↓のように肘を前にしてあげるのは、これはだいたいの服が上げやすいので注意です(背中の余っている運動量も腕に持ってきているのでよほどピタピタじゃないかぎり上げやすい)

アームホールの大きさ

 アームホールつまり袖の入り口ですね
そのまんまなんですけどココが狭いと腕を動かすときに当たってストレスがかかりますね

 しかし、一概に大きければ良いと言うわけでもなく、水色のライン(カマ底)が低すぎると腕が上げづらいし、高すぎると脇に当たります
簡単に説明すると

カマ底が低いとピンクのラインの距離が短くなり腕が上げにくいです
逆に高いと距離が長くなり腕が上げやすくなります

首回り

 首回り、とくに後ろ側ですね
ここが窮屈な感じがしないかチェックします
コートなどは中にニットなどしっかり着て確認したほうがいいですね
ここが窮屈だと肩こります!

さらに腕を動かしてみてココにストレスがかからないかもチェックします

腕を動かすとピンクのラインの方向にテンションがかかるので首にストレスがかかります


以上になりますが、少しでもお役に立てば幸いです
試着って苦手でさっさと済ませちゃう人は多いと思いますが、紹介したところだけでもチェックしてみて下さい!

ではまた二か月後くらいにw

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