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コミックマーケット101に人生初サークル参加したので知見を残す

全編自戒です。ご承知おきください。Amazonリンクはアフィリンクです。踏む時は注意してください。

背景

C100が一般参加。この時コミケは人生初参加、即売会自体も人生で2回目。C101が人生二度目のコミケ、人生初のサークル参加。

配置場所はアイマス(シャニマス)の冬優子島の島中(二日目、東ホールレ-25a)。

頒布物はB4/本文34Pのアイマスの評論?ルポ?本。8ヶ月ぐらいやっていた企画の本を頒布。これ以外は頒布物なし。

BOOTHでPDFファイルを無料頒布しているので、ご興味ある方はぜひ。

申し込み〜データ入稿

当然だが、新刊が準備できるかつ参加ができるならとても楽しめる。のでまずスタートラインに立つこと=頒布物の準備を最優先にすべき。とにかく出すものが手元にある状況を目指すこと。最悪別の形(コピ本とかペーパーとか)での頒布はできるので、まずは書き始めろ。いいから早く書け!

自分は過去の経験上オンデマンド印刷にトラウマがあるので、絶対にオフセット入稿するという固い決意があり、そこに間に合わせた。ざっくり25,000字程度。

原稿を書くのがとにかく地獄。もしもう申し込んでいるなら、こんな記事読んでないで早く書き始めろ。原稿が終わるまで次の見出しを読むな。

もし申し込むか迷っているならば、申し込まない方がいい。そう言われて何だかモヤモヤする人は、心が頒布したがっているので申し込みすべき。そういう心構えでいいと思う。

原稿データ作成時、慣れないツールを使わないほうが良い。せっかくだから勉強がてらAdobe製品を使おう!とかやめとけ、使用方法わからないとまじで沼る。黙ってOffice使ってろ。

原稿データ作成の前に入稿先・入稿データ形式等を全部確認しておくこと。できれば白紙データで一度入稿が通るのを確認すると良い。後からページサイズ変える必要が出ると地獄。自分の場合1ページあたり1行増えて、整えていた組版が全部ずれた。

入稿前は絶対に事故る(データの不具合、ソフトの使い方がわからないなどが発生する)ので最低でもバッファは1日確保しておく。バッファ予定日は休めるなら会社を休んでおくと心が穏やか。仕事しながら印刷所からの連絡を待つのはそれなりに忙しない。

宣伝

定番だが、当選したらすぐにアカウント名にサークル配置スペースを入力した。まずはそこから。

また、本が出るのが決まってからは以下ツイートを数日に一回はRT or 引用RTしていた。

ポスター画像・お品書き画像などはここで使い回しができると良い。自分はお品書きは前日に作った。お勧めしない。

本内容の画像書き出しをしておくと都合が良い。上記のようにツイートに入れたり、Webカタログで試し読みできるよう設定できたりするので入稿終わったらサクッとやっておくと良い。

スペース設営準備

初参加なら原稿終わり次第すぐに設営の準備にも取り掛かるべき。足りない物を通販で何か買うときに間に合わなくなる。

以下、設営作業に使ったもの

  • ポスタースタンド(A1用×1、A4用 ×2)

  • ポスター持ちはこぶ紙製の筒

  • コインケース

  • 敷布(テーブルクロス)

  • カイロ(冬コミだけだが)

  • 見本誌用のブックスタンド

  • マスキングテープ

  • 養生テープ

  • マジックペン

  • ボールペン

  • カッターナイフ

  • はさみ

  • ゴミ袋

  • キャリーケース(上記を運ぶ用)

  • スケッチブック or 大きめの付箋(後述)

上記のうち必須なのは敷布とポスタースタンドと養生テープ。他は無くてもまぁなんとかなるが、あった方が良いのは間違いない。

ポスタースタンドのA1用は、コミケにも出展している有限会社マルダイというところのを購入した。というか、調べた限りB2サイズ以上が掲示可能かつ持ち運びできるポスタースタンドがここ以外選択肢がないと思う。他はなんか適当に買えば良い。

これは後悔だが、スケッチブックか付箋のような書き置きできる物は持っていくべきだった。途中トイレに行くときに書き置きができずに困った。結局、養生テープにマジックで文字を書いて残した。

以下、設営のために別途作ったもの。

  • ポスター(B2ポスタースタンド用)

  • お品書き(A4卓上用)

  • PDFのDL用リンク(A4卓上用)

  • 値札(L2版)

  • 電子決済用のQRコード(J-coin pay用、後述)

この中で必須なのは値札とB2ポスターだけ。

デカいポスターはマジで良い。「要らなくね?」という人もいるかも知れない。が、周りがほぼ全てのサークルが作って掲示しており、正直無いと見栄えが悪くなると思う。あと、売り上げに関わるとかどうとか抜きにして、単純にくそでかい印刷物を自作して受け取るという体験がめちゃくちゃテンションが上がるのでおすすめ。

自分の場合、頒布物は漫画やイラスト頒布ではないので、自分が撮影した写真に文字を載せただけだった。が、それでもとても満足した。

後悔があるとすれば、どうせなら掲示できる最大サイズでよかったと思う。他サークル見ていると、B2ですら小さく感じる。敷布まで印刷して作っているサークルがあるのだから、当然と言えば当然。

ポスター制作はアクセアでお願いした。近ければキンコーズでもどこでも良いと思うが、年末年始は同じこと考えるような人が多いらしいので、なるべく早く作っておくと良い。

ポスターは2枚刷って、表裏掲示して見えるようにした。

その他印刷物は全部コンビニのプリンター。全部コンビニで良い。とにかく小回りが効く。イラレで作ってコンビニで印刷すれば良い。

で、設営した様子がこちら。

頒布物の少なさを考えると、これでも映えない方だと思った。他サークルのように、既刊が複数あり、それらの見本誌まで並べると大分綺麗に見えると思う。

前日

ひとつだけ。当日楽しむために前日は早く寝ろ。ギリギリまで値札印刷したりQRコード作ったりなんだかんだしてしまい、眠気で15時ごろ途中退場することになったのが唯一の後悔。

印刷部数/販売部数・ペース

30部刷って19部売れた。ペースはこんな感じ。

購入=売れた部数、手に取って貰う=見本誌読んで貰った数、両方に数えていることもいる
15時ごろ途中退場のため、15時台のものはない。

これは感想だが、初参加&文と写真のみの本でこれならまぁ健闘した方ではないかと思う。20部でよかった。

開場から時間が過ぎるにつれて購入部数がどんどん落ちていくのが面白い。買う熱量が高い人はそもそも早く来ているのだろうと思う。正直お客さんの熱量や格好からもそう感じることは多かった。途中で退場する人が多いのもなんとなく納得。

刷る部数の参考になりそうな数値を以下に示す。

  • Twitterフォロワー:800人台後半(だいたいアイマス関連)

  • 宣伝ツイートインプレッション数:1500程度

  • 宣伝ツイートエンゲージメント数:50程度

  • Webカタログへのリンククリック数:5程度

  • Webカタログでのお気に入り登録数:10

※ 宣伝ツイートとしているのは、上記宣伝ツイートのこと。

一番直感的に近いと思ったのは宣伝ツイートのエンゲージメント数(ツイート自体をクリックして、詳細を見る・画像を開くなどした数)。これが一番参考になりそう。ざっくり半分にするとちょうど売り切れる数字に。

売り切る自信がないなら余部は貰うな。自分が使用した印刷所様では、余部というのが貰えた。これは印刷の作業で発生する余る部数だそうで「貰えるもんはもらっておくか」と貰った。が、これは失敗だった。在庫増なだけなので全部売り切ることを想定していない場合は無理せず貰わない方が良い。

無料の電子版はBOOTHで2023/01/15現在までで10人程度。ただし、コミケ会場のサークルスペースに掲示したQRコードからBOOTHにアクセスした人は一人もいない。なので、電子版を作る意味はありそうだが、現地に掲示するのはそんなに効果無いかも。

電子決済

夏コミで宣伝していたのでノリで導入。1件だが使われた。全体の5%と考えるとそれなりに利用客層がいるとも捉えられる。

使用を考えているなら早めに申し込みすべき。申請して通るまでに数日かかる。

値段設定と収支(?)

全部でN万円の赤字。怖くて途中から計算していない。B5/34Pの表紙フルカラー本文オフセット本を刷るのが1冊あたり1200円なので、そもそも500円で売っている時点で赤字。サークル参加費やらポスターやらスタンドやら考えると……。これ以上書く必要ある?

値段は分かりやすさ&手に取ってもらいやすさを重視して500円に。1000円まで値段あげても売れたかも知れないが、あくまで酔狂でやっているものなので500円で後悔なし。

出展時間中の振る舞い

声かけしやすいように、なるべくスマホをいじらずにいた。体感だが、これは効果があった気がする。周りがだいたいみんなスマホいじっていて、なんかしんどいなぁと思ったので。結果、なんとなくこっち見てくれる人は多かった気がする。単純に見てくれる人に気づきやすかっただけかも。これは個人差があると思う。

逆に、見本誌を手に取って貰っている間にどうしておくべきだったか凄く迷った。一応ひざを見ていたのだけれど、なんだかそわそわしていて、ゆっくり読んで貰えて嬉しいのだけれど、急かしているように見えないかちょっと不安だった。なにかちょうど良い仕草とかあれば教えてほしい。

頒布物について

表紙をわざとダサめ&同人誌感バリバリのアングラな雰囲気にしつつ、Straylight(頒布物の元になったアイドルの所属ユニット)の雰囲気が出る配色にデザインした。が、正直失敗した気がしていてならない。ダサさが原因で手に取られない気がして仕方がなかった。

デザイン?した表紙

あえて外すデザインとかは最初の頒布物でやるもんじゃなかったな、と今更凄く後悔している。最初から全力で行くべきだった。そういう意味でも、前述通り新しいツールを導入するのはおすすめしない。やれる範囲で一番良いものを作ってお出しするのを最優先に制作するべきだった。

他は概ね満足。フォント好きにわか勢としては、自分の書いた文章がリュウミンで印刷されているのはそれだけで心地よいものであった。

その他感想

単純に自分が書いたものを物理で手渡しで売るという体験が非常に楽しかった。

ブログやら動画やらでアクセス数が1増えるのと、スペースの前で見本誌を読む人が1人いるのとは実質的には同じに近いが、感情の動き方が全く違う。やはり場、ライブ感?、なんと表現して良いか分からないが、気持ち悪い言い方をすると同じ空気を吸う範囲でなにかをやるという大切さみたいなのを感じた。

あと、コスプレイヤーさんがすげー何人も前を通っていって脳がバグった。冬優子はもちろん、森久保乃々とか、ダイワスカーレットとか、渋谷凛とかがいる会場はそれだけで面白い。

一方で、紙袋持って前を通るオタクをたくさん見て発狂しそうになった。アークナイツとアズールレーン、あとアイマス関連の壁サーの紙袋もって歩くオタク見る度に「おれがここにいなければあれが買えたかも」とか思うのはちょっと辛かった。受注販売してくれる各社に感謝。

全然別の話だが、画力が欲しくなった。やっぱり文というだけで買わない人は沢山いた、アイマス島で周りがだいたいマンガの同人誌で、それだけで手に取って貰えていそうだったので、うらやましいなぁ~と思った。少しは描けるように頑張りたい……。


以上、参加する人の参考になれば幸い。C102は出ずC103は出るつもりです。見かけたらよろしくお願いします。
そして、黛冬優子をよろしくお願いいたします。


投げてくれると嬉しい