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【talk】「理想のリーダー像」について考えてみる。


以前、ある会社に新卒入社して販売員として百貨店の店舗に配属されて間もないころに、当時の店長さんから聞いた言葉があります。


「店長は別に偉いわけでもなんでもない。
ただお店の責任を取る人が必要だから選ばれているんだよ」

組織には「リーダー」の役割が必要だからそれに適した人が選ばれているだけであって、その人が周りより偉いわけではない、というこの言葉は当時の私にはとても印象的でした。

その数年後に私が違うお店の店長を任せてもらっていたときも、この言葉はずっと心の中にありました。

これはリーダーの立場の人が持っておいても良い考えかもしれません。
上の立場に立つ人ほど、謙虚でいることは必要であるように感じます。
それは人望に繋がってくると思うからです。



ところで、皆さんは「モルトケの法則」をご存知でしょうか。
ドイツの軍人であったモルトケは、人材を「やる気」と「能力」の2つの観点から組織の中で4つの類型に分類しています。

「やる気」がなく「能力」がある人・・・トップに置く
「やる気」があり「能力」がある人・・・2番手に置く
「やる気」がなく「能力」がない人・・・平社員(雑兵)に置く
「やる気」があり「能力」がない人・・・何も任せない

モルトケの法則

この法則では、「やる気がなく能力がある人」がリーダー向きだと分類しています。
「やる気がない」は少し驚きの言葉ですが、私はこれを、仕事に対して責任と重圧に潰れない程度の熱量を持っているという意味だと解釈しています。

そしてお仕事に対して十分な熱量を持ち、優秀な人が2番手に付くと、リーダーも仕事がやりやすく、周りもメリハリのある仕事ができてバランスの取れた組織になるように感じます。


これに加えて、私は組織のリーダーに必要なものとして、人から愛され慕われる「人間力」も大切ではないかと思っています。

「この人に付いていきたい」と周りに思ってもらえる人が上に立つことで、組織が一致団結して同じ方向に向かいやすいかもしれません。

では、人から慕われる「人間力」に必要なものは何でしょうか。

まず、先ほど書いた「謙虚さ」を挙げてみます。
上に立つ人ほど「おかげさま」の気持ちを持つことは大切であるように思います。

また、「明るさ」も必要かもしれません。
明るい人の周りには人が集まってきます。
くよくよせず、愚痴を言わず、毎日を楽しんでいる人は魅力的ですね。

そして「芯の強さ」を3つ目に挙げてみます。
自分の信念を持つことが大切かもしれません。
それは頼りがい、そして周りからの尊敬に繋がるように思います。


あくまで私が思う「理想のリーダー像」について勝手に考えてみました。

私は以前に店長のお仕事をしていたと先ほど述べましたが、私自身は自分はリーダー向きではないと思っています。

まず単純に能力が高くないことと、私は人の上に立つよりも、上に立つ人のサポートをする方がやりがいを感じるんですね。
副店長のポジションも経験しましたが、そのときが一番楽しく前向きに働いていました。
とはいえモルトケの法則から見ると、2番手の立ち位置も適任ではないように思いますが。


色々と述べてきましたが、もちろんどのような組織かによって求められるリーダー像も変わってくるとは思います。

どのような人が先頭に立つか、これは組織の未来を左右する大きな要素になるのではないでしょうか。

皆さんはどう思われますか?





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