見出し画像

FP1級実技試験 面接(2024年2月10日 PART2)


1.待機時間


受験番号的に「PART2からだろうなぁ」と思っていたけど(めちゃくちゃ単純な受験番号だった)、待機部屋に入って案の定PART2の2番目を指示される。
2番目ということは15分間の猶予がある。

その15分間は、直前用の自作ノートを読むことに充てると決めていた。と言っても、「定期借地権と等価交換と建設協力金方式の違い」といった用語を確認していたわけではなく、どちらかと言えばきんざいの採点基準に基づく面接対策的なこと「解決策は複数すること、いつもAさんの関係者に配慮すること…etc」の再確認。もう一つは、ラスパーさんの面接ノウハウ集のエッセンス版を眺めていた。分からない問いが出たときのアレコレを振り返り。
いかに、分からないときに助け船を出してもらうか。無言にならないように。

定番問題は「ちょっとダラダラ話す」ことで時間稼ぎすることを決めていた。サッカーの後半戦によく使われるやつ。
先輩noteを印刷し何度も読んでおり、ラリーの多さはそこまで重要ではないのでは?と仮説を立てていた(真偽不明)。  

2.設例課題の読込み(15分)

「筆記用具と電卓だけお持ちになって、移動してください」
係員からの案内があった。
「ん、時計は?時計はダメ?」
設例を読む場所からは時計が見えない。
席の到着とともに、「名前を書いて始めてください」と係員より言われる。「時計は置いても良い?」と聞いたら「ちょっと確認する」と言われ、その後「大丈夫」との回答。
最初から聞いておけば良かったか。
机に腕時計を置いた瞬間、
「始めてください」
の掛け声。
あ、はい…慌てて設例読み始める。
(ここで始まりの時間を確認しない痛恨のミス…。腕時計を許可得て置いた意味笑)

実技の勉強はRohanさんのyoutubeから始めたので、その動画で紹介されていた、せいの先生の即メモを実践していた。

「現権需公市税提融」を書く。

その下には自分で編み出した呪文

「取家資意ラ」(しゅかしいら!※リズミカルに唱えるのがポイント笑)

取・・甲土地の取得費・取得日が分かるもの
家・・家族構成(相続人の数・兄弟関係・健康状態etc)
資・・資産状況
意・・家族の意向
ラ・・今後のライフプラン
のこと。
(※それにしても今後のライフプランって不思議ですよね。TAC本だともれなくFP自身が調べて確認することに入ってますが、先輩noteではAさんに直接聞くことに入れてるんですよね。私もそれに倣ってこちらに入れていました)

即メモが終わり、改めて設例を読み始める。
普段の練習通り、問題の右半分から確認していく。
甲土地の概要は…はいはい、二つの用途地域にまたがった土地、これまでの過去問の範囲内かな。
参考資料は…これも過去問で見たやつ。あまり捻りがない。

続いて左側の文章を読み進めていく。Aさんは三大都市圏で4人暮らし、ふむふむ…ん?ん?????

……ひぇぇ(血の気がひく)…
生産緑地かよ…
終わったと思った。
生産緑地は度々出てるのは知っていたけど、せいぜい医療法人まで頑張って取り組むのが精いっぱいで、生産緑地はおざなりになっていた。甲土地が生産緑地なわけではないとはいえ…聞かれる可能性は、十分ある。
聞かれたときは堂々と「分からん!」とドヤって爆死することに決めた。

設例を読み進める。中段にあるX社の提案内容を確認していたら、(やべ、残り時間が全く分からない…)となっていた。試験開始前の係員とのやり取りで開始時間をメモるのを忘れていたのだ。予想では、あと2分か、7分…。2分だったら終わりだな…となっていた。
とりあえず、質問内容を最速で確認。専門職業家をメモ。いつものメンバーで良さそう。
2分経過しても呼ばれず…
(…あぶね、2分じゃなかった。)
ということで残り5分で質問事項をじっくり確認した。

3.面接時間(12分)

※問題文(2024年2月10日PART2)はきんざいHPよりご確認ください。
※質問はこれで間違いないのですが、答えは保証できませんので各自ご確認ください。
※心の声が混じりますがご容赦ください(むしろここをお知らせすることが大事なはず)

*2名の審査委員のうち40代女性が面接官・60代のイケオジが書記

私:(ドアおも…)失礼します。はひんら(フルネームクリア)と申します。よろしくお願いします。

面:よろしくお願いいたします。設例をじっくり読んでもらったと思いますが、Aさんから直接聞いて確認することは何ですか?

私:(いでよ、取家資意ラ!)はい、①甲土地の取得費・取得日が分かる資料があるか、②月極駐車場の契約内容が分かる資料があるか、③数か所ある生産緑地の契約内容が分かる資料があるか(頼む!突っ込まないで…!)④Bさんの健康状態、⑤A・Bさんの金融資産の状況、⑥提案内容についての家族の意向、⑦Aさんの今後のライフプランについて、です。
※数字は言ってません。

面:Aさんの借入金についてはどうですか?

私:(え…、金融資産状況のところは借入金も包括してるつもりだったんだけど)確かに設例に記載がありませんので、確認します。(借入金とメモしておく)
※あともう一つ「これは?」と言われたのですが、忘れてしまいました…。

面:ありがとうございました。それでは、FP自身が調べる情報を教えてください。

私:(よし即メモ。そして、長めに話すか…。※生産緑地にビビっているため)はい、①まず現地確認として、自分自身で現地に行き、近隣状況や隣地境界、建物の状況、接道の状況を確認します。②続いて権利確認として、法務局で登記事項証明書や公図を取得します。③続いて需要の確認として、インターネットや近隣の不動産業者にヒアリングを実施します。④更に公法上の規制の確認として、市役所の都市計画課で、そのエリアの用途地域・都市計画等を確認し、今後の開発予定や周辺環境の変化を確認します。(長めに話したい身としては、次も(市場の確認)言いたいけど、面接官の反応がないので一回様子見するか…。先輩noteも割とここまでだし。でもこれだけ言わせて)
⑤最後に、X社の評判を確認します。(定型文じゃないのも必ず1つ入れたかった。と言ってもX社の評判も定型文みたいみたいなものだけど。)
※数字は言ってません(参考にしていただく時に便利かと思って)。

面:ありがとうございます。(と、ここでカンペのような資料をじっくり見ている。ほーん…両名の見た目が放つオーラからも、イケオジがベテランで、この先生は新任なのかもしれないな。そして、この状況、どなたかがnoteで書いてたパターンじゃん笑)
それでは、この土地でX社が希望する店舗は建てることができますか?

私:(これなぁ…回答に自信ないけど、長めに行こう)この土地は、近隣商業地域部分が400㎡、第一種低層住居専用地域部分(噛むわ)が700㎡の土地です。土地の半分以上が第一種低層住居専用地域(これ以上言えないよ?)になりますので、甲土地全体が第一種低層住居専用地域(もうつらい)と扱いとなります。一方、表を見ると第一種低層住居専用地域(……。)にて店舗は一切建設できないとなっております。よって、甲土地ではX社の希望する店舗を建てることはできません。

面:…確かにそうなんですが、それだとこの面接が終わっちゃいますよね。

私:(たしかにー!)そ、そうですね…。(この問題どこかで見たことあるんだけど思い出せないんだよ…)

面:どうにかして、一低専で建てる方法はないですかね?例えば分筆するとか…

私:(ありがとう!てか、今、一低専て言った?言ったよね?)過半数が近隣商業地域になるように面積調整を行います。

面:具体的には?

私:近隣商業地域の400㎡はフルに使いたいところですので、399㎡が一低専になるように調整します。
※急に略語を取り入れるスタイル

面:そうですね(ニコッ)。それでは建物はAさん、Bさん、どちらで建てた方が良いですか?

私:Aさんです。

面:それはなぜですか?

私:Aさんは休日出勤の多い今の会社を退職して農業に専念したいと考えています。本件では、1,950万円の年間収入が見込めますのでAさん名義で建てることを提案します。

面:あれ?でもこの土地はBさんの土地ですよね?

私:(え?あれ?甲土地ってAさんの土地じゃなかったんだ。うわ、4行目にBさん相続って書いてあるじゃん、めちゃくちゃ勘違いしてた。あれ、そしたら権利関係どうなるんだっけ?なんか言わなきゃ…)申し訳ありません、Aさんの土地だと思ってました。
※冷静に書いてるとアホですね。先生はただ、次の答えを引き出したいだけなのに、唐突に疑問形で来られたのでセルフ混乱してました。

面:Bさんの土地で、Aさんの建物の場合どうなるんでしたっけ?

私:(あれ、AさんじゃなくてBさんだとどうなるんだっけ?…なんか言わなきゃ)定期借地権とかでしょうか?(謎のお伺い笑)

面:いや、そうではなくて、土地がBさんで建物がAさんのときは?

私:(あ!)使用貸借になります!(今日イチの大声!)

面:そうですね(ニコッ)。それでは最後に…

私:(あぁ終わった…良かった。ん、生産緑地は?)

面:本事案に関連する専門職業家を教えてください。

私:はい、①具体的な税務相談は税理士に、②不動産の売買に関することは宅地建物取引に、③所有権の移転登記は司法書士に、④土地の測量や表題部の登記は土地家屋調査士に、⑤不動産の適正価格の算定は不動産鑑定士とそれぞれ連携します。

面:お客さんから所得税の計算をしてくれと言われたらどうしますか?

私:一般的な質問であれば回答できますが、所得税の計算となると具体的な税務相談に該当しますので丁寧にお断ります。

面:「丁寧に」ですね(苦笑)

私:(丁寧にを強調しすぎたかな。)はい!

面:以上で面接を終わります!ありがとうございました!

私:ありがとうございました!

4.終了後(PART1へ)

面接直後の感想としては、生産緑地が出なくて良かった、ホントついてるな(他の方はどうだったんでしょう)、質問内容以外、聞かれてなくね?だった。質問内容以外聞かれなかったのは、ダラダラ作戦が割と聞いたのか、面接官の考え方だったのか…(これはもう分からない)。
待機室への帰りも係員に誘導されながら、PART2は定番だったので、PART1はぶっこみ来そうだなぁ。時流に合わせたテーマだと相続なんだよな。事業承継は捨てて相続登記とかその辺の改正点に絞って過ごそう、と考えていた。
しかしPART1では、また別の改正点がぶっこまれていたのです…

もし良ければ次もお付き合いください。
あと、この弱小noteにイイねお願いします(4000文字書くのしんどかったので笑)                                                                                                                 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?