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SXSW2019に行ってきた話

▶音楽とテックの祭典「SXSW」に行ってきました!
SXSW=South by Southwest (サウス・バイ・サウスウエスト)
SXSWとは、毎年アメリカのオースティンで開催される大規模なフェスティバルです。
1987年に音楽のイベントとして開催され、そこから映画作品、インタラクティブ作品と増えていき、今のような音楽とテック、映像やアートのフェスティバルになったそうです!
2019年は3/8から3/17に開催しました。

成田空港からダラスで乗り継ぎ半日かけてオースティンへ
オースティンの空港では、SXSWのTシャツやグッズが並び、すでにお祭り気分!

わたしは前回の記事のCES同様に、メルカリさんのインターンとして、3/11~3/16に参加してきました!
SXSWの情報は、
メルカリメンバーは#mercariSXSW
イベントは#SXSW #SXSW2019  
のタグでツイートしているので、ぜひTwitterも覗いてみてください!

ということで、SXSWの会場に到着!
アメリカでのカンファレンスはOC5とCESに続き3回目ですが、
アートや音楽のイベントでもあるだけあって、公式のグッズがおしゃれで、商品も豊富でした!

▶企業の会場
SXSWは、いくつものホテルや特設会場を使用し、街中で開催しています。
大きな企業はホテルやレストランを使用し、その企業だけで一つの会場で展示していました!

▷まずはSONYさんから
SONYさんでは、有名人の登壇セッションやパネルディスカッションを開催したり、音や光を使用したインタラクティブなコンテンツを体験展示していました!
SONYさんのVRデバイス「PlayStationVR」もデモ展示をしていました!

すでに商品として販売されているAROMASTICをPlayStationVRにとりつけた、香りのVRのテスト展示でした。

コンテンツは幻想的な様々な花が浮かぶ空間で行うテトリス。
ゲームをプレイしていくと、ラインが消えた時に花の香りがしました!
花によって香りが異なり、より幻想的な体験となりました!
何よりすごいと思ったのが、AROMASTICの技術により、
作動したときに香りがふわっと広がり、すぐに香りが消えること。
そのため残り香で香りが混ざることがなく、とても気持ちの良い体験になりました!

続いて面白かったのがこちら
プロジェクターに映し出された的を狙うダーツ

このダーツ、的に当たった時のエフェクトもすごいのですが、それに連動して床も揺れました!
当たったときのテンションめちゃくちゃあがります・・・!
普段ダーツをする機会がないのですが、こんな感じでカジュアルに楽しめると敷居が下がって良いですね。

▷続いてBOSEさん
BOSEはスピーカーやイヤフォンで有名ですね!
そんなBOSEさんの新商品はARglass!
BOSEのARglassってなんだ?と思いましたが、どうやら音のARglassということで納得!
ということで、「BOSE Frames」

グラス部分は普通のサングラスになっていて、柄の部分にスピーカーがついています。
体験したデモは、向いている方向で異なる楽器の音が聞こえるもの。
正面を向くとボーカルが、右を向くとギター、左を向くとドラム、と、まるでバンドの中央に立っているかのようでした!
BOSEは街中にもトラック型のブースを出典していて、そこで販売も開始していました。
お値段は$199 2万円くらいでした!

前日チームの人が購入していたのもあり、ついつい私も購入してしまいました・・・笑
耳をふさがないので街中でかけていても安全で、BOSEなだけあって音も良かったです!

▷次はaccentureさん
accentureさんでは、ARのシューティングゲームやグローブ型のデバイスを使用したVRデモ展示を行っていました。
その中でわたしが体験したのがこちら

Voyagerという、VR用のモーションチェアに乗って体験するコンテンツ。

HMD内の映像に合わせて、椅子が回転したり傾いたり、振動もします。
コンテンツの内容は、虫の視点になって森の中を飛び回ったり、食べたり食べられたりの食物連鎖を追っていくものでした。
HMDは、左右の目の視差を利用して立体視しているのですが、
そのため画面中央が一番立体的に、画面端が平面に見えるようになっています。
椅子が回転することにより、常に見せたい部分を一番立体的に見える位置で見せることができ、より没入感の高い体験になるよう作られているそうです。

▷最後にDELLさん
DELLでは、フォトスポットを用意したりと、見せ方にこだわった格好良い展示が多かったです。
後半にはゲーム展示をしたりと、展示の入れ替えもあったようです!
わたしが体験したVRコンテンツはこちら

▶トレードショー
SXSWの前半に、メイン会場であるACC(Austin Convention Center)では「トレードショー」という、世界中の企業ブースが並ぶ展示会がありました。

▷まずは電通さんから

ツイートのように自分の顔を撮影すると、そこから判子の柄を生成してくれます。
名前を入力すると、イニシャルの文字を赤くしてくれるのも判子らしくて良いですね!

このAR機能のすごいところが、実際に判子にして紙に押したものでも顔写真が表示されるところ!
いろいろな情報をつけて、名刺やアイコンにしても楽しそうですね!
他にもさまざまな使用シーンが紹介されているので、ぜひ公式サイトもみてみてください!

もうひとつ、面白いと思ったのがこちら

食に革命を起こすことを目指し、2020年にオープン予定の
超未来データ食レストラン「SUSHI SINGULARITY TOKYO(寿司シンギュラリティ東京)」の構想デモを行っていました。
寿司ということもあり、日本人にも外国人にも大人気で、すごく盛り上がっているブースでした!

電通さんの展示は他にもいくつかあったので、気になる人はこちらの電通さんのサイトをチェックしてください!
個人的には今、出展コンセプトである
「Pointless Brings Progress.」(価値が定かでないモノが、未来を連れてくる)
が素敵だなと思いました!

▷続いては三菱電機さん
三菱電機さんでは、マイクに向かってしゃべったことが、画面をなぞると線状にその文字が表示されていく、というもの。

翻訳機能もあり、外国人への道案内などにも使えそうです。
面白かったのが、ARモードで空中にもかけるところ。

TikTokやインスタのストーリーで使用できたら楽しそうですね!
まだデモ段階ということで、商品化の目途はたっていないそうですが、今後の展開に期待できます!

▷続いてNECさん
NECさんのSXSW参加は初!だそうです。
人の目の虹彩から固有の生体情報をとり、それをグラフィックパターンに変換。

すぐにパターンに変換されるうえに、とてもスマートでおしゃれでした。
今回はわたしの目の虹彩からできたパターンを、ステッカーにしてくださいました!

染物やジュエリーの職人さんとコラボして、唯一無二のアクセサリーを作ることもできるそう。
テクノロジーとアート、さらに日本の伝統文化が混ざった素敵なデモでした!

▷続いて日本のスタートアップ  ALE(エール)さん
ここは人工的に流れ星を作る、という技術を展開しているスタートアップです。

人工衛星から流星源という流れ星の素となる粒を放出することで、人工的に流れ星を作るそうです。
今年の夏に打ち上げを行うそうなので、ぜひ見てみたいですね!
まだ技術レベルのものではありますが、夏の打ち上げの後は企業との案件も始まるのではないでしょうか?
エンターテインメント施設のパレードやショーの演出で、流れ星が見られたら素敵ですね!

▷続いてGROOVE Xさん
「役にたたないロボット」として有名なLOVOTの展示を行っていました。

とにかくかわいいです。
LOVOTは無料の体験会を週末に浜松町で行っているため、気になる方はぜひ参加してみてください!

また、今回のSXSWの直前に、オースティンで家族に向けた体験会を行なっていたそうです。
その様子はこちらの記事に詳しく書いてあるのですが、こうして日本のロボットが国境を越えて愛されているのはとてもうれしいですね・・・!

▷最後に資生堂さんとNHKさんの共同ブース
こちらでの展示は音のVR「Caico」
目隠しをしてヘッドフォンを装着して体験しました!

VRは体験者の記憶や経験に影響されやすいと聞きますが、まさにそれを利用したコンテンツでした。
土の香りがした時、わたしは幼いころに遊んでいた近所の森を思い出したのですが、おそらく人によって浮かぶものはことなり、自分の記憶なだけあってとてもリアルなものでした!


▶ゲーミング

トレードショーと入れ替わりで開催されたのが、
アート系のフラットストックとゲーム系のゲーミング

フラットストックではポスターから衣服まであり、日本のデザフェスのような雰囲気でした!
ゲーミングのほうでは、レトロゲームやボードゲームから最新のゲームまで、さまざまなブースが並んでいました。
その中で良かったスウェーデン発のVRゲームがこちら


こちらの公式サイトにもたくさんの動画が載っているのですが、とにかく世界観の素敵なゲームでした!

コントローラーを使用せず、目(視線)だけで移動していくゲームで、女の子を誘導したりと少しパズルゲームのような感覚でした。
なんとこのゲーム、過去に日本のTGSにも出展していたそうです!
製作者さんにまでインタビューされている記事がありました!


▶virtualcinema
そろそろXRメインのお話を。
SXSWでは、virtualcinemaという、VR作品を体験できるコーナーがあります。
たくさんのコンテンツが並んでいて、どれも人気で、2時間待ちというものまでありました!
いくつか体験したのですが、中でも気に入ったものを2つご紹介します!

1つめがこちら「Nothing TO BE Written」

WW1の時の戦争体験VRなので少し暗いコンテンツになるのですが、映像がとにかくきれい・・・
製作者がインタビューでも答えていますが、VRならではの「場所を重ねる」表現がうまく使われていました。
他にも、奥行きの使い方や視線の誘導など、随所にVRの良さが活かされていて、個人的にかなり高評価でした!
このコンテンツはすでにOculus向けに発売されているので、ぜひお持ちの方は体験してみてください!

インタビュー記事はこちら!

2つめがこちらの音のAR

色の位置によって聞こえる音がことなり、まるでバンドの中を歩いているような感覚を楽しめました。
中央がちょうどボーカル位置なのですが、そこにスタンドマイクが置いてあるのも上手いなと思いました!

▶SXSWこぼれ話
最後に少しこぼれ話。
今回のSXSW中に、体調をくずし1日寝込み、その後もずるずると風邪が長引いたのですが、そこでの学びの話です・・・。
アメリカでは、日本でいうバファリンやロキソニンのような薬があまり好まれていないようで、Homeopathyっていう自然治癒力に働きかける治療方が、スーパーでもたくさん売っていました。

海外で体調を崩したことがなく、何も備えていなかったのですが
・薬(解熱剤や咳止めとか)
・日数分のマスク
・のど飴
は持っておくと良いです・・・。


以上でSXSWに行ってきた話はおしまいです!
冒頭にも書きましたが、Twitterでも
#mercariSXSW #SXSW #SXSW2019  
のタグで様々な方がツイートしていますので、ぜひ見てみてください!

最後に、3/28の19時から、メルカリにて報告会があります!
もっといろいろな人の話が聞きたい!という方は、こちらもぜひ参加してください!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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