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感想・考察記事

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『アイカツ!未来へのSTAWAY』2回目感想

※見出し画像は上記予告動画より はじめに『劇場版アイカツプラネット/アイカツ10th STORY 未来へのSTARWAY』の2回目を観てきました…。 『未来へのSTARWAY』について、再度観ることでやはり新たな発見があったので、少しだけ感想を追加しておきます。 前回の記事は以下です。 追加の感想OP「MY STARWAY」 何度観てもやはり良い映像、良い曲でした。 早くフルで聴きたいし、映像を繰り返し観たいです。 ソレイユ模様 2回目だからこそ気付けましたが、OP

劇場版アイカツプラネット!/アイカツ!未来へのSTARWAY感想

※見出し画像は上記予告動画より はじめに2022年7月15日より公開を開始した『劇場版アイカツプラネット!/アイカツ!10th STORY 未来へのSTARWAY』を友人と観てきました。 アイカツシリーズは非常に大好きな作品であり、特に『アイカツ!10th STORY 未来へのSTARWAY』は予告、あらすじの段階から大きく感情を動かされるだろうことが予見され、わくわくとドキドキでいっぱいでした。 結果として、『劇場版アイカツプラネット!』、『アイカツ!10th STO

姉妹(スール)イメージへの「革命」――『マリア様がみてる 黄薔薇革命』

はじめに先日、友人達と『マリア様がみてる 黄薔薇革命』(以降、本作を指す際は『黄薔薇革命』と表記)で読書会を行いました。 以前『マリア様がみてる』でも読書会を行ったので、次巻である『黄薔薇革命』でもやろう、と画策してのことでした。 前回の記事はこちら 読書会も踏まえて整理した文章を以下の通り公開します。 なお、本文中に記載しているページ数は書籍版のものです。 1.序次の祐巳の述懐が示すように、本作は「他の姉妹」(すなわち、祥子 - 祐巳以外の姉妹)がどのような関係性を

「シンデレラ」を引き受けること――『マリア様がみてる』第1巻を読む

1.はじめに先日、友人達と『マリア様がみてる』で読書会を行いました。私が、発表者として論を持っていく形で色々話をし、とても楽しい時間を過ごしました。当然、布教という側面もあり、マリみてについて色々話ができたので。 実は以前も同作で読書会をしています。今回はこの読書会でいただいた意見を反映することも目的としていました。 ということで、前回から改善を加えた論を以下の通り公開したいと思います。 2.序本作は、学園祭で演じられる『シンデレラ』の配役をめぐる賭けを中心に、祐巳と祥

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』感想と気になった点

1、はじめに先日、仕事帰りに『少女☆歌劇レヴュースタァライト ロンドロンドロンド』を観てきました。「総集編らしいしな~、わざわざ観に行かなくてもいいかな~」くらいに構えていたのですが、来月友人とスタァライトについて話す会がある、などもありバタバタと観に行きました。結論から言えば、大正解だったわけですが。 TVシリーズの振り返りをすることもなく観に行ったため、いろんなことを拾えてはいないものの、種々気になったことはあったので、再度観に行く前に感想等をいったんここにまとめておこ

福沢祐巳は「シンデレラ」であったか――『マリア様がみてる』第1巻を読む

1、はじめに 昨冬の読書会にて、『マリア様がみてる』の第1巻(以下、第1巻。作品自体はマリみてと表記)を扱いました。参加メンバーのなかにはマリみてに触れてこなかった方もいたので、第1巻のみを対象として、どのように読むことができるか、という形式で発表しました。  私は発表者として(注1)、以下に記載する通りの論を用意していき、事前に第1巻を読んできてくださった参加メンバーより、多数の意見をいただいた形です。  発表を通した指摘の中で、論を抜本的に修正すべき箇所もあったのです

「本読み」にあらわれる「堕ち」の過程――えいとまん『斑声 -ムラゴエ-』を読む

1、はじめに 昨秋、友人らと成人向け漫画(要はエロ漫画)で読書会を行いました。普段読んでいるときは知能がすっかり落ち切っていることが多いのですが、改めて物語を「読む」ことで、どんな発見があるか、どんな楽しみ方が出来るか、という試みでした。  形式としては、発表者を立て、その発表者が選出した作品を全員事前に読み、当日は発表者が用意した「読み」を元に話を繰り広げました。  私も発表者として、えいとまん先生の「斑声 -ムラゴエ-」前後編を扱いました。当日用意した「読み」への意見