永遠と書けない子供たちが「えんえん」って書いて渡す手紙。

 排気口新作公演『光だと気づいた順に触れる指たち』の稽古&台本作業で、毎日てんやわんや。ホントに体力がもっと欲しい。気力がもっと欲しい。煙草をやめて、でも、飲酒の方が実はもっと身体に悪いみたいな話を聞いてガーン。

 さて、毎公演お馴染みの排気口の方々による日替わりnoteが今回も始まりました。月曜日は坂本ヤマト、水曜日は佐藤暉、木曜日は中村ボリ、土曜日は菊地穂波となります。是非とも読んでください。

 という訳で今日は土曜日なので山羊座はA型。未だに煙草が吸いたくなる排気口の作・演をしています菊地穂波がnoteを書きます。書きますと言うか、普段は基本的に私しかnoteを書かないので、つまりはいつも通り。

 排気口新作公演『光だと気づいた順に触れる指たち』と並行して名前のない役者たちの新作短篇『その後にちょうどいい涙というのがあって』の稽古もあるのでホントに大変です。それにどちらもタイトルが長い。タイトルが長いのは短いタイトルが思い浮かばなかったからです。あとタイトルは大体適当です。ネガティブじゃなくてポジティブな方の適当です。
 
 名前のない演劇祭(名前のない役者たちの新作短篇『その後にちょうどいい涙というのがあって』)と佐藤佐吉演劇祭2024(排気口新作公演『光だと気づいた順に触れる指たち』)恐らく今月2つの演劇祭を又にかける作・演は私ぐらいだろう。もうしない。大変だから。

 佐藤佐吉演劇祭2024の本番期間中は飲みにでも行きまくりたいのだが、如何せん仲の良い演劇の方々もいないし、王子に仲の良い方々もいない。1人で飲むのは怖いし、なにより王子は遠い。そう王子は遠いのだ。友よ、王子は余りに遠い。

 ただ王子という街は非常に魅力的だ。名前のない役者たちの稽古が1回だけ豊島5丁目団地付近の稽古場だったことがある。王子からバスに乗って向かった。団地好きの私は稽古終わりにそのまま豊島5丁目団地を散策し、そのまま王子まで歩いて帰った。その道中にみる非常に特徴的な王子の街並みにはとても感銘を受けた。美味しそうな居酒屋も美味しそうなご飯屋さんも何度も目にした。駅に近づくと街が非常に雑多になるのも王子の良いところだ。

 夜の公園で会社勤めの恋人たちが抱き合っていた。王子駅近くのロータリー?の様な所で酔っ払った老人たちがラジカセから音楽を流してさらに酒を飲んでいた。ラブとピースが外に転がる街はいい。だから王子は良い街だ。

 でも遠い。でもそれは私にとって遠いだけであって、誰かにとっては近い。この感じ、最近忘れがち。私はこう思うから、みんなもこう思うはずだっていう強張りに慣れちゃって、そうは思わない。を忘れちゃう。危ない。気を付けなくちゃ。

 私は台本を書くのが辛い。でも台本を書くのが大好きな人もいる。あんまり愚痴ばかり言わないでって人もいる。ごめんね。最近ずっと愚痴ばかりで。探せば楽しい事だってちゃんとあるはずなんだ。

 排気口新作公演『光だと気づいた順に触れる指たち』という作品は殆どの時間をみんなが笑っていられたらどんなに素敵だろう。殆どの時間をみんなが穏やかに過ごせたらどんなに素敵だろう。それが夜になる前。せめて夕暮れまででもいいから。そんな風に想って作っている。それがどんな環境でも。それがどんなに哀しい状況でも。

 みんな、自分の事を哀しいって思ってる。だから自分は哀しい。に抵抗するために。みんながこの時間を楽しいって思わない。だからホントは楽しいのに自分も楽しくない。に抵抗するために。

 予約よろしくお願いします。皆さんと劇場でまた会えるのを楽しみにしています。

 予約お願いね。それまで貴方が穏やかでありますように。


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