偏質的俳句鑑賞-第九十四回 黙禱の一瞬平和原爆忌-一瀬ひとみ『句集・原爆忌』

この句集自体は年の第二回原爆忌全国俳句大会に際して編まれたものだった。どこの古本屋で買ったかは忘れてしまった。
それはそうと、自分は十九歳にすぎないからなんか語るのはおこがましいような気もしつつ、こういう作品集を偶然にせよ手に入れたのだから紹介しない手はないと思った。
内容としては黙禱の瞬間「は」一瞬平和だ。しかし、その直後現実に引き戻されると平和はなくなってしまう。
そういった矛盾。平和を渇望するということは切実だけれども儚い。

だが、その平和を求めることは何にも代えがたいという気持ちがひしひしと伝わる。


心が乗っている。重みがある。詩の本質もそこにある。
次回も良ければ読んでください。

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