偏質的俳句鑑賞-第三百三十二回 夜蛙のそろはぬ声のまま揃う-鷲谷七菜子『鷲谷七菜子 花神コレクション』

蛙は高い低いも関係なく鳴いていく。
不揃いの高低で、太さとかビブラートも違う。
しかし、そのうち合唱のようにリズムが揃うのだ。それを「そろはぬまま揃う」と一見矛盾した言い回しで表現した。
自然の不可思議な理をこの句はしっかりと捉えた強みがある。
次回も良ければ読んでください。

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