偏質的俳句鑑賞-第百七十六回 ゆく秋やちりとり退けば塵の線-榮猿丸『天の川銀河発電所』

ほうきで掃除すると、ちりとりを使うことになる。
今の小学生も掃除の時間はそうなのだろうか。自分はいつもなんとなくちりとり役だった。
相手がちりとりにあらかた入れると、ちりとりの先端に物理的に取ることのできないつっかかっまホコリとかまでしっかりと回収できるように後ろにちりとりを引く。
「塵の線」とはそのちりとりを引いた時にできるゴミの線のことだろう。
ノスタルジーを感じる。それも人によって変化する小学生ぐらいときの感覚だ。
普遍的なものなのかもしれない。それを落とし込んだ上手さがある。
次回も良ければ読んでください。


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