偏質的俳句鑑賞-第百五十一回 悉(ことごと)く全集にあり衣被(きぬかつぎ)-田中裕明『花間一壺』 

全集ってとてもワクワクする。何でも載っているし。特に書簡や日記などもあるとなおさらだ。
まるでその作者の内面が全てが書いてあるかのように。見知った作品から初めて見る作品まで、展覧会のように並ぶ。
「衣被」とは皮を剥かないで茹でた里芋のことらしい。
なんとなく昭和っぽい書斎が思い浮かぶ。
そこでじっくりと全集を眺める。里芋の香りが漂ってくる。そういう素朴な光景、だけれど本が好きな人にはこれ以上ない光景が惜しみなく書かれている。
それだけです。次回も良ければ読んでください。

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