スピーチと女子のスカートは短い方が良いという話

何文字でも書ける白紙の環境に辿り着いたはいいが、結局何を書くべきか迷っている。非常に困った。特に方向性や題材を決定するでもなく、気の向くままに興味を持ったことが失敗であった。もう少し足りない頭で考えればよかった。幸い今は流行性のウィルスに侵されているため嫌という程時間はあるのだ。それなのにどうしてだろう。ほんの少し考えればよかっただけではないか。どうやら病気は脳にまで進行していたようである。

しかしながら、今回は大切な第一文目。普通なら何か初心表明めいたことをするのではないか。飲み会である、「スピーチと女子のスカートは短い方が良いといいますが…云々」というやつである。格式を重んじるこの社会に住まう以上そうしたことをこの場で一回くらいはやっておくべきであろう。今後ふとしたタイミングで求められるかもしれぬ。

だが、今キーボードを叩いている私はどうであろう。「病床からやっと立ち上がれるようになったんだし、早々と投げ出して煙草を吸って風呂に浸かってそのまま寝ようよ」という心持である。動きたくもないし、考えたくもないのである。だがこのままだと「明日やれば良し」、明日になれば「また明日にやれば良し」、明後日になれば「気が向いたらやれば良し」と永遠と無限に続く無気力スパイラルに陥ってしまいそうな気がするのだ。だからそうした最悪のスパイラルに抗うため、ここは体と病魔に侵された脳に鞭を打ち、初心表明演説めいたものを綴るのである。

まず、初心表明の前に、何を書いていきたいか、そこを明らかにせねば、この大量生産、大量消費時代を生き、日々時間を本当に社会のためになることなのかいささか疑問を呈し得ない"仕事"なるものに費やさざるを得ない人々には見向きもされないであろう。皆忙しいのである。世知辛いと思うかもしれないが、こうしたところで無駄な適応力を発揮せねば、資本主義の豚どもが闊歩する荒波の中を上手に生きていくことはできない。悲しいがこれが事実だ。―金や「いいね!」を稼ぎたくば強者であれ。強者というのは多数派である―これはかのゲーム理論で有名なジョン・ナッシュが言ったとか言ってないとかいう言葉である。

さて、前置きが長くなってしまった。何が「スピーチと女子のスカートは短い方が良いといいますが…云々」だ。全く持って長文も長文ではないか。つい先ほど言っていたことも踏襲できていないではないか。どうやら冗談のつもりで脳が侵されていると言っていたが本当にウィルスが脳の内部まで入り込んでいるらしい。困ったものである。これ以上足りない脳を食い荒らされれば、もう残るは脊髄に近い動物的な脳しか残らず、本能に忠実なただの獣となるのではないか…それはそれで楽しそうではあるが。

いやいや、そろそろ本題に入ろうではないか。そう今後「何について話すか」ということだ。ここではあくまでエッセイ的なエッセンス(韻が踏めている感じがする)で某140字に限定されたものの中では書けないことを書いていきたいと思う。

内容は社会、地理(ここまで見ると高校の社会科みたいである)、脳、音楽、憂さ晴らし、ばかげた創作話等々、気の向くままに書いていければと思っている。

これでも一応社会に属している人間であるので、一旦は不定期で何かを書ければ、と思って緩くやっていく所存である。ヘンテコなものばかりになるだろうが、興味があれば是非ともご覧になっていただければと思う。

以上、今後とも宜しくお願い申し上げます。

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