ゲーム禁止の家にコンピューターがやってきた日の話


こんにちは寿限無です。
#はじめてのインターネット  というハッシュタグを見つけたので思い出話をひとつ。2000年代中頃の話です。

当時私は小学4年生か5年生。母の強い信念により、我が家にはゲーム機がありませんでした。いわゆる「ゲーム禁止」の家だったのです。
携帯ゲーム(当時はゲームボーイアドバンスとかDSだったかな)はもちろん、据え置き機もありませんでした。当然、触ったことがないので操作が分からず、友達の家でもこっそりやろうなんて気も起きません。

そんなある日、ゲームがほしいと駄々をこねたのかどうかは忘れましたが、母が私専用のパソコンを買ってくれることになりました。中古のWindows98のデスクトップパソコンでした(記憶はおぼろげ)。
学校ではすでに(小学校3年生くらいからでしょうか)年に数回、パソコンを使える授業が始まっていました。自分たちはパソコンの時間などと呼んでいて、タイピングなどがゲーム式で練習できる教育用のソフトがありました。
自分のパソコンが手に入ると、そういったソフトを入れてもらったり、当時はCD-Romをさして動く英語のゲームがあったりして、そのゲームが唯一許されたものだったので励んでいました。次第にタイピングやパソコンを扱う能力は人より上だと、なんだかできる気がして。

6年生になったときに家にインターネットが開通したような気がします。相変わらず、ローカルで少しゲームをやる程度で、インターネットは検索くらいでしか使うことはありませんでした。SNSもなければ、YouTubeで面白そうな動画が次々とサジェストされることもありませんでした。すごくシンプルなウェブページがたくさんあったように思います。
後から知ったことですが、クラスに恐ろしいほどタイピングの速い人がいて、その人はこの時期にネットでチャットを始めたと言っていました。

中学では、周りよりもパソコンの扱いに慣れているのは得だと感じていましたし、高校ではウェブページを作るみたいな授業もありました。

今や、常にスマホ片手にという人間になってしまいました。いつでもインターネットを手にしている状態です。親らの世代には「分からないことがあればなんでもすぐに調べる世代」と言われます。
私たちの世代はずっと段階的にパソコンの使い方やインターネットに触れてきたように思います。そう考えると今の子どもたちは最初から「完成されたインターネット」があって大変だなと思います。

私のような若輩者でも、インターネットは随分変わったな、と思います。これからの子どもが初めて触れるインターネットはどんなものになるんでしょうか。

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