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平凡な作業をていねいに実行する  62歳からのロシア語16


マンネリ化という落とし穴

 外国語であれ、音楽であれ、武術・武道であれ、仕事であれ、何かを身につける過程で停滞(場合によっては後退)することはある。

 そのテーマによって様子は違ってくると思うが、毎日やっていることがマンネリ化するのは避けられない。

 それだけ習慣化したのだと肯定的に見ることもできるだろう。それでも、新鮮さや面白味、あるいは成果を感じないと意欲が落ちてくる。

 たとえば外国語の単語を覚える練習もそのひとつだ。というか、ロシア語の重要単語を覚えていて、いまの自分がマンネリと惰性に陥っていると気づいたのだ。

 やっていることは、これまでと同じ平凡なことだが、つまり傍から見たらいつもと同じようのことをしているにもかかわらず、意識してていねいに実行していければいいのではないか、という考えが頭に浮かんだ。

10単語単位、ロシア語から日本語へ、日本語からロシア語へ

 ふだん私は、古いカセットテープ音声をMP3化し、パソコンとスマホに入れている。

 音声は、単語発音⇒例文発音 の順に流れてい来る。一例文おわると一時停止し、それをまねて発音していく。

 そうすると、例文フレーズを覚えることと発音重視の訓練になってしまう。それはそれでいいのだが、単語帳の目的は単語を覚えること。

 しかも、上記のやり方をやっていくと、どんどん先に急いでいってしまう。そこで考えた。

 10単語ごとに区切って意識しよう、と。

1,ロシア語音声を聴き、例文をマネして10語分、発音していく。。
2,最初にもどり、今度は例文を発音せずに単語のロシア語を見て日本語で発音し10語まで。
3,また最初の1語目にもどり、今度は単語の意味を日本語で見てロシア語を口に出していく。
4,翌朝の散歩でスマホの音声を流しっぱなしにし、0.2秒くらい遅れて発音していく。(前日にトレーニングした部分)。
5,音声を8つに区切って保存している(2200単語を8で割るから、ひとつの音源に平均275単語はいっている)。
 
〇音声1(1~275単語まで)上記1から4を実行する。
〇そうしたら音声1にもどって上記を繰り返す。
〇次に音声2(276~単語550まで)上記の1~4を繰り返す。
〇あとは音声3,4,5,7、8 で完成

 このように細かく区切って短時間で集中していくように最近では心がけている。

 この方式を始めて一週間だが、ロシア語⇒日本語、日本語⇒ロシア語 の両方向でやると覚えやすいという実感を得ている。

 また、惰性をやめるため、例文発音を口にするとき、あえてスピードを少し落とし、発音をかなり意識してくようになった。

 短時間に集中し、かつ焦らずゆっくりと、ていねいに。(つづく)



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