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『ぼくは左きき』 度会 金孝

昔、左利きから右利きに矯正され、その後書痙を患った著者が再び左手で字を書き始める。
自身がされた矯正から、自己とは何かを説く本書。
著者が教育者であることから学校現場で何が起こっているか、がしっかり書かれています。

私自身、左利きから右利きに矯正され、昨年二月に左利きに戻しました。
理由は、昔骨折した右手首が痛くなってきたことと、利き手矯正と吃音が関係している可能性がある、との情報からです(利き手矯正と吃音は医学的に関係ないと後々分かりました)

そもそも、私は、書く時は左手、食べる時は右手を使っていたそうです。
書く時も右手、で矯正されたあとも、力を入れる動作をする時は左手を使っていました。
無意識に左手を使うことも多かったです。
よく他人から「何でそっち使うの?」を笑われることもしょっちゅうでした。

食べる時以外は左手をメインに使い始めた感想は、
こっちの方が落ち着くし、使いやすい。
右手を使っていた時は、いつも、早く早く、と急き立てられている感覚があったのにそれが無くなりました。
気のせいかもしれませんが、左手を使っている方が集中力が増します。

学生時代に左手に戻していれば、もっとたくさんの可能性があったかもしれません。
私も利き手矯正を恨まずにいられません。

食べる方も左手にしたいのですが、箸だけはどうしても左手で使えません。
私はどうして食べる時だけ右手を使っていたのかなあ・・・
タイムマシンがあれば、あの頃の自分に聞いてみたいです。
そして、書く手は左手のままで、と言ってあげたいです。

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