最近の記事

夫がオーダー家具を納品してきました(去年の話)

年末年始のお正月気分から、ようやく日常を取り戻し、noteを開いてみると、秋くらいから書いてはそのままにしていたnoteの記事がいくつか出てきた。埋めておいたどんぐりを見つけた気分だ。 とりあえず、2023年に夫の作ったオーダー家具を納品した時のことを投稿してみたいと思う。 私は夫の作る家具が好きなので勝手に応援している。ちなみに夫はこのnoteを書いていることは知らない。 夫は家具職人。普段は会社勤めをしているので、休日を使って家具を作るダブルワークをしている。 2

    • 楽しいから踊るのか、踊るから楽しいのか。

       この夏、たまたまInstagramで流れてきた阿波踊りに、正確に言うと阿波踊りを踊る連の人々に夢中になった。今まで阿波踊りといえば、少しやんちゃでひょうきんなイメージしかなかったが、それは全くの誤解だった。  連と呼ばれるチームの中で、老若男女が、それぞれに与えられた役を、しなやかに、優雅に、それでいてダイナミックに、全員が息もぴったりに踊り続けている。  あまりにも美しくて、力強くて、ただその動きに目を奪われた。連の人々は踊る喜びに溢れていた。もし神々の舞いがあるとし

      • まさかこんなことが起きるとは思っていなかった

         先週の金曜日の朝、いつもと変わらず販売用のパンを焼いていたわたしは、こんなことが起きるとは思っていなかった。  それはメロンパンが焼き上がった時のことだった。いつもどおりオーブンから熱い天板を引き出し、こんがり焼けたメロンパンを取り出そうとしたその瞬間、メロンパンはみるみるしぼんでいき片っ端からひしゃげていったのだ。そして焼き上がったメロンパンのほとんどが手の尽くしようのないほどの無残な姿になってしまった。驚く間もなく、どうしよう、今日のお客様の予約いくつだっけ…と思いな

        • 6月3日(土)の日記

           今日は朝から台風一過のいいお天気だった。裏の田んぼの水鏡がきれいだったので何枚か写真を撮った。昼間は風が時々強く吹いて洗濯物が飛ばされそうだった。晴れていたが、空気は乾いていたので少し肌寒いくらいだった。  この頃はテレビもネットの記事もほとんど見ないので、世界のことも、国内のこともあまり知らない。わかるのはこの町のお天気と気温くらいだ。  この間、庭の草刈りをしたばかりなのに、また草が伸びたと言って夕方に夫が草刈り機でブインブインと草刈りをしていた。草刈り後の庭は、散髪

        夫がオーダー家具を納品してきました(去年の話)

          おいしい匂い

           今から25年程前、天然酵母パンが今ほど知られていなかった頃に、街はずれのパン屋さんが天然酵母種というものを使ってパンを作っていて、それがとてもおいしいのだと結婚前の夫が教えてくれた。  たまに軽ワゴン車に焼き立てのパンをのせて家の近くまで売りにくるという。そんなおいしいパン、一度食べてみたいと思っていたら、久しぶりに売りに来たからと買っておいてくれた。  初めて見る天然酵母パンはパウンドケーキほどの小ぶりの食パンだった。パリッと焼けた皮からは香ばしい匂いがした。   

          おいしい匂い

          断捨離、要らないもの全部捨ててみた。

           ここ数年、服や物の断捨離を続けている。思いつきや勢いだけでやってしまうので、しばらくすると、そういえばあれはどこにいったのだろう、ここにあったはずだがとウロウロと無くなったものを探し回っている。  それでもなかったらなかったで、まぁいいやと済んでいくので、その程度の大して必要のないものなのだろう。執着する心を手放してしまえば、本当に大切なものは意外と少ないことに気づく。  こうやって物は簡単に断捨離できるのに、自分の中の要らないものは捨てられない。虚栄心、おごり、余計な責

          断捨離、要らないもの全部捨ててみた。

          保育園がいやだった長男の話〜桜の思い出その1〜

          日曜日に久しぶりにドライブをした。 笑ってばかりの楽しい時間だった。 桜は終わったと思っていたが、山の中の街道沿いは色の濃い八重桜が満開で美しい桜のトンネルをぬけることができた。 この季節に思い出す出来事がある。 それは長男が保育園に通っていた頃のことだ。 長男は食も細く、好き嫌いも多かったので、保育園の給食が苦手だった。 中でも給食のデザートのフルーツが一番苦手で、フルーツが出る日は朝から元気がなく、トボトボと苦行に向かうような足取りで保育園に行った。 お友達との遊びで

          保育園がいやだった長男の話〜桜の思い出その1〜

          保育園にニコニコ通う次男の話〜桜の思い出その2〜

          桜の思い出の続きである。 今度は次男が保育園に通い出した。 次男は保育園に行くのをいやがることもなく、毎日機嫌よく登園してくれたので安心して仕事をしていた。 そんなある日、次男が 「お母さん知っとる?ほんとはね、ぼくがいつもニコニコして保育園に行ってるのはお母さんのためなんだよ。」 とぽつりと言ったのだ。 え、と驚いた。わたしはこの子は保育園が楽しいんだな、と思い込んでいたからだ。でもそうではなかったらしい。 そうとわかれば、ほかにも心当たりがあるではないか。 夜の読

          保育園にニコニコ通う次男の話〜桜の思い出その2〜

          泣かんでいい、泣かんでいい

          様々な立場の人のいろいろな心模様にそっと寄り添ってくれる「夜廻り猫」という漫画がある。 それがNHKでアニメ化されたと聞いて早速観たのだが、作品はもちろん、エンディングの曲がとても良い。 忌野清志郎さんの『JUMP』という曲を山田孝之さんがカバーして歌っている。 いい曲なので、Spotifyで清志郎さんの原曲を聴いて、ついでに清志郎さんのアルバムを聴いてみたら、これがまたよかった。 夫に話したところ 「あれね。清志郎は三宅伸治とやってて、なんじゃらかんじゃら〜」 と清

          泣かんでいい、泣かんでいい

          欲しいのは光【方向音痴あるある】

           かなりの方向音痴である。そして車の運転も若干苦手である。  日帰りで夫の実家に帰省した時、高速道路のサービスエリアで休憩した後、長時間の運転で疲れたであろう夫を労うために「ここからは私が運転するね。」と伝えたが、夫は案の定「いや無理しなくていいから、俺は大丈夫だから、このまま運転させてくれ。」と言う。  ん?させてくれ?いやいや、そんなに遠慮しなくてもと「大丈夫。がんばるから。」と嫌がる夫を助手席に乗せ、ハンドルを握ってから「えっと、出口はあっちだよね。」と先ほど入ってき

          欲しいのは光【方向音痴あるある】

          母というものは

          先日、息子の友達が泊まりに来てくれた。 みんな礼儀正しくて、賢くて、  個性豊かで楽しい子ばかりだった。 普段は夫と二人なので、 家の中が一気ににぎやかになり 私たちも楽しい時間を過ごさせてもらった。 今までにも息子の友達が 泊まりに来てくれることがあったが どの子もやはり礼儀正しく、賢く、 楽しい子ばかりだった。 こんないい子達が息子と友達でいてくれてありがとう、と思う。 そして束の間だが 息子の友達も 息子や娘のような心持ちになってきて お腹はすいていないか、 暑

          母というものは

          味噌作りは儀式なので【味噌仕込みのコツ】

          毎日、何かしらの発酵食品を 作り続けています。 先月は味噌を仕込みました。 一年に一度の仕込み日は 大切な儀式なので 味噌作りが無事成功するよう、まず暦から吉日を選ぶことから始めます。 そして体調とスケジュールを整え、その日に臨みます。 手順としては 道具を消毒し、材料を揃え ゆでて、つぶして、混ぜて、詰める。 実に単純な作業です。 作り方のコツは ①麹の嫌がる雑菌をおさえること ②麹の好む温度を気にかけてあげること ③おいしくなりますようにと祈ること の3点でしょうか

          味噌作りは儀式なので【味噌仕込みのコツ】

          さすがにそろそろ慣れろよ

          自己紹介:豆と海藻と発酵食品がすきです。 今日からnote始めます。よろしくお願いします。 しんどみの極み 昨日はしんどかった。 週末、二人の息子が帰省していた。 彼らが帰った後は 必ず虚無がやってきて たいてい次の日は使い物にならない。 上の子が進学のため 家を出てから早9年。 彼はもう社会人である。 (この前会ったのはほんの1か月前だ) 下の子も2年前に 大学進学のため家を出た。 (しかし彼は2週間に1度帰省する。) のに、である。 私の心に巣喰う虚無は 必ず

          さすがにそろそろ慣れろよ