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ちょっとだけ視点をずらして

子供の頃父親に怒られたとき、空想の世界へ意識を飛ばすのが得意だった。父のお説教は長く、繰り返し同じことを言うのが特徴だったので、うんざりしてその特技を編み出した。

そのせいか、居心地の悪い雰囲気の場面などを見続けなくてはならないとき、その他のことに目を向けることが多かった。「先生、あんな靴履いてるんだ〜。」「水槽、めっちゃ緑だな。」「爪、切らなきゃな〜。」

今でもニュースばかり見る夫の横で「手話で緊急事態宣言ってこうやるんだ〜。」「台風の台って何で台って書くのかね〜。」「全国の天気なのに四国無いね〜。」など関係ないことばかり言っている。
夫はニュースを見ながら文句や批判や分析や改善点などを語っているので、話は全く噛み合っていない。
そんなに真面目に向かい合っても、私のいないところで総理は勝手に決まるし、何をしたって線状降水帯は止まらないし、人手が増えても増えなくても私のやる手洗いは変わらないし。

今ある現状にしっかりガッツリ向かい合ってしまうと、どこまでも深く奥まで入り込んでしまう。たまには30センチ隣に見える何かに笑いを見出すのも良いかも。
総理官邸の観葉植物、あれは何かな?
取材陣の中のあの人は周りをウロウロするだけだから新人かな?
アベノマスクを探せ!

もう少し真面目に考えると、学校や会社、家庭だけにガッツリ向き合わず、ちょっと違う世界をいくつか持っているとかなり楽だと思う。
空想でもいいし、自分なりのスマホゲームの発案や、推しアイドルの売り出し方法を考えるのもいい。どうせガッツリ向き合うなら面白いことに時間をかけたい。

学校の仕組み、働き方の仕組み、子育て、介護、医療、防災、全部が今かなりグラグラ揺らいでるから、それについてのアイデアとか考えてみるのも良いかもしれない。
案外、自分にしか思いつかないようなこともあるかも。みんな人それぞれ異なる経験をしているから、組み合わせ次第で結構面白いことになるかも。

目安箱みたいなアイデア箱アプリとか無いかな〜



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