「インナーチャイルド」という名の育成コンテンツが実装されたルートに来た人へ

初めに言ってしまうのだが、今回の話は、
「小難しく見える物を、別の視点から見ることで、
 人によっては取っ付きやすい考え方に変えることができるのではないか?」

というただの閃きからのメモになる。

既存の学問や概念をdisる意図はないし、
前提が「既にそこまでは来れた人」向けなので、
「自分には関係ないけど見てみるか……」
くらいの興味もわかない。必要性を感じない。
みたいな人は、無理して読まんでもいいヤツですよ。



・インナーチャイルドってまずなんなんだよ

概念!

……だけで終わらせるわきゃないわ。
心理学だったり、スピリチュアル要素だったりで、
耳にしたことがある人はいるんでなかろうか。

「自分の中にいる子供」

という概念が、それに該当している。
ロストチャイルド、とも言われたりするらしい。

見出すことができれば、誰の中にもひとりはいる。
それがインナーチャイルド、というのが、とても雑な説明。

なんも問題なく育ってきたはずの人でも、
見つけられたらそこにいます。
そんくらいだよ。
そういう人達が見つめなおす機会があるかまでは知らない。



・どうしてインナーチャイルドと向き合う必要があるのか

前に、未来に、自分の足で立って自分の力で進むためだよ。
てのを前提として置いておくけども、
インナーチャイルドが「その人から分かたれてしまう」理由、
に着目してもらいたい。

何かしら心に傷を負ってしまったこと。
それを、その当時には解決できなかったこと。
それらを「自分を守るために切り離して置いてきた」まま成長してしまったこと。
その結果抱えた「生きづらさの元」になってしまった部分、
それが、今回触れる「インナーチャイルド」の持つ側面になる。
さっき言った「ロストチャイルド」が響きは近いか。

つまるところ、今回の捉え方で見るインナーチャイルドは、
「自分の成長のために割り振れたはずなのに取りこぼしてしまった能力」
的な要素です。

もったいないね!



・「インナーチャイルドを癒やしたら終わり」なのか?

……それ以外の要素も、実は過程の中にある

過去の自分が受けた傷をちゃんと見つめなおして、
その時の痛み、辛さ、苦しさを「今の自分が」理解する。
抱えていた物がなんだったのか、が腑に落ちて、その上で、
心の解毒や、抱え込んでいたもの、自分を縛っていたものからの解放などを経て、

「今はもう大丈夫だ。
 過去に脅かされなくてもいいんだ。
 自分のままを生きていいんだ」

という段階まで、一緒に進んでいくことが、
「インナーチャイルドを癒す」と一般的に言われている内容になる。

実は「インナーチャイルドを見つけなおす」を達成する時点で、
既にめっちゃくちゃ頑張ってる。
自分の心の中と向き合ってえらい。

ちなみに、ここから概念がひとつ追加されます。
それは「インナーアダルト」
なんとなく察しが付いた人も、そのまま読んでほしい。



・「えっ、インナーアダルトってなんすか」となったら

かつて傷を受けた際に、
インナーチャイルドが抑え込まれてしまったかわりに、
インナーアダルトが「その場での立ち回り」などを引き受けて形成されていく。
そのままだと、心はずっとまわりのことで傷付き続けてしまうから。

子供なのにいきなり大人をやらされる、というのは、
大変無茶だと思いませんかね。
でもそれを強いられるんですよ、その時は。
我慢しろとか、他人に従えだとか、そういうものを強制されると、
引っ込めなきゃならないのが「自分らしさ」や「子供らしさ」とかだから。

そうして、周りからベキボキにされていく中で、
「その環境下で生きていく」ための「歪んだ立ち回り」を覚えていく

それが、インナーアダルトの役割になってしまう

……インナーアダルトパイセンつらくね?

そうして、いびつな価値観になってしまうなどした、
歪んだ自己認知の塊と化してしまったインナーアダルトが、
インナーチャイルドの主張などを妨害してしまうようになる。

「こうしたい!」
「そんなの認められない! あの時だって認められなかったろ!」
「でも!」
「うるさい! こうしろ! でなきゃお前は殺されるんだ!」

みたいなのが、自分の中で起きるわけですよ。
やっぱインナーアダルトパイセンつらくね?
そうするのが好きでインナーチャイルドを攻撃したいわけじゃないでしょ……

……そう。
インナーチャイルドを完全に癒やすためには、
インナーアダルトの抱えた歪みを修正する、
ということも必要になる。
ここをほっとくと、せっかく解放したインナーチャイルドが、
インナーアダルトから毎度容赦なくボコボコにされるぞ

これは、カウンセリングとか、
その道のプロを素直に頼るといい。

……ぶっちゃけ、周りの人との相談でもいいのだけど、
そこには「相談相手のインナーアダルトも歪んでいる」という可能性があるぞ。
それ引いちゃうとどうなるかも、察しつくと思うぞ。
ちゃんとしたプロがブレーキかけて止まれるところで、
素人も同じように止まれる保証とか、ないから

「今かかるカネというコスト」と、
「将来自分が受けるダメージ」を、
天秤にかける前からカネをケチらない、とした方がいいと思うぞ。
ちなみに「ダメージを受け続けて壊れてから対処して治す」の方が、
カネ的には高くつくぞ。
なんなら、ちょっとやそっとの取り組みをしたくらいでは、
治らんレベルの重症になってしまっている……
なんてことすら起こりえるかもしれんね。



・子供のままにしておくのも「今の自分」にはそぐわない、とかする

インナーチャイルドとして切り離された所から、
「その部分は育っていない」
ということにお気付きだろうか。

レベルキャップされたままだと、
いくら経験値を振ろうと、システム的に、成長できない。
……つまり、インナーチャイルドの解放前は、
自分の中に、見えないレベルキャップがあるのだ。

なので、人によっては、
インナーチャイルドを正しく解放した途端に、
「それまでの経験値が反映された」
ということになり、急にレベルアップしはじめたりするぞ。

「なんの努力もしない」なら、そんな都合のいい話は無いけどな!


もちろん、そのままにしておいてどこも微塵も伸びない可能性もあるから、
解放後も慢心せずに向き合っていく必要はある。
見つけた後のインナーチャイルドをネグレクトするなら、
「自分の心がわからない」理由のひとつにもなりえる。
そもそも自分の心と向き合っていないのだもの。
わかるわけがないんだよ。

子供の頃のステータスのままで止めておくよりは、
これからでも、無理なくステ振りをし直していけた方が、
総合的に「生きやすい」バランスになっていける。
それを、
「堅苦しい」
「うさんくさい」
といった偏見だけで忌避してしまい、
せっかくの成長チャンスを棒に振る……というのも、
もったいないことをしているのではないだろうか。
……と、箱は思うのである。




身も蓋もない言い方をするなら、
「特定キャラの強化クエスト」の自分版とか、
そういう感じなのだよね。

やらなきゃそのまま。
クリアできたらそれなりにメリットを享受できる。
「そんな感じの捉え方をしてみる」という視点もあるよ、という話。

あなたのひと押しが箱を少し長く生かします。たぶん。 活動が長続きすれば、話せるものも増えるかな。 まあ、お好きなように。強制はしませんよ。