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長野へ行って満開の桜を見てきました! ……天宗寺の合掌桜や、そのへんの草花など

旅行を予定していると、そこにピッタリとピークを合わせるように仕事の依頼が舞い込んで来る……というのは自営業あるあるなのかもしれません。前回の1月に行った日光も、宿で1人で仕事していましたが、今回の長野でも、行ったは良いものの満喫するまでには至りませんでした。

長野は、妻の親戚……わたしからすると義理の叔父の生家があり、ここ10年くらいは、多い時には毎月、少なくとも2〜3カ月に一度は訪ねていた場所です。ただ、最後に行ったのは半年以上前。今回は久しぶりに行くということで、楽しみにしていたのです。

行ったものの、わたしは仕事する必要があったため、ほとんど息子と義理の叔父叔母の運転手として行ったようなものです(妻は仕事の都合で欠席)。とはいえ、その運転している時には、きれいな桜を眺めることができました。旅行を満喫はできませんでしたが、桜は満開でした。

義叔父の生家は、至近のコンビニやスーパーから、クルマで30分ほど山をのぼったところにあります。行くまでの道筋では、いっぱいに花を咲かせた桜が見られました。これまで毎年のゴールデンウィークに来ていますが、最近の温暖化の影響なのか、桜が満開ということはありませんでした。こんなに満開の時期にドンピシャリで来たのは初めてです。義叔母も「昔はゴールデンウィークに来ると満開だったけど、こんなにタイミング良く来たのは久しぶりだよ」と喜んでいました。

おそらく最近……と言っても20〜30年前くらいでしょうけど、山肌に植林されたのだろう桜が満開でした。いつも通っている道から少し外れた場所なのですが、満開の時期に来たことがなかったので、そこが桜の木だということに気がついたのも初めてです。「こんなに桜があったんだぁ」と驚くばかり……。

遠景に満開の桜……近景に咲き始めたばかりの、鮮やかな黄色がきれいなタンポポや、ホトケノザにナズナ……そして小川が流れていて……ここは桃源郷か? というか桜源郷か? という、いい感じの景色です。

そして、あちこちでよく見かけたのが、この↓木。十数本が並んで咲いている場所もあったのですが、それを見た時には、ハナミズキのように紅い花を咲かせる木と白い花を咲かせる木があるのかと思ったら……1本の木に紅白の花が咲いていました。はじめは桜の一種だと思ったのですが……これなんですかね? 梅?

調べてみたら、桜でも梅でもなく、ハナモモ(源平枝垂れ桃)というそうです。

こんなに満開の時期は、そうそうないだろうということで、義叔父の家の菩提寺……というのでしょうか……家からも近い聖雲山の天宗寺という寺に行ってみました。そこは本堂の前にある2本の合掌桜で有名……と言いたいところですが、別に有名でもなんでもありません。ただ、法事などで何度か来たことがあるし、桜がハラハラと散る頃合いには何度か来たことがあるので、我が家では有名な桜の木です。

寺をネットで調べると、色んな情報が出てきますが、「戦国時代に武田氏側の城の1つ、大岡城だった」的な内容が多いです。ここは川中島に近く……と言っても、いくつかの山を越えてクルマで1時間弱くらいかかります……武田信玄が北信濃へ攻め込む際に使われていた場所です。まぁ要衝という感じでもなく、「武田信玄も何度か立ち寄った」とされていますが、個人的には陣屋みたいなところだったのかなと想像しています……間違っていたらごめんなさい。

そのほか、武田信玄の奥さん……諏訪家の由布姫(←実際に使われていた名前ではありません)の、お母さんの墓があることでも知られているようです。

↑ 境内……寺域のあちこちに土塁や三日月形濠の跡も残っているそうですが、わたしには分かりません。今度、住職さんに聞いてみたいと思いつつ……義理の叔父叔母やうちの家族が、そういうことに全く関心がないうえに、前回に来た時にも、住職と立ち話してからクルマへ戻ったら、「なにしてたの?」的な、迷惑そうな顔をするので、なかなかそんな時間も取れないんですよね(決して意地悪とかそういうのではなく、本当に全く一切、寺とか歴史とかに興味を抱かない人たちなだけです)。

そして本堂前の合掌桜です。もう、素晴らしい…の一言に尽きます。これで空が晴れ渡っていたら、最高だっただろうなぁとも思いますが、曇っていてもきれいでした。おそらく来週あたり……ゴールデンウィーク中は、この花びらが ひらひらひらひらと舞って、すごいことになるのだと思います。

石碑によると、武田信玄なのか息子の勝頼の頃に、立派なお堂が建てられたそうです。ただし、その後は何度かの火災に遭い「明治初年に至りようやく本堂を再建す」としています。その明治期のお堂も「昭和9年風害に依り倒壊」したそうで、その後の「昭和59年6月総代会に提案し改築の議決を得尚檀徒世話人会を開催し了承を得る。続いて各地区懇談会を催し亦改築委員会を組織し126名の委員に於て分担しこの大事業を推進す。」と、石碑にはあります。ここで言う大事業とは、上の写真にも写っている本堂の再建です。

いちおう、この時に、今はもう長野市に吸収された大岡村の村長が、義叔父の父親で、檀徒世話人会なのかの代表だったそう。義叔父が「その頃、うちの親父はしょっちゅう天宗寺へ行ってたよ」と言っていたのですが、ちゃんと裏取りをしないとと思い、前述の通り住職との立ち話で確認しました。「本当にいつも来ていまいたよw」と言っていました。

ちなみに義叔父曰く「(父は)けっこう強引なやり方をする人だったから、周りからは嫌われていたと思う」とのことで、その家に嫁いだ義叔母も「いやぁ、本当に……」と、言っているので、誰からも好かれるような人……ではなかったようですw

ということで、その天宗寺のほど近くにある、はちみつ屋にも、義叔母のリクエストで寄ってきました。

わたしが寄るのは2回目だったかな……色々と味見をさせてくれて、はちみつって、種類によって、こんなにも味が異なるものなんだなぁと知りました。わたしは買わないのですが、義叔母がいくつか購入して、翌朝に少し食べさせてもらいました。すごく美味しい! としか書けないのですが……まぁかなり美味しいです。次こそは買おうと思います。

今回は、ここの当主というんでしょうか……おじさんの方が出てきたので、話を聞きました。聞いたと言っても、この店に使っている建物の脇に置いてあった植物についてです。鉢に一本の木の棒がブスッと刺さっていて、その枝のてっぺんに芽が出ていたんです。「これは、トチノキです。大きくなったら花を咲かせるんだけど、その花から蜜を集めるんですよ」とのこと。ただし、鉢植えから山に植え直して、花が咲いて蜜が取れるようになるのは、少なくとも20〜30年後なのだそうです。

気さくな方だったので、「この辺ってレンゲが咲いているところはありませんか?」って聞いてみました。この季節になるとレンゲが見たくなるのですが、なかなか畑一面に咲くレンゲを見つけられずにいます。実は、去年、この店に来た時にも、その時には奥さんに聞いた質問です。

するとおじさんは「レンゲですか……数年前から自分の畑に蒔いてみているんですけどねぇ……なかなか一面に咲くっていうのは難しくて、パラパラとしか咲かないんですよね」と言います。新情報ですw わたしが食い気味に「その畑ってどこにあるんですか?」と聞いても、もちろん教えてくれませんw わたしはレンゲの花が見たいだけなんですけどねぇ……。でもわたしが「去年に、レンゲの種を蒔いたっていう隣の山へ行ってみたんですけど、そこは花が咲かなくて諦めたって言っていました」と言うと、「レンゲって、もともと暖かい地域で咲く花なんですよ」と教えてくれました。あぁ……それでかぁ。

「でも、一昨年くらいに安曇野というか、穂高へ行ったら、少し咲いていましたけど……」と言ってみると、「(標高が低くて気温も低い)ここよりは咲きやすいかもしれないなぁ。暖かい西日本とか、関東でも、昭和の頃はレンゲを畑に咲かせて、すき込んで肥料にしていたって聞くけど……長野では、そういうことしていなかったんですよ」。「じゃあなんで、あなたは種を蒔いたの?」という、わたしの気持ちを察してか、「最近、温暖化が進んでるでしょ? だから、そろそろこのあたりでもレンゲが咲くかなぁって。それで試してるんだけど……まだ難しいねぇ。ここは、温暖化っていっても、そんなにはっきりと熱いわけじゃないからねぇ」。

そこで咲いたら、レンゲではちみつが取れるので、楽しみなんですけどね……咲くといいですね。

こうやって書くと、ちゃんと観光もしているじゃないかと思われそうですけれど、実際には、他メンバーを長野市内に送り届けて、わたしだけはマクドナルドに何時間も籠もって仕事をしていたり、温泉へ行った後や夕飯へ行ったレストランの中で仕事の連絡を取り合ったりと……気ぜわしくしていました。

それで、家に義叔母と息子だけを残していた時に、義叔母から「◯◯くん(息子)は、YouTubeばかり見ていま〜すw」とLINEが届いたので、「カメラを使って、庭に咲いている花を全部きれいに撮っておいて」と指令を出しておきました。

ヒメオドリコソウ
ユキヤナギ?
アツバサクラソウ?
チューリップ
シバザクラ?
オオイヌノフグリ
たんぽぽ
ムラサキケマン

と、こんな感じに、仕事のことで頭がいっぱいだったとはいえ、東京とは季節が異なる、春になったばかりの長野は、とてもオトクな気分になりました。桜の季節を2回も味わえたので。

お土産を買うのが趣味の義叔母の希望で、近くの物産展へ行きました。
建物の裏手から見た風景(以下同)
ヒメオドリコソウ
ノヂシャ?
指紋をWebに載せるのは、セキュリティ的に危険ですかね?
ノヂシャ?
スイカズラ科で、ヨーロッパ原産の帰化植物なのだそうです。
サラダとして食べられることもあり、子羊が好きだともWikipediaに書いてありました。
近くに牛舎があったので、その関係で広がっているのかも……てきとうです。
ハナニラ?
いつも見るハナニラは真っ白のものが多く、こんなにムラサキがかっているのを見るのは初めて。

ということで、長野に来るたびに自然のきれいさに圧倒されますが、まぁ長野に限らず、こうした場所は全国にあるんですよね……たぶん。わたしは「色んなところを見てみたい派」というよりも、「行きやすい同じ場所を何度も見る派」なので、今後も長野を定点観測していきたいと思います。

それでは……

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