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三内丸山から大坂城、光源氏の六条院まで、土木視点で歴史を紐解く、大林組の広報誌『季刊大林』が面白い!

唐突ですが、父親が建築会社の大林組の社員でした。その父が、同社の『季刊 大林』という広報誌を、何度か持って帰ってきたことがありました。

これが土建屋ならではの視点から、歴史を振り返るという特集号もあって、当時の小学生だったわたしも、興味深く読んだ記憶があります。

その『季刊 大林』のバックナンバーを、たまたま見つけて、懐かしく感じたので、ここでご紹介します。

内容は忘れましたが、読んだ覚えがハッキリ残っているのが、1988年発行の「出雲」を特集した号。「古代・出雲大社本殿の復元」というページがPDFで見られます。これは本当に懐かしいです。これを読んで、当時小学生だったわたしは、まだよく知らない出雲大社の神殿が、超高層木造建築だったと、脳裏に焼き付けたんです。

あと1983年発行の「城」では、「現代技術による豊臣期大坂城の復元と積算」ですね。まだ読み返していませんが、たしか現代…戦後に建てた天守閣は、同社が建てたんですよね…不確かですが。わたしはこの号を読んで、大阪城……豊臣秀吉時代の大坂城郭の上に徳川時代の大坂城郭があり、さらに昭和で復元したのは豊臣時代の天守だって、知ったはずです(以上、記憶によれば…です)。あと大林組が大阪の会社だっていうのも、この時に知りましたw

1987年発行の「月」という号では『「月面都市2050」構想』なんていう特集をあいていて、「うわぁ、宇宙計画にも参画しているんだね。すごい!」って父親にいったら……「いや、それはただ想像しているだけだからさ。ゼネコンは、どこでもそういうことをやっているんだよ。金にならない…まぁ遊びみたいなもんだね」という冷めた感想を述べていた記憶があります。

とはいえ、ほかにも「王陵」では『現代技術と古代技術の比較による「仁徳天皇陵の建設」』を試算し、1991年の「源氏物語」号では、主人公である光源氏が暮らした、(架空の)六条院を復元したら、こんな感じだろうとか、1996年の「縄文」号では『縄文時代の巨大集落『三内丸山』の想定復元』など、歴史好きにはたまらない、土建屋ならではの視点から、歴史を紐解いています。

今度じっくりと読んでみたいと思います。

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