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「生命のたくましい進化」

算命学は宿命と環境の相互関係から
運勢を読み解いていきます
算命学のテキストには
宿命を変えることは簡単ではないので
宿命に叶った環境を
如何に手に入れるかを考えることが
大切だと述べられています

ここのブログでも
今まで何度となく宿命と環境の関係を
書いてきました
算命学では宿命(命式)は変わらないと
考えるのですが
それは誕生日から決定される干支が
変わらないということであり
干支がどのように現実化するかは
ある程度の幅があります

今回はその辺について
書いてみます

陰占と陽占

誕生日に与えられた干支(気)は
星という形に姿を変えて
表現されていきます

言い方を変えれば
陰占は自然界から
私に与えられた天気・地気を
表現したものであり
陽占はその気を私が人気として
放出する様子を表現したものです

陰占は吸収した気(干支)で
陽占は放出する気(星)です
なので
陽占の星は私自身が
コントロールして表現することが
できるのです

陰占と陽占はそういう関係性になっているので
宿命(陰占)の消化は
陽占の星ですることになります

星の柔軟性

龍高星という星があった場合に
改革心がある人だという理解は
間違ってはいません
しかし
龍高星には好奇心や冒険心もあり
放浪性もあります
一つの星でも様々な意味合いがあるので
実際にはこれと決めつけることはできません

生い立ちやその時の周囲の環境によって
どの性質が引き出されるかは変わりますし
自分の意志が自分の星を
どのように用いるかにもよります

龍高星を龍高星らしく発揮する姿は
一つではありません
もしも
技術者の道に進んだとしたら
忍耐強く研究をし
試行錯誤を繰り返しながら
今までにない独創的な技術を
開発する人になるかもしれません

もしも
商売の道に進んだとしたら
他の人が手を出さないような分野に着目し
ユニークな商い方法を編み出し
海外に進出する人になるかもしれません

私の持っている星は
はっきりとした本性を持ってはいますが
柔軟性といいますか
未知的な可能性も大いにあると思います

化学の実験で様々な
温度や圧力あるいは薬品などによって
ある物質が
どのような反応をするかを調べたりしますが
実際に実験してみないと
どんな反応と変化をするかは分かりません
思いもしない変身をするかもしれません

人体図の星も同じだと思います
どんな環境下でどのような力を出すかは
ひとりひとり見てみないと分かりませんし
それが算命学の勉強にもなると思います

同じ星を持った者同士が集まって
体験談などを共有することは有意義でしょう
学校や書籍で学んだ知識に
生きた知識が加わることになります
おそらくそこには新しい発見も
多くあることでしょう
星に対する理解の幅が広がることは
間違いありません

生命力を考える

人間は生命体ですが
生命を宿すものは人間だけではありません
人に限らず生命というものは神秘的なものです

今日この地球上に生存している多くの生命体は
酸素を取り入れることによって
大きなエネルギーを獲得し
大型化や複雑で高次元な構造を持つ生命体に
なることができたのだと思います

なので
多くの生命体にとって酸素は生存に不可欠の
要素になっています
つまりは
空気のあるこの地球という存在が
ありがたい環境なわけです

しかし
現在のこの空気に覆われる地球が
最初からあったわけではありません
地球の草創期の大気には
酸素は存在してはいませんでした
当時の大気には二酸化炭素が多かったようです

そんな時代に初期の生命体(単細胞)としての
バクテリア(菌)が存在していました
二酸化炭素の環境を苦にしないで
生きていける生命体です

ところが
大気に酸素が満ちるようになってくると
その微小な生命体にとっては
危機的な環境になります
酸素はその生命体を破壊する働きをするからです

今日これほどまでに多様化し繁栄している
動植物は人間を含め
その危機的環境を克服して乗り越えた微小な生命体の
子孫だと言ってもいいのです

自分の生命を奪う酸素を
自分の成長のためのエネルギーに変えてしまうという
芸当をする生命体が生まれてきたということなのです
一度酸素をエネルギー源にする仕組みを手に入れたら
今までよりもより一層大きなエネルギーを獲得し
進化発展できるようになったのです
酸素という敵を逆手にとって
自分の進化の武器にしてしまう生命力の
したたかさに私は感動すら覚えるのです

生命の進化とは
このようなことの連続だったのかもしれません
生命にとっての優しい保護的な環境が
その生命の繁栄に寄与した時期も当然あったでしょうが
その生命にとって死活問題であった環境を
見事に克服したからこそ
今日の我々人類も生存していると言えるのです

宿命と環境

長々と書いてきた生命と環境の話は
宿命と環境にも通じる話だと思います
「宿命」という言葉は
「命を宿す」と書きますからね

人生でも自分に都合のいい環境に
巡り会えるとは限りません
むしろ
人生三勝七敗かもしれませんが
野球の打率で言えば実は立派な成績です

七敗はただの失敗ではなく
体験なのです
学びと言ってもいいでしょう
その困難な環境を徐々に飲み込んでいく
プロセスと考えてもいいでしょう

私の宿命は自分が思う以上に
たくましいかもしれません
合わない環境にも
徐々にアジャストしていく能力が
あると思います

失敗は成功の肥やしです
「幸」という字の中身はほぼ「辛」です
いくつもの辛い経験が後々の
幸せをもたらしてくれるのです

***

少々乱暴な話だったかもしれません
環境を変えることも
宿命の柔軟性を発揮することも
そう簡単ではないでしょうが
挑戦のし甲斐はあります

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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