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心を豊かにするものが、ブランドになる

「ほしいものが無い」。
特に、若い世代と話をしていると、そういった言葉を聞くことがあります。

ちょっと上の世代だと、高級時計や高級バッグにあこがれて仕事に励んできたという人もいるでしょう。ですが、そうした価値観も少なくなっているように思います。

世の中が成熟してくると、欲しいものが少なくなり、いらないものが増えていきます。そうした中で、欲しいと思ってもらえる商品を作り続けることは簡単ではありません。

私たちが提供するのは、金沢箔を使った工芸品です。これは、生活に必要なものではありません。ではなぜ、それを作り続けているかと言えば、伝統に裏付けられた美しさや職人の技術、そこにまつわる数々の物語には、人の心を豊かにする力があると信じているからです。

それは、多くのブランドに共通する要素だと思います。

人がカフェに行くのも、美味しい珈琲だけが目的なのではないでしょう。
そこに居ることで、心が豊かになる、活力が得られる。そうしたものを持っているからお客様が絶えず集まって繁盛するのです。

人の気持ちに働きかけ、心を豊かにする。
そうしたものが、ブランドになれるのだと思います。


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