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第116回医師国家試験への年間スケジュール


《使用上の注意》

・病院実習の回る科によって個人差があるのでそれは己と要相談。
・あくまで一人の人間の体験談なので己の効率と要相談。
・マッチングまではQB解くことを主軸にして基礎固め重視。
・一種のメンタルトレーニング。どれだけ調子良かった人でも1度崩れると立て直すのが難しいため、心が折れる前に誰でもいいのでヘルプを出そう。
・結果が出るまで卒業判定、合格判定は分からないので「やりきる」姿勢が大切
・自己採点をするorしない、1日目と2日目の間にするorしないは卒試の時や模試の時に試運転するべし。肌にあったら実行しよう。それでメンタル崩れるならやめよう。己のメンタルの強さと要相談。
・8月まではメジャー+産婦、小児のQBを中心に。9月以降からマイナーをやり始めて間に合う。11月までには一度はやりきっておくように。

《ざっくり年間スケジュール》

◾︎4月
QBVol.1から順に解いていく。せいぜい2時間勉強するのが限界。1日100問解けたら偉い!みたいな心持ち。
解き方はQBの分野別→細かな範囲に分けられているので(例えば消化器の食道の範囲)その中でランダムに解いた。土日で3時間。まだ遊べる余裕があるので、この時に遊べる人は遊んでおくべし。
余裕があるので、病院見学をダメ押しで入れても良し。また、マッチングの日にち、必要書類の提出期限を確認し、スケジュールに書き込んでおくと直前になって焦らない。
余裕あるなら春メックの復習したらとてつもなく偉すぎる。

◾︎5月
GWはガッツリ遊ぶ。メリハリの練習。
実習期間中だったのでレポート1つ書けただけで偉い。本日の業務終了。みたいな心持ち。
QBは毎日解く。100問でもいいから解く。解いて、×、△は分野が終わるごとに復習。分からないところはノートに書きなぐりのメモ程度でもいいので記録する。(B5ノートに分野関係なく知らなかったことを書き連ね、見直すことはなかった。🤣)
病院見学を入れても良し。
一日あたり、勉強時間2~3時間。

◾︎6月
自大学の病院実習が再開する。
コロナのせいもあってか、実習中に病院見学に行く学生も存在した。マッチング前のラストチャンスになってくるので、不安な人は行くのも良し。
QBは毎日解く。2時間でいいから勉強をする。国試の問題に触れる。それが大切。
マッチングの書類をボチボチ手出しする時期。病院によっては1000字の文章を課してくることもあるので、ゆっくり考えたいなら、勉強の隙間にしっかり考えたり色々な人の意見を聞いて考えをまとめる。
履歴書に必要な写真の大きさや履歴書のフォーマット、マッチングの試験の種類、面接の雰囲気など情報を集めよう。
一日あたり、勉強時間3~4時間。

◾︎7月
病院実習をしながらそろそろマッチングの勉強をし始める。私の場合、過去問5年分、丸暗記。(中旬頃から周回を始めた。)
実習レポートを書きつつ、マッチングの勉強しつつ、基礎固めつつ、書類を送りつつとマルチタスクの能力が必要となってくるので、一日一日、何をするべきか箇条書きにする。
勉強時間、最大5時間。

◾︎8月
いよいよマッチングが本格的にスタート。場合によっては卒試前後に平気でマッチングの日が被ってくるので、卒試の勉強は7月からスケジュールを決めていくのが吉。緊張やマッチングの勉強に時間が取られたり寝れなかったりするので、万事に備えて余裕を持って勉強を始めるのも一つの手。前倒し精神バンザイ。
マッチングに関しては後述。
卒試が終わったらつかの間の夏休み。ここは全力で休む。(できるだけQBに触れていない日を一日程度にとどめておく。)
大体一日多くて5時間程度の勉強時間。

◾︎9月
直近5年分を周回したことによってある程度知識が定着していた。ここからは知識の抜けをしっかりと埋めていく。
マッチングがある人はそれをこなしていく。
一日3~5時間勉強出来たら◎
次の卒試がある人は、過去問を見たり情報収集はそろそろ始める。

◾︎10月
卒試はある種のメンタルトレーニングなので、どれだけ深い知識を要求されていても、自分の持ちうる知識で選択肢を絞り、ワンベストを選ぶ訓練だと思おう。国試本番でも新傾向が2割程度出てくるので、その前座。
また、大学もやはり国試合格を見据えているので、国試の問題をベースに発展内容を聞いてきている可能性がある。(あくまでも一個人の意見。)

◾︎11月
メジャーや産婦、小児は必要な知識量が多く、苦手分野はメジャーになりやすいため、マイナーが手薄になりやすい。そのことを頭の片隅に置いておき、苦手分野の克服を目指しつつ、QBのマイナー分野も仕上げていく。
11月下旬〜12月頭まで模試が2個入る(冬メックとテコ3)ので、その時に、長時間座って居られるか、昼ごはんは何を食べるか、休み時間の過ごし方、1日目と2日目の間に自己採点をするかどうか、前日の睡眠のとり方など本番はどうするかを考えて試運転を行うと本番は安心出来る。(この試運転は1月にある最終模試で確認しても良い)
11月中旬〜サマライズが解禁になってくるので、順番通りにしっかりと全問予習をしてから授業を聞こう。
サマライズは過去問だけではカバーしきれなかった予測範囲での勉強が出来る+自習だけでは気づかないポイントをおさえてくれるため、エピソード記憶を植え付けるのに最適。

◾︎12月
そろそろ卒業判定の時期でメンタルがやられてくると思うが、強く心を持とう。
卒業判定が合格出来ず、追試にかかった場合はQBを解きながらも、卒試で苦手だった、間違えた部分を中心に復習していこう。
私は年末すこし時間が取れたので10日間かけてQB全問を解きました。そこまでやる必要はありません。1周目問題を全範囲周回するのは効果絶大だと思います。
年末から究極MAPの予約開始。
公衆衛生が苦手で後回しになっていてもまだ大丈夫。

◾︎1月
いよいよ1ヶ月切ってくる時期のため、早起きの練習、本番でのペース配分、試験前日で眠剤を使用するか、などなど最後の模試で確認しておく。
ここからは不安を潰すための戦いで、メックの教科書の★問題、QBの1周目問題をひたすらこなしていく。
回数別でも可。
究極MAPを購入して、知識の抜けを確認する。
究極MAPはBGMとして聞き流したりして記憶するのはとても有効。
サマライズの解き直しも効果的。また、直前講座でしっかりと問題作成者側の意図を読み取れるようにしよう。
受験票が届いたら、下見へ行く。
1月中に、公衆衛生を本気で完璧に仕上げる日を作ること。一日丸々公衆衛生デー。ステロイドパルスならぬ公衆衛生パルスを月末〜2月初めに行うと効果絶大。しんどいけどここで暗記ものを詰め込もう。

◾︎2月
数日間はとりあえず体調管理に気をつける。
公衆衛生の抜けを再確認、しっかり仕上げる。
やってきたことを信じる。

◾︎本番
えげつなく寒いけど教室内暑すぎたりするので服装は脱ぎ着しやすいものを推奨。
プラスチック製の椅子だったりするのでベストポジションを見つけて腰に負担をかけないようにしよう。
腕時計が地味に忘れやすいので覚えておく。
うるさい時はイヤホンをして究極MAPを再生してました。
諦めずに最後まで解き切るのが合格のカギ。諦め悪く、粘り強くをモットーに。


《模試について》

大体4回くらいの模試を受けるが、偏差値と必修の点数を確認する。偏差値は高熱くらい(38くらい)、必修8割乗ってるかどうか。メックは難しいため、下回っていても挽回可能。最後のテコム模試(1月頭開催)でしっかり8割取れるように調整する。
また、みんなが解けて自分が解けなかった問題を中心に復習していく。苦手分野の把握、本番捨てるか否か。周辺知識のおさらいも兼ねる。正答率が明らかに低すぎるものはサッと流す。深追いしない。
模試でしか出来ないことをキチッと確認しておく。
・Aブロックの2時間45分、最後まで座って集中出来るかどうか
・休み時間の過ごし方はどうするのか
・試験中のトイレのタイミング
・朝ごはん、昼ごはんの内容
・1日目と2日目の間に自己採点の有無
・パニクった時の持ち直し方
・奇問に出会った時の対処
・鉛筆で解く
などなど…。


《サマライズについて》

孝志郎先生の言わずと知れた神講義。実際、このサマライズがよく的中し、サマライザーが本番で軽々と解けてしまう問題も数問見受けられるのでしっかりとやっておいた方が吉。だるいなら2倍速でOK。
予想問題の質が高く、それを勉強しているだけでも、ずっと間違えていたQBの問題がスっと解けたりするので、分量が多く、模試も忙しい時期ではあるが、しっかりとやるべき。また、講義を全て終了した後でも、サマライズに収録された問題を全て解き直し、少しでも迷ったらそこの部分のみ講義を再生する方法が一番良い気がする。
直前期、何したらいいか迷ったらとりあえずサマライズを全巻解き直そう。加えて必修講座も。(英語対策ができます。)
…しかし人によって合う、合わないがあるので、生講義、サマライズは一通り終えたあと、Qアシやmedu4とかに戻っても◎。自分が信じた勉強法で初志貫徹しよう。

《メンタルについて》


この1年間は卒試やら模試やらマッチングやら本番やらで気が休まる暇がない。
もちろん時間的に余裕がある時もあるが、結果が出る前は緊張するし、思いのほか平均点が高く、焦る。
メンタルが崩れて立て直せなかったら全てが崩れる。途中で急速に墜落する恐れもあるので、自分でコントロールできる術を身につけよう。
ストレスが溜まった時の対処法、寝れない時の対処法など。
私自身は試験結果が出る前や、平均点だけ聞かされている状態で、手応えが無さすぎた結果、大いに病み、涙が止まらず夜中目が覚めたりしました。
涙が止まらないときは泣き切る。病むなら病み切る。とりあえず自分からどん底を目指しましょう。どん底まで着いたら這い上がるしかないので。
とりあえず落ち込みきってから、どうしようかなーって思える所まで沈みましょう。
そして夜は病みやすいので、早く寝ること。
結果がついてこなくても、最終結果はまだわからないので、とりあえずQBのアプリ開いて、できる問題だけでもいいから解いていく。それで全問正解できたら、自分でも全問正解できるんじゃん!とすこし自信がつくので、直近の必修の1周目問題をサクッと解いてあげるのも良い手。自分が何も解けない最凶の馬鹿だ!と自信喪失している時は必修のえげつなく簡単な問題10問でいいので正解しましょう。少しは自信が出てくるはずです。
寝たいのに寝れない時。
大学がないなら、とことん起きて、遅起きしましょう。そういう日があってもいい。
涙が沢山でたらぼーっとしてくるのでいつの間にか寝ています。
それでも寝れない時はヤクルト1000をオススメします。ベッドに入る前のスマホをやめて、ヤクルト1000を飲んで寝ましょう。結構抜群に効きます。
他の手段として、GABAチョコやCBDグミなど色々と試すのも◎
最終手段、ベンゾジアゼピン系を処方してもらってください…。

《本番について》

前日は寝れていないのがデフォなので、遅刻だけ気をつけて、余裕を持って行動する。
朝ごはんは摂取推奨。Aブロック、Dブロックは2時間45分と長丁場&昼に余裕で差し掛かるので眠くならない程度にしっかり摂取しよう。
他大学と合同の教室の可能性が高いため、余計な戯言を耳に入れない対策はしっかりと。耳栓やノイキャンのイヤフォン必須。
外は底冷え、教室内は暖房ガンガンは当たり前なので、動きやすい、過ごしやすい服装に加えて、パーカーなど、脱ぎ着しやすいものを推奨。ジャージで受け、快適でした。
昼ごはんの量の調節を行う。昼ごはんを食べすぎると眠くなって午後一の必修で注意力散漫になりやすいので、若干の空腹+集中力アップのためのエナドリやチョコなどが鉄板メニュー(!?)
また、必修が終わったあとのブロックまででブドウ糖補給するため、ウィダーが便利。ラムネ味。
休み時間開始直後はトイレがとても混むのでタイミングを見計らってトイレへ行こう。対策として、試験中、ブロックの最後の時間帯に手を挙げてトイレに行くのもひとつの手段。
それと関連して持っていく飲み物だが、私は尿意を抑えるため、電解質が予め入った、ポカリスエットを持参。これによって長時間尿意を感じずに集中が出来た。
机上に出していいものは厳しく決められているので、試験官の話をよく聞くこと。驚いたのは目薬を机上に出してはならないということだったので、なくなく試験前ギリギリにさし、しまった。
また、腕時計は腕につけないとならないので、そこも注意が必要。
試験中に鉛筆削りを使いたい場合は挙手によって使用可能なので、少ない本数で乗り切ろうとするのは注意力や集中力が挙手によって切れる可能性があるため、多めに持っていくのが良い。
ちなみに75問のブロックで3本、50問のブロックで2本使用しました。
長時間椅子に座っていると、足がだるくなる+腰が痛くなるため、休み時間は軽くストレッチをするのがいい。そして、1日目終わったあと、家帰ったら、入念にストレッチをして疲労を残さないようにしよう。

《細かい話》

・公衆衛生計算問題苦手なら捨てて良し。微々たる点数なのでそこに理解する時間を沢山割くより、点数になりやすいところを復習していく方が効率がいい。(かもしれない。)
・英語の問題はみんなが解けるor正答率激低の二極化するので解けるに越したことはないが、単語覚えるのに時間を割くなら他の勉強をしよう。単語は覚えずとも、接頭語だけで単語の雰囲気が掴める時があるので、そういう勉強の仕方も◎
・実際の手応えは自分が間違えた問題が色濃く記憶に残るため、低く見積りがち。己を信じよう。
・どうしても自信がない…と思う人は、ボールペンでいいので百均で沢山買ってきて、それだけで勉強しよう。空になったボールペンが可視化した自分が頑張った証なので、それを国試会場に持っていくと少し安心できるかもしれない。
が、現代の勉強の仕方はそこまで手を動かさないので、QBの年間解答問題数を覗き、何問解いたか確認しよう。そしてここまで頑張って来た自分偉すぎでしょってニヤニヤしよう。
・心電図は苦手な人多いけど、心電図だけを何個も何個も読みまくると案外Δ波とか、narrow or wide QRSとかだんだん見えてくる。心電図パルスもしんどいけど効果絶大。そして、循環器は割と凝った問題は出してこない印象なので、心電図が読めてしまえば強くなれる。
・実習中に実際の機器をしっかり確認する。例えばインスリンを打っている患者さんの打ち方、点滴の繋ぎ方、血液培養のボトルや血液検査のキャップの色など。臨床に即した問題が割と多いのでチャンスあるうちに是非本物を確認。もちろん、講義にて画像を見せもらうのも◎
・分からない病名があったら、そのつど、Googleでさくっと検索したり、画像を見ておくこと。記憶に残りやすい。
・夜型で夜中集中できるなら、年内はそのままの生活リズムで、最大効率で勉強していく。年明けから早起きの練習を行い、朝に集中力を維持できるような環境作りをする。
・ブロック内のペース配分が鍵を握る。1問あたり何分かけるのかを確認。脳死で解ける問題は秒で解き、後で見直す時間を作る。マークミスが怖いので、マーク欄の確認は2周以上することが無難(!?)。

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