【コント ひっかけクイズ】

「ねえねえ、エリちゃん、クイズ出したろか」

「え〜、何、もう〜、もう面白そうやん〜」

「まだなんも出してないやん（笑）。絶対エリちゃん、引っかかると思うわあ〜」

「え〜、もう、そんなん言わんといてよ、もう〜」

「いくで〜。

あなたは、バスの運転手です。

今、お客さんを5人乗せてます。次の駅で4人乗り3人降り、次の駅で9人のり7人がおり、次の駅で2人乗り次の駅で23人がおりました」

「えー、もう〜、ゆっくり言って！

ゆっくり！もう〜」

「さて、バスの運転手の名前は、なんでしょう？」

「えー、もう！そんなん、ずるい〜（笑）。

ひどい〜（笑）。そんなん、わかるわけないし〜」

「お客さんの数を足したり引いたりばっかりしてたんちゃうん〜（笑）、こーちょこちょこちょ〜〜」

「もう〜、やめてよ、おっぱい触らんとってよ〜（笑）」

「もう答え言おうか（笑）〜。」

「答えなんてわかるわけないやん（笑）。だって、そんなん名前とか言ってなかったもん〜。ウケる〜。大草原不可避〜」

「クイズの一番最初に、俺、言ったやん。あなたはバスの運転手です、って（笑）。てことは、バスの運転手は、エリちゃんなんやから、答えは、自分の名前を言うだけやん（笑）」

「………それが……わからへんのよ………」

「わからへんわけないやろ、エリちゃんやんか〜（笑）。こーちょこちょこちょ〜（笑）」

「……わたしに、こちょこちょは効かない。

やめて！」

「………エリ…ちゃん…？」

「わたしは、自分の本当の名前も…生まれた場所や、生まれ日も、何も知らないの。

……

……

私が父だと思っていた人は、プロの殺し屋でした。