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【好きな映画】ラ・ラ・ランド

よく映画通と称する人と話していると、月に映画何本観るの?という話になる。僕は正直、全く観ない。月に2本観れば良い方だ。と答えると、眉をひそめられる。

その程度で、映画好きを名乗るなと言いたいのだろうが、僕はそれで構わない。

だって、時間の無駄じゃん。

たくさんの映画を観るよりも、好きな映画を何回も観る派のなかのひとです。

そんな訳で、6回観た映画『ラ・ラ・ランド』について語りたいと思います。

ストーリーをとても簡単に説明します。

『女優の卵(エマ・ストーン)と売れないジャズピアニスト(ライアン・ゴズリング)の恋愛模様をミュージカルに乗せてお送りする映画です。』

この映画は賛否が分かれています。

『否』の意見を見てみると、

・歌がヘタ・ジャズピアニストのジャズの知識が浅い・映画のオマージュが多いけど、薄っぺらいetc……

知識がある方は、確かに引っかかるのかもしれないですね。正直僕は全く引っかからなかった(泣)

むしろ、映画のオマージュシーンは良いなぁ映画愛に溢れて。と思って観てましたから。

僕は当然『賛』になるのですが、その理由は以下の通り。

・OPの圧巻シーン・衣装などの色彩の良さ・照明のこだわり・オマージュに映画愛を感じる・エマストーンがすごく良いetc……

OPの圧巻シーンについては、岡田斗司夫さんがYouTubeで、えげつない分析してましたし、オマージュについてもいろんな方が分析してるので、割愛します。

1点だけ。1点だけ、心にしみたシーンを書かせてください(ネタバレなし。とは思うのですが、気になる方は映画をご覧になってから読んでください)

それは『City of stars』を唄うシーンです。

観た方は知ってるかと思いますが、これを唄うシーンが2ヶ所あるんですよ。その2ヶ所を比較すると胸を打つのです。

1回目のシーンは2人がデートの約束をした後に、ライアンが物憂げにこの歌を口ずさみます。

歌詞を引用すると

スターの街よ
その輝きは俺のため?
(中略)
ステキな恋の始まりなのか
あるいは またこれも叶わぬ夢か

引用元:ラ・ラ・ランドDVDスタンダード・エディション日本語字幕

ここでは、恋愛が成就するか、不安な気持ちを唄っていて、切ない感じが出ています。

2回目のシーンでは、ライアンがエマの前で弾き語ります。

冒頭の歌詞は1回目とほぼ同じですが、エマが途中で歌に加わります。

エマが唄い出すと、どんどん歌が明るくなって、サビに入る頃には以下のように、希望に満ちた詩になります。

誰かの目の表情で空が明るみ
新しい扉が開く
声がする”私がいるよ 大丈夫”と
どこへ行くかなんて知らなくていい
狂おしい気持ちや高鳴る心さえあれば

引用元:同上

2回目のシーンの上手いところは、唄い出しが1回目より、キーを低くしているんです。だから、聴く方は少し身構えてしまう。

何故身構えるかというと、前のシーンでライアンが……色々あって落ち込むわけです。その感情がこの歌に反映されているのかなという考えが一瞬よぎるのです。

それでいてこのサビ。グッときます。何より2人で唄う姿が幸せそうなんですよ。

ああ良かった。という安堵と共に、監督に対する嫉妬心が芽生えました、何てニクい演出するんだと(映画撮ったことないのに)。

以上です。

ここを良いっていう人が僕の周りにあんまりいなくて。

noteで書けてスッキリです。

共感した方や、ハッとした方がいて下されば、投稿冥利に尽きて候。

ではでは、また次回。




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