【特別大公開】海外企業の面接をうけて合格するまでの超具体的なステップと3つのコツ
其田有輝也 / そのだゆきや(@haletoke)です(Profileはこちら)。きょうは実際に海外企業の面接をうけてうかるまでのステップについて少々。今回はラグジュアリー層をターゲットにハイクラスプライベートツアーを提供するTours by locals という世界規模の通訳案内士のマッチングサイトに応募して、合格するまでの流れをご紹介します。海外企業に申し込んで合格するまでは大体どこもこんな感じで「書類選考▶ビデオ面接」の流れなので(クリエイターの場合はポートフォリオ審査が加わります)海外企業とお仕事するのに興味があるかたの参考になれば幸いです。
ステップ01 応募します
なにはともあれ応募しなければはじまりません。Tours by localsはトップページ下にガイドの応募ページリンクがはりつけてありますのでここから必要事項を記入していきます。資格の証明ファイルなんかもここで提出し、経歴などを簡単に書きます(下記のようにここぞとばかりに国家資格の証明を送りつけるあたりちっちゃい人間だなぁと感じつつ「でもゴリゴリ自分の実績をアピールするのは海外企業と仕事するときは必要なスキルだぜ!なんのために苦労してとった資格なんだ!出すならいましかない!」と自分をなだめます)。
ステップ02 実績や口コミ、推薦を追加で送ります
申込みがすんで翌日くらいにリクルーターからメールがきます(其田の担当はMatiasさんという方でした)。Toursbylocalsさんの場合は実績や口コミ、さらに推薦者が必要とのこと。
其田の場合はFlytographerでひたすら実績と口コミを重ねていたのでこちらを添付しました。点と点がつながる瞬間ですね。フォトグラファーから通訳案内士としてダブルキャリアのはじまりです。
ステップ03 推薦者を探します
推薦者がいるのは若干焦りましたね。京都市認定通訳ガイド(京都市MICE観光局が主導)なのでこちらの方に推薦をお願いしました(10万円払って受講した資格、無駄にならなくてよかった)。まったく実績やコネがない人はどうするんでしょうかね?とりあえずAirbnbのExperienceとかで実績を積むのが得策ですね。
04 面接します
「めっちゃレビューエエやん、ほな次のステップいくで。」とMatiasさんもサクサク話をすすめてくれまして、トントンびょうしで次のステップへ。次はビデオ面接です。
Matiasさんイケメンすぎて其田の顔が死んでいますね。京都名物八ツ橋のリンクを送っていますが、ふざけていません。お仕事です。
インタビューの内容は
・なぜガイドになろうと思ったか
・ガイドとしてどんな経験があるか
・クライアントに満足してもらうためにどういった工夫をするか
・どんなツアーを企画したいか
・Tourbylocalsに応募した理由はなにか
あたりでした。
日々Flytographerで3カ国間ビデオミーティングをしているので、このあたりはなんなくクリア。やはり経験にまさるものはありませんね。ちなみにFlytogrpherのビデオミーティングはこんな感じです(右の女性がコンシェルジュさん、下の男性がクライアントです。今回は香港のクライアントでプロポーズ写真の依頼でした)。
実際に撮影した写真がこちら
いい顔してますね。多分体が動けて需要があるうちはインバウンド観光撮影はやめないと思います。ちなみにリアルなお金の話をするとFlytographerの場合クライアントの支払いが450USDで60min30枚納品(ProposalPhotoの場合、通常撮影は350USD/60min)、其田の手取りは6割の270USDです(Wiretransferで三菱UFJに送金 or Paypalにドルでためておく)。Instagramやブログ経由で直請けするときは60min400USDでまるっと其田の利益なのでやはり直請け案件を増やしたいところ。ついでにいうとToursbylocalsさんは其田の手取りが8割と太っ腹です。顧客レイヤー的にもFlytographerは20代〜30代のアメリカ・カナダ・オーストラリア・シンガポール・香港のカップル多いのですが、Toursbylocalsは40代〜80代のリタイヤして時間もお金もある欧米シニア層がメインターゲット。価格帯も自分で決められるので60min 1ヶ所400USD、120分2ヶ所800USD、180分3ヶ所1200USDくらいでフォトツアーをプランニングします(はたしてシニア層に写真撮影のニーズがどの程度あるかは不明ですが、ファイミリー層の需要は高いはず。他のガイドは誰も写真撮影ツアーをしていないのでうまく行けば一人勝ちできます。このあたりが其田の差別化・付加価値ポイントです)。
05 合格!
30分ほど面接をしてインタビュー終了。「OK合格!次のステップにいくよ!」ということですぐさま次のステップメールが来ます。このあたりのスピード感は一般の日本企業にはないですね。雇用形態が独立契約なので契約しやすいというのもありますが。
さて、無事に合格をしました。このあとはツアーを自分で練って写真や動画で訴求力のある素材を作っていきます。自分で写真や映像、名刺やパンフレットが作れると重宝しますね。
合格するための3つのコツ
つづいて海外企業の面接に合格する3つのコツをご紹介します。僕のようなプロフェッショナル採用での場合は共通するコツじゃないかなと思います。
01 語学を使って仕事しなれておくこと
普通のカジュアルな英会話しかしていないで、ビジネスの英会話にいきなり挑むと超絶緊張します。ただでさえ日本語でも緊張するのに外国語でそれを話すわけですから当たり前ですね。TOEICとか英検とか勉強してもまったく使うスキルが違うので、語学を使って仕事をしなれておきましょう。僕はとりあえずAirbnbのExperienceでツアーガイドなり写真撮影なりやるのがよいと思っています(カウチサーフィンとかでボランティアツアーガイドもいいかもですね)。
02 口コミと実績を集めておくこと
とにもかくにも口コミと実績です。海外企業と仕事をするときはあんまり学歴とか見られないですね。何をやってきて、どんなスキルがあって、どう貢献できるのか、を客観的に示す資料が武器になります。Toursbylocalsのように推薦人の提示を求められる場合もありますが、口コミがよければそれもパスできるようです。加えてクリエイター枠での採用を狙う人はポートフォリオが必要です。写真・映像・ウェブ・ライターなどは口コミに加えて自分がどんなバリューを提供できるのかをストックしておきましょう。これらがない人は下準備が必要なのでとりあえず3ヶ月〜半年くらいは準備に時間とお金をあてましょう。
参考:口コミの集め方と広め方 (前述の八つ橋の説明をなぜしたかもこちらにかいてあります)
03 自信をもってチャレンジすること
材料がそろったらあとは自信をもってチャレンジしましょう。多少情熱やクオリティが足らなくても、パッションがあれば合格することもあります。其田のFlytographerの合格は完全にパッション枠だと思っていますが、伸びしろや愛嬌があればなんとかなってしまう場合もあるのです。自分にはまだスキルが足らないとか、もう少し英語が上手になってから、みたいな気持ちももちろん分かるのですが、それよりも一度うけてみて合格ラインとの境目を明確に認識できたほうがモチベーションもあがりますしよいと思うのです。一度不合格されても再度申し込むこともできる場合が多いので、とりあえずやってみることをおすすめします。
参考:海外のフォトエージェントと契約するまでにしたすべてのこと
コツコツ地道にすすんでいきましょう
其田は今回必要な材料がすべて揃っていたのでトントン拍子で合格しましたが(申込みから合格まで1週間程度)合格するために必要な材料を揃えるまでに3年ほどかかっています。3年のうちに英語で仕事する経験を積み、写真の実績と口コミをかき集め、通訳案内士の試験に合格したからいまがあるわけですね。点と点を結ぼうと思ったらまず点の数と質にこだわらなければいけません(できれば相互によい影響を及ぼし合う点だとGOODです)。其田は2015年から本格的にインバウンド観光を志して地道にコツコツ何度も失敗しながら必要な点を作ってきましたが、やっぱり3年くらいは形になるまでに下積みが必要になる気がします。みなさんも、なにか成し遂げたい夢があったり、理想のあり方があるのではないかと思うのですが、そのためにまずは身近な点を作るところからぜひはじめてみてください:)
参考:地道にコツコツ頑張りながらワンチャン狙う生き方がミレニアム世代のスタンダードだと思う
あまりにも有名すぎるスティーブジョブズのスピーチ。点と点を結ぶ大切さが説かれています。英語の勉強がてらどうぞ。
それではきょうはこのへんで。
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