リポート『JBUG 東京#12 企業や組織、垣根を超えたコラボレーション』
2019年10月16日(水)に『JBUG 東京#12 企業や組織、垣根を超えたコラボレーション』に参加しました。参加リポート、読んでくださーい!!
What's JBUG?
JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。でも、単なる、Backlogラバーの集まりでは、ありません。Backlogを柱に、プロジェクトマネジメントについて、考え、意見を交換し、現場の仕事に反映させる熱い思いを持った仲間です。
JBUG 東京 #12
JBUGは、札幌・東京・名古屋・大阪・神戸・岡山・広島・高知・福岡・沖縄といった各地で定期的にカンファレンスを開催しています。今回は東京の12回目でした。お品書きは以下の通り。
オープニング→会場説明→乾杯&自己紹介
スタッフのリーダー、西馬さん(@beppu01)の挨拶から、#JBUG恒例の自己紹介があった「はず」!!
※遅れて参加したので、この時はいませんでした。💦💦
Session1:カルチャービルディング〜世界最強のAWSエンジニア集団の作り方〜
クラスメソッド
の佐々木大輔さん(@smokeymonkey)から、会社の成長とともに、AWSチームがどのような変遷を遂げてきたかについて、講演がありました。
・Phase1
AWS事業が軌道に乗った前後の時期
・Phase2
従業員200人の時期
・Phase3
従業員300人の時期
という、段階毎の組織作り、人事施策について、お話がありました。
佐々木さんのお話で、キーワードになるのは、『設計』です。
組織作り、人事施策というと、アナログのイメージが強いと思います。しかし、佐々木さんは、組織も人事施策も設計を行っていました。
Phase1では、
・抽象的な企業理念をブレークダウンして、部の理念を作る。
・ただし、シンプルな理念とする。
・アウトプットファーストを基本とする。
・人事考課の仕組みを作る。
・給与水準の適正化を図る。
といった手を打ちました。個々の対応のいずれにおいても、システマティックに体制が作られました。
Phase2では、
・組織構造のリデザイン
・情報共有のデザイン ← 縦割り防止が目的
・コミュニケーション設計
・キャリアパスの設計 ←3~5年後のあるべき姿のグランドデザインを作る
が行われました。
Phase3では、
・人事部の立ち上げ
・360度評価の実施
・暗黙知の形式知化
・行動規範の設定
・カルチャービルディングの継続
が行われました。
佐々木さんのお話からのたかくの感想です。
・プロジェクトマネジメントの基本は、設計(デザイン)だということ。
・設計(デザイン)の裏付けには、シミュレーションが必要だということ。
この2つに尽きます。肝に銘じます。
Session2:失敗から学んだ、チームにおいて大事なもの
会場提供のOKANの
橋本 大祐さん(@hashimoto_pres)からの講演です。
橋本さんは、プロジェクトマネージャーとして、踏んできた数々の失敗から悟った、プロジェクトマネジメントに必須の要素が紹介されました。
それは、
・ビジョンの設定
・会話と情報共有 ← とくにザツダン
・相手を理解すること
・点のマネジメント ← 線のマネジメントだけではない
・明るく振る舞う
・心理的安全性
・集団凝集性
・存在を褒め、行いを叱る
といったことです。
橋本さんのお話からのたかくの感想です。
・失敗は決してネガティブなものではない。次に繋がるものだ。
・カイゼンの継続が大事
です。
LT
3人の方からLTがありました。
・LT1:受託Dirが事業Dirを経験して格段に視野が広がった話 kawamuraさん ( @DirSly )
・LT2:嘘〜PJにおけるビジネスとITチームの感情について フクイさん (@waradutoya)
・LT3:製品開発サイクル(Plan Of Record)への導入 堀内 栄一さん ( @horiuchie1 )
オマケ:その1
Twitterのまとめです。
オマケ:その2
2020年2月29日(土) JUBGのメインイベント、
JBUG主催|プロジェクトマネジメントに関わるすべての人の祭典「Backlog World 2020」開催決定!
間もなく、エントリー開始です。
オマケ:その3
佐々木さんのポリシーのベースの1つ、「許可を求めるな、謝罪せよ」です。
川越在住。映画と音楽、お酒とラーメン好きのソフトウェアエンジニアです。 ビールは、ハートランド(KIRIN)。 🍜は、いろいろ。 好きな音楽は、クラシックギターとピアノ。好きなバンドは、ミスチル。好きなマンガは、「3月のライオン」。