1mg軽くなった心

12月6日
深夜に就寝・昼過ぎに起きるのが定着してしまっている。

まずいなぁ、もっとちゃんと生きなきゃなぁ。
そんなことを思いながら、やっすいやっすい食パンを齧った。

食べ終わってすぐのこと、宅配便が届いた。
注文していた作業デスク用のチェアだ。
昔から工作は好きなので(得意とは言っていない)、組み立てている時間は苦ではなかった。
ものの10分で完成させ、座り心地を確かめる。
うん、安物だけど悪くない。高さも見立て通りちょうど良い。
単純な話だけれど、環境が少し整ったおかげで、執筆熱に火がついた気がする。

夕方、前の職場の中から会社に置いたままだった荷物を受け取った。
まだ会社に対する恐怖心は拭いきれていないが、彼女は自分より後に入ってきた後輩で、年も近かったのでまだ話せる相手だった。
「大丈夫ですか?!体調とか!風邪とか引いてませんか?!」
駅で会うなり彼女は私を心配する声をかけてくれた。

彼女の予定もあり、荷物の受け渡しだけで別れた。
別れる前にこう言われた。
「先輩、もちづきさんへって、こう言ってましたよ、『今度はもっといい会社に就きな』って」
お世話になっていた先輩からの伝言だった。
ある日突然会社に来なくなった私への、仕事を放棄して逃げた私への言葉。
クソ忙しい中逃げ出して、さぞ負担をかけただろうに。
こんな後輩でも気にかけてくれる先輩は、辞めたこの先も多分ずっと『先輩』であることだろう。

物書き志願者です! 貴方のサポートが自信と希望につながります!