きっと人生にくじけてる人がいると思うから

10月20日
出かける予定がなくなったので、1日のんびりすることにした。
というのも、風邪の予感を察知してしまったのである。

体がだるくて、火照ったような感覚がする。
昨日からそんな感じなのだが、昨日はヒイヒイ言いながら掌編小説を書いていたので知恵熱だと思い込んでいた。そもそもうちには体温計がないので、体温計によって発熱を証明しない限り、私は風邪をひいていないとも言えるのだ。まるでシュレディンガーの猫。

ただ実際に今日は頭を使ったことはあまりできなそうである。仕方がないので、ベッドに横になりながらYouTubeでインプット作業をすることにした。いろんな芸人さんのネタを観たり、アーティストのMVを観たり、過去のバラエティの切り抜きを違法アップロードのものを観ることへの罪悪感を感じつつも視聴したりしていた。そのうちにAD当時携わっていたアイドルイベントの映像がヒットし、そこから流れで女性アイドルのMVやコール集を観た。自己紹介ソングはそのグループの色やメンバーの人(ニン)が出るので観ていてめちゃくちゃテンションが上がるし、コールは『自分も現場でMIXうちてぇ〜!』ともれなく気分が高まった。
こう考えると『ああ、私ってアイドル好きだったんだな』と、AD時代の自分は割と恵まれた現場にいたのかもしれないと思った。お笑いほどの情熱はなかったが、政治ニュースやスポーツニュースよりかは幾分苦なく楽しめるジャンルだったのである。

『アイドル』で1本小説の案を出せたが、他の作家仲間の脚本を観たり、すでに脚本家として頭角を現している友人の体験談を聞くと、『本当に自分は夢を叶えられるのだろうか』といささか不安になった。思考は快速急行ネガティブ行き。布団に潜り、爪を噛み、これではいけないと気分転換に明日のお弁当のおかず作りをした。
料理は無心になれる。キャベツをザクザク千切りにしたり、豚肉の桃色にうすく焼き色の入っていく様子をじっと眺めたり。そのうえ、料理は上手くいけば『作れた自分はすごい』と自己肯定感も高められるのだ。立ち止まるとまたネガティブが爆発するし、そうならないためにも私はひたすら料理をした。
結果、2時間弱で4品できた。不器用にしてはいいタイムだと思うし、味も悪くない。
人は人。私は私。いいところだけ見習って、自分のやりたい道を進むのみ。
改めて自分の心に語りかけ、私は爪を整えた。

インプットもアウトプットも精神統一もしてえらい!

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